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- / ISBN・EAN: 4988001932956
感想・レビュー・書評
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実写 × 人形劇 の
ヤン & エヴァ・シュヴァンクマイエル 版
「 不思議の国のアリス 」。
彼等の作品の中で
いちばん観やすくて
いちばん可愛いかったです。
オガ屑の詰まった時計兎を端に
地下室・石・骨・肉片・釘・剥製・標本
瓶詰め・虫・引き出し・縫い針・ハサミ、etc...
ずるずると連なる馴染み有るモチーフ達。
靴下の芋虫とか 斬新すぎる。
「食べる」行為への徹底的なトラウマも
美 と 醜 が紙一重の
汚れ や 嫌悪感 も
素敵すぎてうぶうぶします。
背徳感を抱くほどの
少女の性や妄想劇は
テリーギリアムのローズ・イン・タイドランドなんかと
少し似ているのかも。
そういえばあちらもアリスでした。
ヤン展で実際に見たセットは予想外に大きくて
ちょっとびっくりした記憶があります。
ほとんど音楽が無くて
台詞も少女の声だけなのが
ママゴトみたいでこわかわいい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
独特な雰囲気。セリフは少ないくせにものすごく引き込まれる。大好きな作品。
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声はすべてアリス、音は効果音のみ、アリス以外は人形!すごく好み。
わしわし食べてるのは、おがくず?
動物標本、骨の模型、靴下、操り人形、ぜんまい、トランプ、あと人形。ぜんぶ動く!
アリスが無表情で、引き出しをこじ開けていくのが印象的。ぜんぜん楽しそうじゃない!笑
制作期間3年だとか。
ティナ・マジョリーノの『アリスインワンダーランド』も半分実写のアリスだけど、こっちのほうが、断然ダーク。
ティナのほうは、教訓染みてて、音楽があって楽しい感じだけど、ヤンのは映像芸術って感じ。
唇が色っぽい。 -
監督は食べることが嫌いなのかな?と、異様なアリスの食いっぷりを見て思いました。性欲のメタファー云々より、よくこんなユニークな発想が出来るなと。ルイス・キャロル然り。
時代が時代故のクレイ映像なので、「これどうやって撮ったの!?」と手品見せられた子供みたいに観てました。 -
悪趣味な妄想世界!
アリスの原作とへんなエキスをきたない鍋で煮込んだような映画。笑
うさぎのかわいくなさ・女王のこわさ・靴下くさそう・骨おばけがかわいい。
アリスがとっっってもかわいい。
好きなのは頭の上で焚き火のところです。
ラストが大好きです。
ただの夢で終わらないよ。
気持ちの悪くなるような妄想世界は永遠に続くのだー -
独特の空気感がなんともいえない。
いまいち流れも理解できなかった。うーん。
アマゾンのレヴューを引用すれば、
"アリスは特別なこでも何でもありません。言うなればただの不思議の国のアリス症候群にかかった、妄想好きです。
アリスはただ、頭の中に不思議の国を思い描いていただけ。"
アリスという一人の子供の思い描いた不思議の国を作品にしたのだとしたら、万人が話の筋を理解出来る必要もなければ、万人が面白いと感じるヤマがある必要もないのかもしれない。確かに自分の妄想を映像にしたとしても、そこには普遍性は殆どないのだから他人の理解できる範疇はかなり小さいだろう。
あ、万人の理解が〜とかなんとか書いたけれど、アリス自体既存の話なのだから、観る人がルイスのアリスを既読であるということを考慮すれば筋の分かり易さに重点を置く必要がなかっただけかもしれない。僕が話を理解できなかったのは単に原作の筋を覚えていなかったのかもしれない。笑
"ルイスのアリスと、ヤンのアリスの違い。
それはたった一つ。
アリスがいたのが森の中だったか、部屋の中だったか、という違いだけ。"
ともあったけれど、確かにそうかもしれない。
そしてルイスの思い描いたアリスという少女の方がヤンのアリスに比べて少し"普通"だっただけかもしれない。 -
たぶん日本最初のシュヴァンクマイエル作品のロードショーがこれで、「なんじこりゃあああ」とあっけにとられながらニコニコして見てました。剥製が動くなんて。靴下が蛇だなんて。ポカーン。魔術美学錬金術的映像曼陀羅。
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深夜に見て即買いでした!それからこの監督さんの作品集めるようになりました
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「この監督さんの作品集めるようになりました 」へぇ~一杯持ってるの?
私はアリスのチェコ語版が出たので、それを購入しようか悩んでいるところで...「この監督さんの作品集めるようになりました 」へぇ~一杯持ってるの?
私はアリスのチェコ語版が出たので、それを購入しようか悩んでいるところです。。。2012/03/01
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