幻のシロン・チーズを探せー熟成でダニが活躍するチーズ工房ー

著者 :
  • 八坂書房
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896942958

作品紹介・あらすじ

ヨーロッパには、チーズにつくダニ(フランス語で「シロン」と呼ぶ)を使って熟成する「シロン・チーズ」を伝統的に作っている工房がいくつかある。
ドイツの寒村に伝わるミルベンケーゼ、フランスのミモレットとアーティズー。訪ねあてた工房にはいずれも、作り手のチーズとダニへの愛情が溢れていた…。
自然に育まれ、悠久の時を経て現代に受け継がれてきたシロン・チーズとは、いったいどんなものなのか?
そして、本当にダニがチーズを美味しくしているのか?
チーズとダニを愛する生物学者が、現地を訪れ、その謎に迫る、ひと味違うチーズの本!!

「驚くほど奥深い熟成チーズの世界。
生物学者の目を通してその一端に触れることができる本として、ご一読をおすすめします!」
ーー坂上あき(チーズプロフェッショナル協会 副会長)

「熟成チーズにシロンあり。
シロンがチーズを旨くする。
その謎に迫る興味深いおすすめの一冊です。」
ーー森 節子(チーズ専門店 アルパージュ 代表)

感想・レビュー・書評

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  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000057341

  • 新聞の書評蘭でとりあげられていたので、図書館から借りてきて読了。
     面白かった。チーズとダニという話題も面白い題材だったが、文章もうまい。また出てくる人もそこそこ個性がたっている。
    さて内容はというと、フランスやドイツに熟成にダニが一役かっているチーズがあるという。その過程でダニは何をしているのか、またどんな種類のダニが生息しているのか?という疑問にダニを専門とする研究者が挑むというものでした。

     1。チーズを熟成する過程でダニを利用するというのは一般的でない。
    2。しかしメジャーなミモレットはダニを利用している。
    3。ドイツのダニチーズは絶滅しかかったが、一人のおじさんが伝承している。
    4。ミモレットはポルトガルのポルトワインと相性がいいようでだ。
    5。チーズからダニが発見されて、アメリカで大騒ぎになったことがある。プロセスチーズ大国だからか?
    6。日本人のチーズ消費量は年間2キログラムほど。
    かるいよみものとしておもしろかった。著者の他の本も読んでみたくなった。
    ダニの習性のところがおもしろかった。

  • チーズ愛なのかダニ愛なのか。ミモレット食べてみようと思えたんだから大したものだ。

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著者プロフィール

法政大

「2023年 『原生生物学事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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