- Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
- / ISBN・EAN: 9784907613013
作品紹介・あらすじ
サラとサイモンのお父さんは画家です。美しい絵を描くのですが、なかなか売れません。家族は貧しい生活をしていましたが、助け合って仲良く暮らしていました。ある日、とうとうお金がなくなってしまい、傑作を仕上げるための赤い絵の具を買うことが出来なくなってしまいました。サラとサイモンは、どうにかしてお父さんを助けようとしますが…。ふたりの子どもたちの健気な奮闘ぶりを描くアーディゾーニの名作絵本。本邦初訳です。
感想・レビュー・書評
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本邦初訳のアーディゾーニの絵本。
O・ヘンリーを彷彿とさせる温かい作品で、ややベタな展開とも言える起死回生のお話。
だから言ったのに・・すぐ泣くからやめなさいってば!と自分に突っ込みを入れながら読んで、そしてやっぱり泣いた。。。
「赤い絵の具」というのは、絵描きのお父さんが描き続けている「傑作」の、最後の刺し色。
この一色がどうしても手に入らなくて、東西奔走するふたりの子どもたちが描かれる。
そして、それはなかなか上手くいかない。
なぜ一本の絵の具が買えないのかというと、赤貧洗うが如しの貧しさなのだ。
スポンサー(後ろ盾)のない画家さんの厳しい現実が、最初から何度となく語られる。
夢を追うのは素晴らしいことだけど、家族まで巻き込んでいいの?
子どもたちにまでこんなことをさせていいの?
というつまらない教育論はNGなのです。
何故なら、ふたりの子はそれは幸せだから。
一部屋に住んでいる五人家族。
いつも同じ空気を共有して生きている。
毎晩ワクワクしながら、「純と蛍」のように階段の上で寝る幼いきょうだい。
お父さん・お母さんの手伝いをする誇らしさ。
家族の役に立ちたい、喜んでもらいたいという素朴な願いを、今どれほどの子どもたちが持っているだろう。
『幸せはお金では買えない』などと口で言うのはたやすいが、私たち大人は真剣にそれを伝える努力をしてきただろうか。
淡いオレンジとグリーンのページが交互にあらわれ、アーディゾーニの線画が家族の表情までも上手く描き分けている。
絵が売れるようになって別荘を建ててもなお、ここが大好きだからと一部屋のアパートに住む家族に、胸が熱くなる。
79年に亡くなられたアーディゾーニさん、ご存命でしたらきっとファンレターを書いたワタクシです。
48ページと長めで、約12分かかる。先ずは大人からどうぞ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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erierierinさん、こんばんは(^^♪
どうしよう・・
私、別に心が綺麗じゃないけど、すごく感動しました。はい、好きなお話です。
...erierierinさん、こんばんは(^^♪
どうしよう・・
私、別に心が綺麗じゃないけど、すごく感動しました。はい、好きなお話です。
世間一般の尺度とはまるで違う幸せを手に入れたひとたちのお話なので、
これで良いと思うのですが。。。。すみません。2021/01/19 -
nejidonさん、おはようございます(^-^)
いえいえ、もうこれは絶対nejidonさんのように受け止めるべき作品だと思います。
私のよ...nejidonさん、おはようございます(^-^)
いえいえ、もうこれは絶対nejidonさんのように受け止めるべき作品だと思います。
私のようなツッコミは不要で!という作品なのは重々承知しているのですが、それでも言わずにいられないやっかいな性格で(^^;(^^;(^^;
お目汚し、失礼しました(^^ゞ2021/01/20
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「チムとゆうかんなせんちょうさん」に出会ってからアーディゾーニのファンの私にとっては素晴らしい本。
毎日子どもに読みたい。 -
絵描きの父親と貧しくも明るさを失わない子どもたち。
親切な大人と意地悪な大人。 -
売れない画家のパパと、けなげな子どもたち。
子供たちが工夫して家族を支えようとする描写や、明確なプロットが魅力的。
アーティゾーニの作品では、しばしば主人公たちが困窮するけれども、貧しさの辛さというものが、ソフトに、簡潔にだけれどもきちんと描写されているのが貴重。 -
きれいな絵を描くけど売れなくてお金がない画家の子どもたちはおとうさんが傑作を描くために必要な赤い絵の具を買いにいくのだけど…
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2017年11月19日に紹介されました!
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絵描きの家族の大変さ。
姉弟の懸命な努力が微笑ましい。