バッファロー'66 [DVD]

監督 : ヴィンセント・ギャロ 
出演 : クリスティーナ・リッチ  ロザンナ・アークェット  ヴィンセント・ギャロ 
  • ポニーキャニオン
3.82
  • (228)
  • (231)
  • (323)
  • (16)
  • (7)
本棚登録 : 1198
感想 : 243
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4949478180752

感想・レビュー・書評

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  • 90年代、ヴィンセント・ギャロブームを巻き起こした映画。

    で、2021年、映画館で再上映すると聞いて観てきた。

    ビリー(ヴィンセント・ギャロ)が刑務所から出てきて両親のところに行くから自分の妻役としてレイラ(クリスティーナ・リッチ)を誘拐。でもって、自分が刑務所行きになったきっかけとなった八百長スターに復讐してやる~ってギャンギャンキレまくるんだけど…って話。

    いや~なぜこの映画がヒットしたのかよくわからん。
    時代か?

    とにかくキレまくる中二病のビリー。
    で、一緒に過ごすうちにビリーのよさに気が付いてビリーを愛しはじめるレイラ。(ストックホルム症候群か?と思わずつっこんだわ~。)

    もうね、中二病の幻想!!
    これって現代のおとぎ話がテーマなんでしょうか…

    ってここまで毒づいたところではっ!
    あ~よかった…
    私がナウでヤングな時にこの映画を見なくて正解。
    きっとその時の私なら「ビリー!私が本当の愛で支えるわ!」とかなんとか言ってそう…。
    アブナイアブナイ…
    今だからこそ観てよかったよ。

    で、この映画、音楽の使い方がめちゃくちゃカッコイイ!
    キング・クリムゾンやらイエスやら…
    プログレ好きさんにはたまらんチョイスとシーン

    で、映像も印象的
    ストリップでの銃の…シーン
    斬新でおもしろかった~。

    いや~もう心がくすんでるからか
    道でビリーが轢かれてラストかと思ったわ~。

    • puttyhamaさん
      sinsekaiさん、コメントありがとうございます。
      ”サブカルクソ野郎”にちょっと笑ってしまいした。
      ワタクシ、今もサブカルクソ野郎を...
      sinsekaiさん、コメントありがとうございます。
      ”サブカルクソ野郎”にちょっと笑ってしまいした。
      ワタクシ、今もサブカルクソ野郎を引きずってますよ(ニヒヒ)

      そして、私も実は
      ビンセントギャロが履いていた赤いブーツ…

      カッコイイ♡と思っていました
      アブナイアブナイ…
      2021/03/19
    • sinsekaiさん
      同じサブカルクソ野郎としてフォローさせていただきます。
      よろしくお願いします。
      同じサブカルクソ野郎としてフォローさせていただきます。
      よろしくお願いします。
      2021/03/19
    • puttyhamaさん
      sinsekaiさま、フォローありがとうございます。ふつつかなサブカルクソ野郎ですが、どうぞよろしくお願いします。
      sinsekaiさま、フォローありがとうございます。ふつつかなサブカルクソ野郎ですが、どうぞよろしくお願いします。
      2021/03/19
  • 1998年公開のアメリカ映画。


    長らくブクログを休んでいたこともあり、
    今一度、自分の原点を探ろう企画の第2弾(笑)

    オシャレでキュートで、
    切なくてカッコいい
    大好きな映画です。


    主演のヴィンセント・ギャロは
    ミュージシャン、画家、バイクレーサー、俳優、モデルと
    1人何役もこなす
    スーパーマンのような人(笑)。

    『バッファロー'66』は、
    そのマルチな才能を
    映画という表現に凝縮した、
    独自の美学あふれる作品です。

    この映画ではデビュー作にして、
    監督、脚本、音楽、主演の1人4役!

    タイトルは
    1966年にバッファローで生まれたという意味で、
    実際にニューヨーク州バッファロー生まれの
    彼の実体験を反映した私小説的な内容になっていて、
    この作品を期に、ギャロは一躍、時の人となり注目を浴びていきます。


    5年の刑期を終え、刑務所から釈放されたビリー・ブラウンは、
    ニューヨーク州バッファローの実家に戻ろうとするのですが、
    刑務所にいたことは家族には言えず
    勢いで『フィアンセを連れて帰る』と嘘をついてしまいます。
    しかし、フィアンセどころかガールフレンドさえいるはずのないビリーは、
    トイレを借りた建物の中のダンス教室で
    レッスン中に一人だけ浮いていた少女レイラを拉致し、
    自分の妻のふりをするよう脅迫します。
    実はビリーには実家に戻るだけでなく、
    バッファローでしなければならない本当の目的があったのです…。


    というストーリーです。



    ギャロ演じる刑務所帰りのダメ男ビリーは
    見た目はワイルドなイケメン風なのですが、
    中身は潔癖症で、ナイーヴで、気弱で、自己中で、キレやすくで、子供のままの性格で、
    普通に見ると
    ホントめんどくさくて嫌なヤツなのです(笑)。

    けれど、ストーリーが進むにつれて
    彼が嫌なヤツになった理由が明かされ、
    その弱さや孤独感を、
    観ているこちらもいとおしく思い、
    何故か共感してしまっているから不思議です(笑)
    (何人の男がビリーは俺だと思ったことか。それだけにダメな自分に涙したことのある人にはたまらない映画だろうし、逆にビリーを受け付けない人は、この映画は合わないし、おそらく人生から逸脱したことがない人なのだろうと思う)


    我が心の女優No.2であり、
    おそらく自身のキャリア史上最もムッチムチ体型だった(笑)
    クリスティーナ・リッチ演じるのは、
    男が夢想する
    天使のような女の子、レイラ。

    はっきり言って彼女を観るための映画と言ってもいいくらい(笑)、
    当時18歳のクリスティーナ・リッチが超絶キュートで
    本当に惹き付けられます。


    イエスの名曲『Moonchild』をバックに踊る、
    ボウリング場での
    なんの脈略もなく突然始まるタップシーンは
    今や伝説となるほど、
    ホント可愛くて衝撃的で、
    記憶に残る名(迷)シーンです!
    https://youtu.be/AZL_3PDh_K4


    頑なだったビリーがレイラに触れて
    少しずつ心開いていく様は
    何度観ても微笑んでしまいます。

    そして実は、まともに見えるレイラも
    拉致されたダンス教室のシーンでも分かるように
    一人だけ違う衣装で周囲から浮いていたことからも、
    ビリーと同じ逸脱者、もしくは黒い羊であり
    世間とはうまく馴染めない自分を
    日々感じていたのではないかと思います。

    だからこそ、同じ魂を持つビリーに出会ったことが
    嬉しかったハズだし、
    (例えそれが拉致されたというイビツな形であっても)

    自分自身を認められたような
    誇らしい気持ちがあったからこそ、
    気難しく、変人なビリーの家族とも会って、
    同じ傷を抱えたビリーの力になりたいと思ったのではないでしょうか。


    小津安二郎に影響を受けたという
    固定カメラを多用した独特なカット割りや、
    グレーががった色彩感覚、
    まるでビリーの孤独感を映した出したようなザラついた質感の映像や
    寒々とした空気感など
    アーティスティックな映像も秀逸です。
    (パッと観ると60年代後半~70年代のアメリカ映画かと思わす映像なのです)


    ラスト間際、
    スリリングで緊迫感みなぎるイエスの名曲『Heart Of The Sunrise』が
    絶妙なタイミングで流れる
    ストリップバーのシーンからは、
    鳥肌が立つほどの吸引力で、
    不器用で純粋な愛の力に誰しもが惹き付けられます。


    不安定な自分自身を乗り越え、
    『たった1人の理解者』と巡り会うこの物語は、
    ビリーやレイラと同じように、
    かつて虐げられてきた逸脱者たちの心を撃ち抜くだけではなく、
    愛を待ち望む誰の胸にも
    必ず幸せな気分をくれる映画だと僕は思います。


    観賞後は、
    ホットココアとハート型のクッキーが
    必ず食べたくなりますよ(笑)
    (ロックファンならプログレの名曲が随所で効果的に流れるのも、要チェックだし、サントラもカッコいい曲ばかりでオススメです)


    https://youtu.be/1duitd-N1Us

    『バッファロー'66』Blu-ray 予告編

  • 主人公は、発言や行動が滅茶苦茶で、短気ですぐに怒鳴り散らすし、絶対に友達にしたくない奴で、それでもなぜたか憎めないというキャラ。
    ヒロイン役のクリスティーナ・リッチーの無邪気さがとてもかわいい。
    注文する時に、「熱々のココア」と言ってみたり、「おいしく作って」とか言うのは自分でも使ってみよ。

  • 初めて観たときは中学生だったのですが、すごい好きでした。この映画以降ヴィンセント・ギャロにはまってました。
    特にmoon childのシーンが好きでした。
    何しろギャロがイケメンだし…。今思うとこの映画はそれが全てなのかな(笑)当時は主人公トラウマ抱えてて可哀想~と思ってたんですが、よく考えたらただのクズ人間ですよね。
    完全にイケメン補正入ってました。
    この映画ビジュアルはとにかく格好いい。プロモーションビデオみたい。撮ってる本人も自分をかっこよく写せて満足だった事でしょう。
    あんなに何度も観てたのに、心が汚れた今はきっと素直に観れないであろう作品。

  • ギャロ監督なんでこんなん撮れたのにブラウン・バニーああなってしまうん???

    自己中精神不安定駄目クズ野郎だけどほっとけない…上手いなぁ。二人で寝るとこの距離感の変化がすごく好きだった。

  • くっそ苛つく主人公。物凄くメンドくさい。
    でも少なからずみんなこういう所あるよなー…と思う。

  • クリスティーナ・リッチ可愛すぎ。

  • 最後の展開がかわいい。意外とほっこりするいい映画。

  • 誘拐された女の子がその男に惚れるなんてあるかなあ?毒親から生まれた毒を受け継いだクズ男だけどその女の子に救われようとしてんのか? 時代あるあるだったらすごいなアメリカと思います

  • こんなハッピーエンドもあるんだ、と唸らされた。
    ビリーは口は汚いし、一見自分勝手。だけど、小心者で人人が好いところをレイラは見抜いていたのだろう。
    で、レイラってアダムスファミリーのウェンディだったんだ。

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