ルパン三世 - カリオストロの城 [DVD]

監督 : 宮崎駿 
  • ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
4.16
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本棚登録 : 2026
感想 : 290
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4959241980328

感想・レビュー・書評

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  • 箇所箇所に宮崎駿的エッセンスが。歯車のあたりチャップリンのオマージュがあったりとなかなか楽しめた。強いていえば次元と五右衛門の影の薄さだろうか。「ばかもーんそいつがルパンだ」

  • 百万回見てる。
    「どっちにつく」「女ぁ!」「だろうな」は耳から漏れてる。
    原作クラッシュの割に、銭形警部が原作程度に有能だったり次元大介が
    「あの野郎うまくやったかな」
    てふ原作の台詞いってたり、する点は面白いとか、最初のカーチェイスのシーンは、あー自動車に関する興味が「対象化」された人によるものだとか、いい。
    宣傳、私がリアルタイムで見るととても楽しさうに本編を見て、騙された、アレは全然作品のコマーシャルではないととても嬉しさうに言って、その辺言って回ると思ふのだが、公開中の劇場で「アルセーヌ・ルパンの三代目とか言うこそ泥」が登場し、宮崎駿といふブランドと作品を盗んでいったらしいのである。よく解らない。

  • 【きっかけ】
    2020年11月20日(金)に金曜ロードショウでやっていた。都合何回目の視聴かは分からない。

    【感想】
    炎のたからものがしみる。
    最後の「あなたの心です」は定番。
    ルパンのジャケットが緑な理由。もともとは緑だった。旧ルパンのその後を描いているから。(一作目の映画、VS複製人間ではジャケットは赤)
    https://news.yahoo.co.jp/articles/2e73ab983ea063685be94210bfadceb9dda6067c?page=3

  • 「どっちにつく?」
    「おんな~!」
    「だろうな。」

    「こわいから、俺 寝る。」

    「本格的に攻めて来やがった。
    この事件、裏ぁ深いぜぇっ。」
    「あぁ。面白くなって来やがった!」

    ルパンと次元の会話は、
    どんな困難でも余裕を感じさせて、
    カ~ッコいいです。

    海岸沿いを疾走したり、坂道を下るシーンなど、ルパンと次元がフィアット500に乗って
    夜営したりタバコで一服するオープニングは、
    言葉がなくても作品の世界観、雰囲気を
    見事に語りかけます。

    全編に亘って、カット、構図、カメラワーク、
    音楽の入るタイミングなど、
    宮崎駿監督の映画的手法が冴え渡ります。

    オートジャイロを迎え入れるシーンなど機械周りを丁寧に描いたり、群衆の一人一人がイキイキと生活している姿をしっかり描いたり、スパゲッティなど食べ物をちゃんと美味しそうに描いていて、宮崎駿のこだわりに溢れています。

    本作品は、ルパン三世という題材を使った
    正に宮崎駿の作品です。
    宮崎駿の世界観で描いたルパン三世です。
    ハイジ、コナンなどで、宮崎駿とヨーロッパ風
    世界との親和性は証明済みであり、
    本作品も、どこかノスタルジックな世界観と
    現実離れしているけど爽快な躍動感のある
    良い作品です。

    「その子が信じてくれたなら、
    泥棒は空を飛ぶことだって、
    湖の水を飲み干すことだって出来るのに!」

    「ルパンが来たでしょ?
    滅茶苦茶んなっちゃうから、もう帰るの。」「あの方をご存知なの?」
    「ウンザリするほどね。
    時には味方、時には敵。
    恋人だったこともあったかな?
    彼、生まれつきの女たらしよ、気を付けてね」
    「棄てられたの?」
    「まさか。棄てたの。」

    「これでカリオストロは終わりだ。斬れ。」
    「無益な殺生はせぬ。」

    「行ってしまうの?」
    「う?うーん。
    怖~い おじさんがいっっぱい来たからねぇ。」
    「私も連れてって!
    泥棒はまだできないけど、きっと覚えます!
    私、私、お願い!一緒に行きたい!」
    「クラリス。」
    抱き締めようとする手を、ぐっと堪えるルパン。
    「バカなこというんじゃないよぉ。
    まぁた闇ん中に戻りたいのかぁ?
    やぁっとお日様の下に出られたんじゃないか?
    な、お前さんの人生はこれから始まるんだぜ。
    俺のように、薄汚れちゃいけないんだよ。
    あぁそうだ。
    困ったことがあったらね、いつでも言いな!
    おじさんは地球の裏側からだって、
    す~ぐ飛んできてやるからなぁ。」
    口づけをせがむクラリス。
    おでこにキスするルパン。
    フィアット500に乗って去るルパン一味。
    「ありがとう、みなさん。さようなら~。」
    「さいなら~、さいなら~~~~~。」
    ルパンを追い、駆け付ける銭形警部。
    「くっそ~。一足遅かったか!
    ルパンめ、まんまと盗みおって!」
    「いいえ。あの方は何も盗らなかったわ。
    私のために闘ってくださったんです。」
    「いや。
    奴はとんでもないものを盗んでいきました...。
    あなたの心です!」
    「はい!」
    嬉しそうに頷くクラリス。

    ルパンを地の果てまで追いに
    パトカーに乗り込む銭形警部。
    クラリスに笑顔で手を振る警官隊。
    丘の上から手を振り見送るクラリスと庭師の老夫
    「なんと気持ちのいい連中だろう。」
    「私、ずっと昔からあの方を知っていたような気がするの。
    ルパン。きっと、きっとまた会えるわ。」

    「い~い娘だったなぁ.........。
    おめえ、残ってても、いいんだぜぇ?」
    黙り混むルパン。聞こえるパトカーのサイレン。
    「ルパン!今度こそ逃がさんぞぉ!」
    またいつもの追いかけっこを始める一同でした。

    ちゃんといつもの場所にルパンを返して、
    宮崎駿版ルパンは幕を閉じるのでした。

  • ラストも含めて男のロマンが詰まったアニメです。そして、時を経てなお評価を上げていく稀有な作品です。

    第54回キネマ旬報ベスト・テン54位、映画評論家の深沢哲也のみが投票している。
    読者選出ベスト・テンは15位。
    キネマ旬報創刊85周年オールタイムベスト・テン アニメーション部門1位(2004年)
    日本のメディア芸術100選 アニメーション部門 専門家選出4位、一般選出5位(2006年)
    キネマ旬報オールタイム・ベスト 映画遺産 アニメーション篇1位(2010年)
    公開当時は『宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』といったSF作品全盛期だったが、テレビでの放送が繰り返されたり、地方の学校や集会所、ファンの集まりなどへフイルムが借り出されて上映会が開催され、1981年にはアニメージュ誌が宮崎の特集を組んで取り上げた。同誌のアニメグランプリの歴代作品部門で1位を連続受賞し、情報雑誌『ぴあ』の年間アワード企画「もあてん」(もう1度見たい過去作品ランキング)では2年連続ベストワンといった成績を残す。2011年に実施された「ルパン三世アニメ40周年記念 マイ・ベストエピソード投票」の「劇場版・OVA部門」では本作が第1位になり、宮崎作品のルパンではTV第2シリーズ部門の『さらば愛しきルパンよ』とともに2冠を達成している。

    『ルパン三世 カリオストロの城』(英: The Castle of Cagliostro、仏: Le Château de Cagliostro)は、1979年12月15日に公開されたモンキー・パンチ原作のアニメ『ルパン三世』の劇場映画第2作。宮崎駿の映画初監督作品。公開時のキャッチコピーは、「前作をしのげないのなら 2作目を作る意味がない」「巨大な城が動き始める! 影の軍団が襲ってくる!」「さらにスピーディーに! さらにスリリングに! さらにスッとボケて!」「生きては還れぬ謎の古城でついにめぐり逢った最強の敵!」。

    時は1968年。世界的な怪盗ルパン三世一味はモナコの国営カジノの大金庫から大金を盗み出すが、それが真券同然の精巧さで知られる幻の偽札「ゴート札」であることに気づく。「偽物に手を出すなかれ」のルパン家の家訓に従い札束を撒き散らすように投げ捨てたルパンと次元は、ゴート札を標的としてその出処と疑われているヨーロッパのカリオストロ公国に向かう。
    入国したルパンは、ウェディングドレス姿の少女が何者かに追われているのに出くわす。少女はこの国の亡き大公の娘クラリスだった。クラリスは、父にかわって国を治めているカリオストロ伯爵に結婚を迫られたため逃げ出したのだ。追っ手をルパンは撃退したが落ちてきた枯れ木に頭をぶつけ気絶してしまい、その間にクラリスは別の追っ手に連れ去られてしまう。ルパンはクラリスが残した指輪を見て、彼女が、かつてゴート札を狙って公国に忍び込んだ末に重傷を負わされた自分を救ってくれた幼女本人だったことに気付く。一方、クラリスが持っていたはずの指輪をしていないことに気づいた伯爵は、クラリスの逃亡を手助けしたルパンらに暗殺集団を差し向ける。
    暗殺集団の手を逃れたルパンは五ェ門を呼び寄せるとともに、彼の逮捕に執念を燃やす国際警察の銭形警部がクラリスが監禁されている伯爵の城へ来るように仕向け、城内で銭形に変装して衛士隊を欺いて内部に潜入する。先に城に使用人として入り込んでいた不二子からクラリスの居場所を聞き出したルパンはクラリスと対面するが、伯爵に見つかり地下牢獄へ通じる穴に落とされてしまう。伯爵の狙いが先祖の財宝であり、その鍵である指輪の持ち主であるクラリスに結婚を強いていたことを聞き出したルパンは、秘かに本物とすり替えて置いた通信機仕込みの偽の指輪を通じ、現在もクラリスの指輪を預かっていることを伯爵に伝える。
    ルパンは地下牢獄で先に落とし穴に落ちていた銭形と再会し、協力して指輪奪還の為に放たれた暗殺者を返り討ちにして地下牢獄から脱出する。その際地下にある偽札工場を発見したことにより義憤をうずかせる銭形と、クラリスを連れて城を離れたいルパンは、城からの脱出までの間、一時休戦を結ぶこととする。
    ルパンは銭形とともに伯爵のオートジャイロを奪い、再びクラリスの元へたどり着いたものの、胸を撃ち抜かれて重傷を負い、救出に失敗。銭形と不二子の助力によりクラリスを残してかろうじて脱出する。ルパンと別れた銭形は持ち帰った偽札の証拠を国際警察に提出し出動を要請するが、「高度に政治的な問題」と「クラリスをルパンから守った」伯爵を支持する世論を理由に、国際警察はゴート札について各国毎の対応に留め不動を貫く。
    3日後、大公夫妻に仕えていた庭師の老人に助けられ昏睡から目覚めたルパンは翌日、クラリスと伯爵の結婚式に忍び込んで奇襲を仕掛け、その混乱に乗じてクラリスを救出するが、逃げ込んだ時計塔で再び伯爵にクラリスを奪われてしまう。ルパンは時計塔を見て気付いた指輪の謎を伯爵に教え、それと引き換えにクラリスを無傷で引き渡すよう要求する。伯爵は要求を呑むふりをして不意打ちでルパンを窮地に陥れ、止めようとしたクラリスを足蹴にして湖へと叩き落とす。ルパンは後を追って宙に身を投げ、クラリスを抱きとめながら共に湖へと落ちて行った。
    「文字盤のヤギの目に指輪をはめ込むことにより財宝への道が開かれる」。ルパンのその言葉通り、文字盤のヤギの目に指輪を納めた途端に時計塔が急速に動き始め、逃げ場を失った伯爵は激しく動く時計の針に挟まれて押し潰され無惨な最期を遂げる。時計塔が崩壊して大量の水を排出したしばらくの後、無事に湖岸へと辿り着いていたルパンとクラリスは湖の底から現れた遺跡の姿を目の当たりにする。湖は実はダム、財宝とは先祖が隠した古代ローマのポリスであり、時計塔の仕掛けは湛えられている水を排出して沈んだ遺跡を表出させるための装置、そして指輪はその起動装置だったのである。
    ルパン一味の奇襲による城内の混乱に乗じた銭形が、不二子とともに衛星テレビ中継で偽札工場の全容を全世界に晒したことで、ようやく国際警察も動き出し、歴史の暗部と言われたカリオストロ公国についに捜査のメスが入ることになった。
    クラリスはルパンについて行くことを望むが、ルパンは葛藤しながらもクラリスに留まるよう諭し去って行く。ルパンを追ってきた銭形が、ルパンがクラリスの心を盗んだと言い当てると、クラリスは顔を輝かせて「はい」と答える。ルパンと銭形たちの車は、追いつ追われつしながら地平線へと消えていくのだった。(Wikipedia)

  • 2020年9月6日観賞。贋金「ゴート札」を追いカリオストロ公国に潜入したルパン一味は、公国と公女クラリスを我が物にしようとする伯爵の陰謀に巻き込まれ…。今回は子どもたちと観賞。冒頭のカーチェイスから、水中に潜り地下牢に下り、尖塔上を駆け回り飛行機で空を飛ぶルパンのアクションの豊富さ・楽しさにはまずは満足いったようだった。ストーリーは子どもには難しかったようだが、優秀なんだけどいつもルパンにしてやられる銭形と彼の所属する組織との苦渋、謎の女不二子の気の利いた活躍、出番は少ないが頼りになる次元・五右衛門の存在などこちらは何度目の観賞か覚えていないがとにかく楽しめた。

  • テレビで何度か見たことがあるが、ここまで精緻な世界観の作品だったとは!
    もちろんクラリスの可憐さ……車をバリバリ走らせる、「名探偵ホームズ」のハドソン夫人と同系統の豪胆さ……そのギャップが、まず、いい。
    そしてルパンのよさ。気障な台詞「その子が信じてくれたなら、ドロボーは空を飛ぶことだって、湖の水を飲み干すことだってできるのに」その後に手から出した花からスルスルと旗を引き出し「今はこれが精一杯」というチャーミングさ。
    アクションのよさ。
    ルパンー次元、ルパンー銭形のバディものの痛快さ。
    など表面のよさがふんだんに盛り込まれて、それだけで美味しさ抜群。
    だけど世界観……舞台の精緻さが、凄まじいと今回わかった。
    城の美麗さもさることながら、ローマ水道という、やや耳慣れないものを出したからこそ、あーそういう落ちね!という眼から鱗。
    最近は岡田斗司夫のジブリ語りをセットで見ることが多いが、以下引用。
     @
    カリオストロ家の歴史
    中世~1516年 ローマ遺跡の黄金で繁栄
    1517年 黄金が尽きてしまい、イメージダウンを防ぐため遺跡を沈める。
    1517年~19世紀 偽金貨を発行
    19世紀頃 偽金貨から偽紙幣へと事業シフト
    1970年辺り 伯爵によって大公家が焼き討ちされる
    1978年 ルパン事変によりカリオストロ大公家が復活
     @
    なるほど黄金都市→錬金術→金貨→紙幣、と歴史が隠れているのだ。
    舞台だけでなく時間も織り込んで、なんと重層的な作品。
    精緻さ重厚さを、知らなくても楽しめる、知ればますます楽しめる、深さ美味しさ!

    ・ルパン⇔カリオストロ伯爵
    ・クラリス⇔不二子
    がそれぞれシャドウになっている。
    この辺の巧みさも、作品後の彼らを想像したり、イフを妄想したり、したくなる。 

  • 未だにこれが一番好きかも

  • 【ノート】
    ・何回見てもグッとくる。

  •  宮崎駿作品の中では一番好き。何も考えずにストーリー展開に没入できて、爽快なカタルシスが得られる。
     小さい子供と一緒に観るにはちょっと刺激的ですけどね。

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著者プロフィール

アニメーション映画監督。1941年東京都生まれ。学習院大学政治経済学部卒業後、東映動画(現・東映アニメーション)入社。「ルパン三世 カリオストロの城」(1979)で劇場作品を初監督。1984年には「風の谷のナウシカ」を発表。1985年にスタジオジブリの設立に参加。「天空の城ラピュタ」(1986)、「となりのトトロ」(1988)、「魔女の宅急便」(1989)、「紅の豚」(1992)、「もののけ姫」(1997)、「千と千尋の神隠し」(2001)、「ハウルの動く城」(2004)、「崖の上のポニョ」(2008)、「風立ちぬ」(2013)を監督。現在は新作長編「君たちはどう生きるか」を制作中。著書に『シュナの旅』『出発点』『虫眼とアニ眼』(養老孟司氏との対談集)(以上、徳間書店)、『折り返し点』『トトロの住む家増補改訂版』『本へのとびら』(以上、岩波書店)『半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義』(文春ジブリ文庫)などがある。

「2021年 『小説 となりのトトロ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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