吸血鬼ドラキュラ (1963年) (創元推理文庫)

4.25
  • (1)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 12
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 初出は1897年で、当時のロンドン市民を夢魔の恐怖に震憾させたという。
    元々は、吸血鬼信仰というものがあり「ドラキュラ」においても、随分論考されています。
    それ以前には、「吸血鬼カーミラ」(レ・ファニュ)が主流だったが、吸血鬼小説の集大成として位置付けられているようです。
    小説を読み終えて感じたのは、子供の頃に観た映画「ドラキュラ」は随分リメイクされていたのだと思う、改めて小説を読み終えてこれはこれで良しと感じた。
    小説は日記形式で進められ、7年後保管していた日記を振り返っています。著者ブラムストーカーの独特な発想が光った作品かも知れない。

  •  中学生以来の再読。田中芳樹/赤城毅『中欧怪奇紀行』に、赤城「平井呈一先生の古風な訳だと、『うちはハプスブルグやロマノフのような……』」 田中「『できぼし大名とは違うんだ』と」。そこを楽しみにページを繰っていたら、当該の発言は「げにわがドラキュラ家こそは(中略)ハプスブルグ家やロマノフ家のごとき、俄か大名の及びもつかぬ、炳乎たる記録を誇る貴き家柄なのじゃ」
     お二人が言っているのは、抄訳『魔人ドラキュラ』なのだろうか?
     ほか、田中「黒ずくめの服というのは映画で作られたものですね。原作にはありません」。ここは明らかに間違い。しっかり「頭のてっぺんから足の先まで、色のついた物は何一つつけていない、全身黒衣ずくめ」とある。
     こういう指摘が出来るのだから、全548ページ読破した甲斐があった。
     感想。ドラキュラ伯爵のマメマメしさに感心する。みずから馬車を回して、弁理士ハーカーを出迎えにゆく。手ずから夜食をこしらえて振る舞う。英語をきちんと学習し、正規の手続きを経てロンドンの地所を買う。大物らしくデンとかまえていればいいものを……。
     このあと、ハマープロ版およびコッポラ版の映画を鑑賞するのが楽しみだ。

  • 序盤ちょっと退屈したが、ヘルシング教授が出てきたら一気に面白くなった。

全3件中 1 - 3件を表示

ブラム・ストーカーの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×