古典落語 面白キャラの味わい方

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  • 有隣堂出版部
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896602449

作品紹介・あらすじ

古典落語の人物たちは、複数の噺に登場する面々はもちろん、まさに人間の個性の見本市です。騒動を巻き起こす与太郎・八五郎・熊五郎、器量人の商家の大旦那に放蕩息子の若旦那、明るい殿様・赤井御門守に名裁きの大岡越前……。本書は、ビジネス書から小説まで手がける立川流真打ちの著者が、演者目線で面白キャラの個性を深読みし、現代を明るくしなやかに生きるヒントを提案します。

感想・レビュー・書評

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  • 落語家が落語に出てくる登場人物を説明、性格分析し、それに絡めて、現代社会で似たようなシチュエーションや人物に当てはめ、それについての自身の意見を述べている。

    筆者のことは知らなかったが、師匠の話、家族の話が多く出てきて、家族想いの人という印象を受けた。

    落語で描かれている世界が、江戸当時の世界というわけではなく、江戸時代においても、ある種、理想(妄想)の世界だったのかもしれないと感じた。

    落語を聞いたことがなくても、概要を読んで、落語は、突拍子もないストーリー展開も多いのだと感じ、一度聞いてみようという気になる。

    印象に残ったのは以下の部分。

    失敗を恐れて自分の行動にブレーキをかけて挑戦しなくなることこそ本当の失敗。

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著者プロフィール

落語立川流真打。著述家。1965年11月16日生まれ、長野県上田市出身。1988年慶應義塾大学卒業後、株式会社ワコール入社。営業マンとなるが、芸人の夢を諦めきれず、1990年吉本興行福岡一期生オーデションに合格し所属となる。1991年ワコールを退社、吉本興業も退所し、立川流Aコースに入門、「立川ワコール」を名乗る。2000年二つ目に昇進。師匠七代目立川談志による命名で「立川談慶」に改名。通常3年程度で二つ目になるが、前座修行10年は異例。2005年真打昇進(慶應義塾大学卒初の真打)。趣味の筋トレは50歳を超える今でもベンチプレス100㎏以上を上げる。
著作は落語家としては異色の20冊超え。『大事なことは立川談志に教わった』(KKベストセラーズ年)、『教養としての落語』(サンマーク出版)、『落語はこころの処方箋』(NHK出版)、『落語に学ぶ粗忽者の思考』(WAVE出版)、『不器用なまま、踊りきれ。 超訳 立川談志』(サンマーク出版)、『天才論 立川談志の凄み』(PHP新書)などがある。

「2022年 『武器としての落語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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