- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894167773
感想・レビュー・書評
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2017/10/15
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あまり、まじめではないが、宗教については、年齢とともに、どんなもんかなと気になっていた。
哲学とか社会科学のラインからはいっていくと宗教って敵対関係にあるような気がするが、一方で、自分が育った環境からすれば、どこでも神社やお寺があった。
そんな雑多な宗教感覚を見直してみようと思って購入。
まあ、寛容性にあふれる言葉が多い。
①内田:「私にはどうしてよいのか、わからないので、とりあえず手近なものをいろいろ集めて感謝の意らしきものを表してみました。どーも不細工ですみません。」という祈りの儀礼に対する「恥じらい」が宗教の純良さを担保する。(p141)
②釈:もし日本人が「制度化・体系化された宗教」をきちんと理解できるようになれば、現在問題となっているキリスト教諸国とイスラーム諸国との橋渡しさえ可能なんじゃないでしょうか。(p127)
③内田:我が身の不幸を単一の「原因」(誰かの悪意とか幼児期のトラウマ)に帰して納得できる人間と、無数の前件の複合的効果として受け止める人間の間には、人間性の深みにおいて際だった差がうまれるでしょう。(p50)
なるほどなぁという感じの対談が続いています。 -
内田先生の本を読んで思うことは、更なる理解にはレヴィナスやレヴィ ストロース等の哲学等の本を読まないといけないということ。なんとなく分かっている仏教も異なる側面から捉えられ、現代的であったりおもしろく解説されておられる。がそのような側面が分かるにはそのような哲学が必要なのか。
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(2008/11/28読了)
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ネットで読みました。釈住職と内田先生の非常に常識的な対話に心和む。
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内田樹と釈徹宗がインターネット上で立ち上げた「インターネット持仏堂」というものの中で行った往復書簡。釈徹宗の仏教についてのわかりやすい解説と内田樹の哲学、社会学等の知識のコラボで、日本人の心に染み付いている市民宗教としての仏教、日本人の宗教性などに迫っている。仏教を知識として押さえておく上でいろいろ勉強になる本。