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- / ISBN・EAN: 4988001932956
感想・レビュー・書評
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可愛さと気持ち悪さが絶妙で好きな世界です。
アリスが微妙に愛くるしくなくて、何でも口に入れるし投げるし引出しの取手は基本的に取れるし…可愛い。これくらいタフネスじゃないとこの世界は生き抜けない。。
時計ウサギや帽子屋さんや三月ウサギの目が怖い。靴下な芋虫もやだ。
でも不思議の国のアリスの不条理さはこんな感じだなぁ…絵がだいたい可愛いから保つけど、グロテスクに描こうと思えば可能なんだな。
最後の台詞が意味深で良かったです。
plastic treeファン(海月)で美術科出身の友人のおすすめでした。
ファウストもレンタルしたので観ます。 -
このひとの性食に対する忌避感を信頼しているし、一緒に生きるならこのひとの作品を観て気持ち悪いって言ってくれるひとがいいんだと思う
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震災で崩れたコレクションの整理をしながらついでに登録
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初めてのヤン・シュヴァンクマイエル作品。初めての感覚。
終始「このイマジネーション…天才だ…」と思いながら観ていた。カルト的人気を博しているのも頷ける。
万人受けはしない、好きな人は好き、の究極形という感じ。
原作を読んだのが子ども時代のことなので記憶が朧げではあるが、一部の登場人物が出てこないものの話構成はかなり原作に忠実だと思われる。
それでいて完全にヤン・シュヴァンクマイエルの作品として昇華されている。
シュールで奇妙、美しくも毒々しいその表現と『不思議の国のアリス』という物語の世界観との親和性が素晴らしい。
「面白かった!」とか(興味深くはあった)「感動した!」とかそういった激しい感情が満ちるタイプの作品ではないけれど、何度も観たくなるような中毒性がある、不思議な魅力に溢れた映画。 -
まさに悪夢の国のアリス。白うさぎから何から全てグロテスクすぎて呆気にとられてしまう。そんな世界に一人入り込んで行くアリスだけが幼く可愛らしい。悪夢の国とアリスの対比が、よけいに悪夢の国を奇妙に、アリスをあどけなく見せる。
あと、シュヴァンクマイエル監督作品の特徴だが、食べ物がものすごく不味そう。 -
5年ぶりの鑑賞。
枕元のiPadで寝ながら、という本作品に最適の環境で。
公爵夫人が登場しないので飼い猫であるチェシャも。
ドードーやウミガメモドキも。
それ以外はかなり原作に忠実。
でありながらシュヴァンクマイエルの味でしかない、という幸せな作品だ。
少女の可憐さは間違いないが、今回驚いたのは小さくなった表現としての人形の動きの可憐さ。
そして、撮影期間の長さゆえアリスが成長してしまっているということ。
他の方のレビューを読んで。
Alice said, というフェティッシュな唇の素敵さに参っていたが、
原作では確かにアリスと不思議の国の連中は丁々発止と表現してもよいくらい会話をしていた。
これがないのは、テイストが大きく異なる。
そしてまた、ルイス⇒森、ヤン⇒部屋。 -
大きいときは人間の子どもで小さいときは人形でした。時計を気にしているうさぎの体内から詰め物の木屑がこぼれだしていたり、お茶会をする帽子屋さんは木製の人形なので背中からお茶が流れ出していたり、と観ていて落ち着かない気になるところが満載。もういちどルイス・キャロルのアリスを読んでみようと思いました。チェコ語が聞けるのかと思いましたが、英語だったので少し残念。
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ラストの 訳:戸田奈津子 に全てを持っていかれた