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- / ISBN・EAN: 4571130842069
感想・レビュー・書評
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(Wikipediaより)
スティーヴン・スピルバーグ監督による1993年のアメリカ映画。
第二次世界大戦時にドイツによるユダヤ人の組織的大量虐殺(ホロコースト)が東欧のドイツ占領地で進む中、ドイツ人実業家オスカー・シンドラーが1100人以上ものポーランド系ユダヤ人を自身が経営する軍需工場に必要な生産力だという名目で絶滅収容所送りを阻止し、その命を救った実話を描く。
主人公オスカー・シンドラー役のリーアム・ニーソンの映画を観るのは『フライトゲーム』『トレインミッション』に続き3作目。
白黒で3時間越えの映画は 世界史が苦手な私には難しいかと思いましたが 見入ってしまってあっという間でした。
ラストはポロポロ泣いてしまった...
同じ人間同士でなぜあんなことが出来るのか理解出来ませんが あの時代にシンドラーのようなドイツ人がいたということを知ることが出来て この映画を観て良かったと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ドキュメンタリー?かと思った。
歴史。
彼の考えは何故まわりと迎合せずにいられた
のか? -
もう27年も前の映画になるのか。ドイツ人実業家シンドラー。渦中の国にあってドイツ人であのような行為をできたのはえらい。それが労働力としての当初の目的だったとしても。
1993アメリカ
2020.2.24BSプレミアム -
三時間超えか…と観る前は構えていたが、ずっと目の離せない映像で、スピルバーグのすごさを体感した。
最後、ユダヤ人を利用して利益を得ていた主人公がもっと救えたと泣くシーン、無条件で涙が出る。いいものを観た。原作も読みたい。 -
聞いたことはあったけど長かったのでなかなか見ないでいた映画。
ユダヤ人が住むところを奪われたり、急に銃殺されたりとつらいシーンもあるけど、ナチ時代にどんなことがあったのかがよくわかる。
シンドラー自身が最初からユダヤ人を助けようとしてたわけではなく、あくまでも自分の会社の利益のためで、でも渦中で実際の仕打ちを目の当たりにして、単純に目の前の人を助けたいという気持ちからの行動が多いように見えた。戦争が終わったとき、1100人を”救った”シンドラーが、でももっと助けられたと気づいたように後悔するシーンがとても印象的。 -
強制収容所でのユダヤ人の虐待、虐殺がシビアに描かれ、目を背けてはいけない史実の重さを思い知ります。
最初はユダヤ人を安価な労働力としか見なかった主人公が、やがて正義に目覚め、私財をなげうってユダヤ人を救出する。この主人公の心の変化がまず最初の見所。決して賢者でも聖者でもない主人公の人間的な部分こそが魅力であり、この物語に説得力を持たせています。
ユダヤ人虐待の非人道性を告発することも正義ですが、表向きナチス幹部と仲良くしながら面従腹背でひたすら金を使ってユダヤ人たちを逃しつづける。これがシンドラーの正義。彼は目の前にいるユダヤ人を助けることしか考えなかったんでしょう。最後ほとんど一文無しになったにも関わらず「もっと助けることができた」と悔恨の涙を流すラストが胸を打ちます。
ベン・キングスレーの渋い演技も印象的。 -
『シンドラーのリスト スペシャル・エディション』[Schindler's List] (1994) アメリカ
“1939年9月、2週間でポーランドを制したドイツ軍はポーランド国内のユダヤ人に移動命令を下し、国内1万5千人以上のユダヤ人がクラクフに押し込められた。
戦争を利用してひと儲けしようとオスカー・シンドラーが鞄一つでクラクフの町へ現れ、高そうなスーツに身を包み襟にはこれ見よがしにナチス党の党員のバッジを付け、金に物を言わせてクラブで親衛隊の幹部と次々と懇意を深めていく。
ドイツ政府の命令に従って、強制労働の振り分け、食糧や居住の割り当て、苦情相談を受け持っていた“ユダヤ人評議会”の一人に、リポパ通りの台所用品製造会社で会計士をしていたイザック・シュターンがいた。
彼に目をつけたシンドラーは、戦地で使う炊事道具を作り軍と契約を結ぶため、まずは台所用品製造会社を買い取るための資金を調達するため、ユダヤ人の投資家を紹介して欲しいと相談を持ちかけた。
1941年3月20日、クラクフに集められたユダヤ人は、ヴィスワ川の南岸壁に囲まれた0.24平方キロの狭い地区へ押し込まれ、ゲットーは封鎖され以降自由な出入りはできなくなった。
ほどなく工場を手に入れたシンドラーは社名を、独逸琺瑯容器工場(DEF)として操業を始めるにあたり、ポーランド人より人件費が安いという理由からユダヤ人を雇うことに決め、シュターンが工場の経営、シンドラーがドイツ軍そのほかとの交渉を一手に引き受けることになった。
工場は順調に売上を伸ばし、順風満帆に行くかに見えたのだが…”
この映画何度見直しても軍需景気を当て込んで会社経営を始めたオスカー・シンドラーが、私財を投げ打ってまでユダヤ人を助けるまでに至った説明がなされていない。
単純に、ゲットーや収容所においてユダヤ人虐殺を目の当たりにしてというのではまったく説明にならい。敗戦後のドイツの知識人ですら、人種民族差別意識からなかなか抜けきれなかった現実。いくら国家が犯罪的行為を働いていたとはいえ、国民個々としては当事者意識が低い。主義主張に関係なく打算的にナチスに入党するような彼の行動から考えても、映画の前半と後半ではまるで人が変わってしまったことに関する、納得できる説明がちゃんとなされるべきではないのかと思う。
ある意味この映画は、原作のオーストラリア作家トーマス・キニーリーによる小説「シンドラーの方舟」の真偽云々は問題ではなく、映像的に使えそうなところだけ抜粋し、人の心に訴える映像を作り出し、さらに説得力を持たせるためあえてモノクロにするなど細かく計算され、アカデミー賞7部門受賞という錦の御旗を得たこの作品は、疑問を挟むことの許されないユダヤ人が作ったユダヤ人のための“スピルバーグのホロコースト”と言えるのかしれない。
問われるべきシンドラーの変節、同じユダヤ人でありながらナチスに協力したユダヤ人ゲットー警察の罪は、圧倒的な映像力の前に塗り潰されてしまった感があり、疑問を呈する人が少ないことに驚かされます。
オスカー・シンドラー[Oskar Schindler](1908年4月28日~1974年10月9日)は、メーレン(当時オーストリア領、現チェコ領)生まれのズデーテン・ドイツ人の実業家。第二次世界大戦中、ナチスにより強制収容所に収容されていたユダヤ人のうち、自身の工場で雇用していた1,200人を虐殺から救った。
オスカー・シンドラーと来るとすぐに思い浮かぶのが、日本の外交官 杉原千畝(すぎはら ちうね)氏。第二次世界大戦の際、リトアニアのカウナス領事館に赴任して い
た杉原氏は、ナチス・ドイツの迫害によりポーランド等欧州各地から逃れてきた難民たちの窮状に同情。外務省からの訓命に反して大量のビザを発給し、およそ6,000人にのぼるユダヤ系避難民を救ったが、このことのために旧外務省から冷遇され、戦後は追われるように外務省を退職することになる。
1985年(昭和60年)1月18日、イスラエル政府より、多くのユダヤ人の命を救出した功績で日本人では唯一の“諸国民の中の正義の人”として「ヤド・バシェム賞」を受賞したことからも氏の功績のほどがうかがわれる。
安直に“日本のシンドラー”と呼ばれることが多い氏ですが、杉原千畝氏とオスカー・シンドラーとは、まったく似て非なるものであると思うのは豆狸だけでしょうか? -
シンドラーは完全な善人ではない。でも悪人なわけでもなく、うまくその間を生きて誰にも恨まれずに結果的に良い方向へもっていける人。もしシンドラーが善人だったら、こんな偉業はできなかったと思う。
ゲートがシンドラーに「本当の力」の話をされて次の日から「赦す」ようになって、ゲートの使用人も始めは赦されたのに結局殺されたとこが1番虚しくなった。
あと、間違えてアウシュヴィッツに送られた女の人達が、シャワーか毒ガスかわからなくて怯えてるシーンがもう見てられなかったです。
しかし、レイフ・ファインズとベン・キングズレーがとてもよかった。