二番目の悪者

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  • 小さい書房 (2014年11月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907474010

二番目の悪者の感想・レビュー・書評

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  •  絵本の体裁をとっているが、幼い子供よりは小学校高学年以上という感じ。
     始まりは中世(地の文には書いてないが、絵の城や服装の様子からヨーロッパ)を舞台にした動物寓話なのだが、なぜか途中にメールが出てくるという奇妙さ。まあ初めから寓話だとわかっているので子どもはそう気にはならないのかもしれない。
     大変わかりやすいのだが、ガセネタの発信元が一か所では、嘘がすぐにばれるではないか。おまけに銀のライオンはどこに消えたのだ。
    寓話としていい出来とは言い難い。
    『きつねのライネケ』や『動物農場』のような優れた寓話を一度でも読んでいれば、この物語の出来の悪さはわかるはず。
     道徳の授業に使うには、長さもわかりやすさもぴったりだから、そういう使い方がおすすめ。
     赤い表紙に登場人物(ライオンだけど)のアップというのはインパクトある。『赤の他人だったら、どんなによかったか。』も内容はともかく、目を引く表紙だったものね。でもたまにこういう表紙だからいいのであって、本屋や図書館にこういう表紙の本がたくさんあったらうんざりすると思う。

  • 悪者。なんて直截的、断定的な響き。
    勧善懲悪の境界が一部で曖昧になりつつある昨今、悪者に1番も2番もないだろう、と思って読んでみたら…読了後、このタイトルの意味がわかりました。
    規模が大きいものほど、自分の目で実際に確かめるのは難しいけれど。
    対人関係ではこのまま使えそう。いじめの構造にもあてはまります。
    逆に、たとえ自分の目で確かめたとしても、他人の悪口を言い続ける人とはお付き合いしたくありませんけどね^^;
    林木林さん追っかけ中。心癒される『あかり』とともに、オススメの1冊です(*^-゜)b

  • 本屋さんで購入。原宿ブックカフェで紹介されてて気になってた絵本。帯にあるとおり考えない、行動しない、という罪の物語。自分は見ていない噂を鵜呑みにしたりは日常でよくあること。注意しなけりゃね。銀のライオンも言い訳すればいいものをだまったまま。銀のライオンの気持ちはわからんでもないがな。

  • "BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー“今週の新刊”で登場。
    http://harajukubookcafe.com/archives/689

    「帯に『考えない、行動しない、という罪。』と書かれているんですが、まさに言葉の考え方が招く悪が描かれた本となっています。」(下北沢B&B 木村綾子さん)


    原宿ブックカフェ公式サイト
    http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html
    http://nestle.jp/entertain/bookcafe/

  • 情報があふれかえっていて受け身がちな私たちの今の姿かもしれない。風評被害などが広まるしくみもこういった心理がはたらくのだろう(震災直後、チェーンメールが<善意から>届いたことを思い出した)。
    根拠のない情報を他人に伝えることの無責任さをよく表している。

  • 大人向けだなぁと思った。やっぱり絵本は楽しい方が好きだな。絵が素敵なので調べたらこないだ読んだ絵本(ルッキオとフリフリ)を描いた人だった!
    15/01/22

  • 無責任に噂を信じ広めたこと,自分の目と耳で真実を確認することを怠ったことが王国を破滅へと導いていく。
    情報操作の恐ろしさを感じました。

  • 「これがすべて作り話だと言い切れるだろうか」…
    ライバルを蹴落とすために、ありもしない悪い噂を流した金のライオン。
    それを鵜呑みにして、噂を広めていった民衆。
    その結果、国は滅んだ。

    テレビなどのメディアからの一方的な情報に流されることがいかに危険なことか、この絵本は説いている。
    「誰かにとって都合のよい嘘が 世界を変えてしまうことさえある」
    何が嘘で、何が真実なのか。
    金のライオンだけが悪者なのではない。
    無責任に噂を流す者も 悪者に加担しているのだというメッセージ。

  • 「考えない、行動しない、という罪」という秀逸な帯が、全てを物語る。悪意を抱く者の行動力、じわじわと浸透するプロパガンダの恐ろしさ、次第に迎合していく世論…。「悪意」は見えない。それだけに、いつ牙を剥くか分からない。逆に自分が他者を傷付ける可能性だって大いにある。
    「二番目の悪者」に注視する形で話は終わるが、個人的には、一部の否定はあれど特に反駁もなく済ませてしまった側の、善心による「楽観視」も助長の一端を担ったと思う。狂う歯車を止めずに傍観することも、ある意味において悪意のない「悪」かもしれない。
    なお、大人向けの絵本と評されがちだが、個人的には色々と形を変えて身近に起こり得る内容なので、むしろ子供達にこそ本を通して「洞察力」「思考力」「判断力」「行動力」「抑止力」などの大切さ・重要さが伝わって欲しいと考える。大人でさえ、非常に難しいことではあるけれども。

  • H29.6.29 おはなし会 6年1組 6年2組

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