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感想・レビュー・書評
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トミーとタッペンス物はこれにてコンプリート。婚前のういういしい冒険を最後に読む。
細かい活字で370ページ余……。読み通せるかと思ったら1日で読破。
タッペンスの本名はプリューデンス。ビートルズに「ディア・プルーデンス」という曲があった。女性名だったのか。
執筆時点でクリスチィは30そこそこ。タッペンスが22として、そう離れていない。煙草をふかし、短いスカートを穿く(当時の)新しい女が活き活きと描かれている。
アルバートとここで知り合うのか、と新鮮な驚き。
4長編いずれも傑作。超人探偵もよいが、あたりまえに齢を重ねる探偵もよいものだ。 -
中1のときにはまって以来何度読んだろう。主人公のふたりの息のあった無謀な探偵ぶり。敵か味方か? 誰が黒幕のミスター・ブラウンか? 常にはらはらしながら、そしてふたりの恋の行方も気になりつつ話は進む。そしておしゃれな映画のようなロマンティックなラスト。そのタッペンスの台詞は空で言えるほど私のお気に入り。アガサ・クリスティのエンターテイメントのすべてが詰まっている。
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2008.09.10. トミー&タペンスの誕生。若さってすごい、この無謀さってすごい。ふたりが、今の私と同じくらいの年で、こんなに大活躍してるなんて。どんな困難にもめげずに、勇猛果敢に挑んでいく若さって、すばらしいかもしれない。危ないんだけども。ミステリもおもしろいけど、人物描写がいいな。