となりのトトロ [DVD]

監督 : 宮崎駿 
  • ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
4.13
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  • (6)
本棚登録 : 4649
感想 : 540
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4959241980021

感想・レビュー・書評

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  • 心が安らぐ良い作品。なんとなく懐かしい気持ちになれる。

  • 子供の頃からもう何度観たか分からないほど観ていて、私の血潮となっているジブリ映画の一つ。
    最近、2歳の娘がどハマりしていて、一日中エンドレスリピート。意外と短いお話なので、家事しているとすぐメイちゃん行方不明になる。

    一日になんっかいも観ていると、だんだんうがった見方をしてみたくもなる。

    サツキとメイは、ぱっと見サツキがしっかり者のお姉さんでメイが奔放で豪快な性格と見えます。年齢のせい、姉妹の違いもあるんだろうけど。
    しかし何度も見続けていると、だんだんサツキの方が豪快な性格で、意外とメイって繊細やなーと思えてきました。

    例えば朝ごはんのシーン。豪快にご飯を平らげて豪快に家を出て行くサツキとそれをポカンと見送るメイちゃん。
    おばあちゃんに預けられるも知らない、まだそんなに親しんでいない他人の家で、最初は大人しく過ごすも我慢の限界で泣き出すメイちゃん。
    それをしょうがないなと受け止め、一緒に授業を受けさせるサツキのあっけらかんさ。
    一番思ったのは、お母さんが病気で一時帰宅ができなかったシーン。
    サツキは不安が爆発しておばあちゃんにどうしようと泣きつきます。
    メイは誰かにすがるでもなく一人で泣いて、泣く姉の姿を見て、お母さんにトウモロコシを届けようと一人で決めて一人で行っちゃいます。
    繊細やな〜と感じざるを得ません。

    姉妹って妹の方が世渡り上手の甘え上手でモテるイメージですが、この姉妹はサツキの豪快さが際立ちすぎて逆なような気がします。
    大きくなったら、メイちゃんサツキにコンプレックス抱きそうやな〜とかどうでもいいことまで想像を膨らませてしまえるほど見続けています。

  • 小さい時に観た記憶があるが、しっかり観ていなかったので今頃になってもう一度観てみた。
    なんだこの映画!めいかわいい!トトロに会いたい!
    こんなにいい作品だとは思いませんでした。

  • 3歳の娘も大好き。何度見ても楽しめるし、心が洗われるような気がします。今回は親目線で、家族思いで頑張り屋さんのサツキちゃんとメイちゃんに、涙がこぼれそうになりました。

  • 年を重ねるごとに感動の形が変わる、自分の中で自分だけの育ち方をしていく映画。そういう意味では『スタンド・バイ・ミー』と同じ部類に入る作品ですね。子どものときにしか分からない感激もあれば、大人になって初めて分かる感慨もある、非常に間口が広く、かつ懐の深い、お手本のような映画です。

    子どもであればあるほど、体がまだ成長していなければいないほど、「トトロに会える道」に通じやすい。子どもにしかない、不思議な感応力や超越的なものに触れる力というものはおそらく実際にあるはずですから。自分にもそういうものが備わっていたかどうかは分からないけれど、あったとしても確実にすっかり忘れてしまったことは間違いないので、こういう映画を大人になってから観ると、歩いてきた道を振り返って、遠すぎてもう見えなくなってしまった場所に思いを馳せるような、どこか寂しい気持ちになりますね。

    トトロは死神だとか、メイもサツキも実は死んでしまったとかいう噂もあるみたいですが、そんなことは正直どっちでもいい。間違っているとも、間違っていないとも思わない。そういうことは問題にしてもしょうがない。

    でも確かにこの映画に流れる空気感は、ちょっと怖いですね。とても綺麗で、これ以上ないくらいに澄んでいるのだけど、“不穏”とでもいいましょうか、そういう得体の知れないものを感じます。はっきり「死後の世界」と言えないまでも、それに近い、かつもっと微妙な「1と0の間のスポット」のようなものが画面のそこここに潜んでいるような気はします。穿った見方かもしれないけど。

    そしてそれは子ども時代には決して抱くことがなかった感覚。なぜでしょうね、やはり子どもである自分を失ったことが関係しているのでしょうか。
    もしかしたら、子ども時代は、そういった不穏で不可思議で謎めいたものを日常のなかで当たり前のように触れられていたのかもしれません。我々大人になった人間が一般的に住む世界を飛び越えたものと、子どもはそれと知らずに普通に接しているのかもしれません。
    そして大人になるにつれ感じ取れないようになってしまって初めて“超越的なるもの”として認識するがために、そこに不穏さの匂いを嗅ぎとるのかもしれません。子どもにとって、「1と0の間のスポット」との接点を持つことは、それほど稀なことではないのかもしれません。

    だって、ちょっと前まではこの世にいなかったんですからね。通常では考えられない力があってもそう不自然なことではないはず。生まれる前なんてそれこそ絶対的に不可知の世界なわけで、その残り香を宿したままこの世に存在しているなんていう可能性を考えたら、いろいろ説明がつかないことがあってもおかしくない。


    大人になってしまったら、絶対にもうトトロには会えない。宮崎駿に明確な意図があったかどうか分からないけど、トトロやネコバスなどのキャラクターは、大人になってしまってはもうどんなことがあっても触ることも見ることもできない、届かざる領域の総体として描いたものだと思います。こう書くと、当たり前すぎて逆に恥ずかしいことなのかもしれないけど。

    ていうかそんなことすらどうでもいいですね。トトロ可愛い会いたい。会えねえクソ。

    「となりのトトロ」。いつでもどこでも、あなたのそばに、となりに、いるかもしれない。ただし見えるのも触れられるのも、子ども限定という注釈付き。

    でも大人になって思い出せなくなってしまったものがこの映画の中にあるからこそ、こんなにも心に染みてくるんでしょうね。思い出せないものは思い出せないまま、だけど、うっすらとかすかに、そっと呼び起こしてくれる。そういう機会を与えてくれる貴重な映画。


    まだこれからも、何度も観ていきたいものです。

  • まだ幼い頃、私は言語の発達が遅れており、家族がとても心配していたようでしたが、この作品を何度も見ているうちに言葉を喋り始めたそうです。
    大人になった今、言語機能が少しは発達したのもトトロのおかげだと言えます。
    何度見ても飽きないおもしろさがあり、これから生まれてくる子どもたちにも見てほしい作品です。
    最近になってやっと、サツキとメイのお父さんが魅力的であることに気が付きました。

  • もう何回見たかわからない。
    ほとんど覚えるほど見たけどメイとトトロが出会うシーンとトトロとサツキとメイがドングリの種を育てるシーンはいつ見てもワクワクドキドキする。

  • 子供に帰れる(^^)

  • 悪の教典を見終わったあとに見ると心にじんわり来ますね…。平和っていいね。

  • 久しぶりに観たけど、ソラで言える台詞が多くて、子供のとき何度も何度も観たんだなあと実感しました。お父さん、最高。

著者プロフィール

アニメーション映画監督。1941年東京都生まれ。学習院大学政治経済学部卒業後、東映動画(現・東映アニメーション)入社。「ルパン三世 カリオストロの城」(1979)で劇場作品を初監督。1984年には「風の谷のナウシカ」を発表。1985年にスタジオジブリの設立に参加。「天空の城ラピュタ」(1986)、「となりのトトロ」(1988)、「魔女の宅急便」(1989)、「紅の豚」(1992)、「もののけ姫」(1997)、「千と千尋の神隠し」(2001)、「ハウルの動く城」(2004)、「崖の上のポニョ」(2008)、「風立ちぬ」(2013)を監督。現在は新作長編「君たちはどう生きるか」を制作中。著書に『シュナの旅』『出発点』『虫眼とアニ眼』(養老孟司氏との対談集)(以上、徳間書店)、『折り返し点』『トトロの住む家増補改訂版』『本へのとびら』(以上、岩波書店)『半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義』(文春ジブリ文庫)などがある。

「2021年 『小説 となりのトトロ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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