ブラザーズ・グリム DTS スタンダード・エディション [DVD]
- ハピネット・ピクチャーズ (2012年3月10日発売)
- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4907953012202
感想・レビュー・書評
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ギリアム作品は常に、権威/合理/秩序に対するカウンターとしての愛やロマンを、不条理を通じて描いてきた。だが、ギリアムの才能は、不条理を単なる秩序への対概念と捕らえるだけでなく、「死」という概念を内包するものであることを訴え続けている。いや、もっというと、「すべてはエントロピーに帰す」という感じか。
『ブラジル』における鎧武者と能面の亡者、『バロン』の死神、『12モンキーズ』でのフラッシュバック、『フッシャー・キング』の紅い騎士。これら、コメディーの合間に挿入される鮮烈な死のビジョンは、『ジャバ・ウォッキー』の黒騎士に端を発し、『タイム・バンデッツ』衝撃のラストを経てルーティン化された、「不条理な死」のイコンであり、同時にギリアム作品の共通テーマになっていると思う。
本作では、映画評論家の町山智浩氏がご自身のblogで指摘しているよう、ジョン・エヴァレット・ミレイ作の絵画『オフィーリア』へのオマージュがそれに当たるであろう。
「永劫」の記号である鏡の女王への対概念としての、鮮烈なイメージの「終焉」のメタファである。と同時にクライマックスで、愛を持って「再生」を果たす、セックス〜出産のメタファに転化する構成は、見事だった。
ただ、個人的には、物語冒頭で語られる「妹の死」へのリンケージが成されていなかったことが、若干不満かも。ジョナサン・プライス演じるドラトゥンブ将軍は「秩序」のメタファだ。「永劫」と「秩序」、二大テーマと戦うロマンの使徒グリム兄弟のキャラクターの魅力が、今一淡白なのは、この辺りに起因していそうな気がするのであった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
16/07/03
はちゃめちゃな物語。
お兄さんは心臓刺されても死なないの? -
内容はアクションもストーリー性もいまいち…
女王の美しさだけ★5つ。 -
<あらすじ>
19世紀、フランス占領下のドイツで、兄ウィルと弟ジェイコブのグリム兄弟は、魔物退治をすることで生計を立てていた。 -
グリム兄弟のお話。
グリム兄弟が村を回って悪魔祓いをしてるんだけど、それはハッタリ。
フランス軍につかまって、本当の悪魔祓いをしろといわれ・・・
キャストはよいと思うし、映像はきれい。
グリム童話のエピソードが諸所に織り込まれているけど、もっとそれを生かした話にしたほうがいいかもね。
本当にどってことないようなファンタジー。
子どもが見るくらいで十分。 -
これあんま好きじゃないかな。
グリム兄弟が童話を書く前のお話。
なんかちょっと無理があった
きがします。 -
「赤ずきんの森」という駄作を観てしまったら
こちらは、かなりオッケィを出してもいいでしょう。
グリム童話をしった世代には、ニンマリとするような話。
グリム童話にでてくる主人公たちが、チラリと登場し
なおかつ、きちんと衣装から設定から、拘っているので
ここから全てが始まったのか!と思わせる内容。
ま・・・思わないだろうけど。
ところどころ知ってる名前が(ラプンツェルとか)でてくるので
グリム童話を知らなくても、ディズニー映画を観ていれば
まぁまぁパロディの楽しさを感じるかもしれないけど
何も知らなければ、あんま面白くないかもね。
ただのファンタジーとしては意外性も盛り上がりもないから。
( ・_ゝ・)<グリム童話を読んでから観れば少しは楽しい -
色々惜しい作品。