私が最近弱っているのは 毎日「なんとなく」食べているからかもしれない
- 文響社 (2015年11月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784905073239
作品紹介・あらすじ
食を考えて半世紀の著者が初めて明かす、テーブルマナー、五感での味わい方、ダイエット、手料理まで網羅した、まったく新しい実践的食哲学。「エサ」が「食事」においしく変われば、あなたの心は強くなる。
感想・レビュー・書評
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味がしない食事を義務的に食べ、
時間ないからスマホ見ながら短時間で済ませ、
食材選びの際に考えていることはPFCバランスとカロリー、罪悪感、写真の色彩バランス。。
これはやべえなと思っていた中、
素敵な本に出会いました。
毎日3回訪れる食事というワクワクする時間。
それをいかに大切に向き合うか。楽しむか。
食事からなにを発見して、心まで満たすか。
丁寧に書かれている文章は、以前楽しんでいた食事を思い出させてくれました。ほっとする本。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
長いタイトル。でもそのものズバリ。わかりやすいです。
食の達人ならではの説得力ある「食べ方指南書」。
でも「食」よりも、いわゆるハウツーものを書くための
要素の方が印象に残りました。
決して私が本を書くわけではありませんが。
説得力が出る条件を、本書は満たしている、と思ったのです。
その一つは、「~ですよ」という言い方。
上から目線でおすすめするときの口頭表現です。
なるほど、と思う人と、余計なお世話だ、と思う人とに分かれそう。
二つ目は、同じことを何度か書くこと。
例えば、食事は水に始まりコーヒーで終わる「食べ方」。
一度だけだと「ふうん…」で終わりそうですが
次にはインプットされます。
三つめは、著者の強調したいところが太字で書かれていること。
読者が受ける効果は大きいと思います。
なんとなく読んだ気になるのです。
こうして1冊読み終わったときに
美味しいものをいただいたような満足感を得るのです。
あと、挿絵の効果も絶大ですね。 -
ハッとすることばかりだった。
そして、明日から(今深夜なので)試せることばかりで始める前の今からわくわくどきどき!何だか自分が変わる予感がある。
食材を大切にしようと言う気持ちは地球に優しい暮らしを始めてから少し意識していたけれど、この本の伊勢海老の話はリアルで、わたしも明日からもっと感謝して味わって食べようと思えた。
それから、高級なレストランで食事をする機会がないのでマナーについて考えたことがなかったけれど、マナーは急にできるようになるものでもするものでもなくて習慣としてもっていると良いことがたくさんあるんだとわかった!学びたい!!
それからそれから、1番素敵だと思ったのはお料理をサーブする方、接客の方のこともみてお礼を言うというお話。接客業をしたことがあるので普段から言うようにはしているけれど、こうやって専門家の人から言われると自分でやってたことが間違ってなかったと思えて嬉しいなあ
そしてこの先生のこと大好きになった。
わたしの好きな大人をとても簡単に言うと、店員さんへの話し方が丁寧な人、となるもの。笑
読んでよかった〜!
星が4つなのは、何だか構成が読みにくかったから!!レシピのところとか、おすすめの食べ方のところなど表になってたら良かったなーと思う。
あまりにも単調で飛ばしたくなった(せっかちでごめんなさい) -
食を見る視点に感動した。食べる行為を、こんなにも分析しながら、そして心で感じながら行うってすごいな。まずは朝食にミニトマトをかじりながらその味わいを噛みしめている。バイブルにしたい本だ。
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「味覚」を鋭くなる食べ方
生野菜をそのまま味わう
水または炭酸水を飲み、口内を素の状態にしてから野菜を味わう
味なし→塩や味噌→マヨネーズなど
野菜のおいしさを自分の舌や脳にフィードバックさせる
五感を鋭くさせる
自分で見つけるおいしいを増やす
何となく同じものを食べていないか? -
学者肌というか、オタクというか、とにかく食べることに対する熱意が尋常でない。変わった人だなぁ…思想が強いなぁ…と思いながら読んだ。
章によって共感できるところと、正直そうでもないところがあった。
命をいただいているという謙虚さを忘れて、自分の食べやすさを優先するのが美しくないから、魚を食べるときはひっくり返してはいけない???というのがよくわからなかった。調達や調理はどうすればいいのだろう?
料理の項は参考にできそうだと感じた。小松菜のお浸しと、白菜炒めはぜひやってみたい。
「料理をがんばる」のではなく、「料理に救われる」のが手料理の本来の姿=手料理セラピー
ダイエットへの考え方も取り入れたいと思えるものだった。脳と内臓両方の整合性がとれる食事がいいんだろうな。
ひとり外食を楽しち、家族と囲む食卓に良いフィードバックを届けることに、少しずつチャレンジしてみたいと思った。 -
外食は、元気な時こその醍醐味。
疲れている、悩んだり辛い時こそ料理に没頭することで無心になれてリセットできる。
五感をフルに使って料理を楽しみたい。 -
著者の食へのとてもつない探究心、愛しさを感じられた。
食とはあらゆる命を「いただく」ということ。丁寧に一食一食に向き合うことの大切さを知った。
テーブルマナーについても触れられているのですが
今までとは違った視点からのマナーの考え方をされていて新鮮だった。
食べることが好きになれる本だと思う。