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- / ISBN・EAN: 4560285900014
感想・レビュー・書評
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あのグループの音楽ビデオでは有りません(笑)。
ヒチコック監督が渡米して製作した第一作目の作品。もう70年以上前の作品で、犯罪や殺人を扱ったミステリーではなく、見事な心理ミステリーの傑作です。
旧家に後妻に来た女性が、亡くなった前妻の陰に悩ませながら夫を信じて暮らして行く。
古くからその家庭に従事している家政婦(?)は前妻をこよなく信頼し、言わば崇拝していた。前妻の死亡は、病気か殺人か、自殺かが明確になっていない謎が秘められていた。
あざやかなヒチコック監督の技量を充分に感じられる見事な心理ミステリーです。
未見の方は是非ご覧ください。鑑賞後に必ず唸られると思いますよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とにかく最後まで楽しませてくれることは間違いない。あまりにできすぎた偶然性が気にならなくもないが。
何はともあれ、「レベッカ」が一度も映像として登場しないところがよかった。美しい黒髪の女性だそうだけれど、実際登場していたら、観る側はいくらか同情心を抱いたかもしれない。ヒッチコックはちゃんと、彼女を憎ませるために周到な用意をしている。 -
モノクロが緊迫感をさらに盛り上げている感じがした。なかなか原作に忠実だった。
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名作
アルフレッド・ヒッチコック -
ヒッチコックは人間の思い込みや勘違いをうまく利用していつも本当にうまい具合にやらかしてくれる。このどんでん返しが癖になる。火事のシーンは見ものだった。モノクロなのに炎の熱さが頬に感じられて、まるで画面から火が出てくるかのような迫力。
ローレンス・オリヴィエって目を瞠るようなものすごい美人なのにあの俗っぽい女性臭さがあそこまで出せるのはさすが。
レベッカはもちろん重要人物なのだけれど、本人は画面に現れることがないのに、現世の人々がその幻影にいつまでもとらわれて振り回される滑稽さが物語の醍醐味だと思う。
(20120418) -
これ鳥と原作者同じなんですね。
レベッカの謎がどんどん解けてくラストに向けての勢いが気持ちいいです。
あと、夫人が…怖い…ラストとかは特に… -
ヒッチコック監督のサスペンスで、アカデミー賞作品賞も受賞している作品。
イギリスの大富豪マキシムと結婚した庶民の「わたし」だが、新婚の幸福感は長くは続かず、謎の死を遂げた前妻レベッカの影と、今でもレベッカに囚われ続けているお屋敷の人々に翻弄されることになる。しかし、レベッカの死の真実は・・・というミステリー。
こんど観に行くミュージカルの予習として観たんだけど、ヒロインがすごい美人。白黒映画だし、画質もあまり良くないけど往年の名作を観たって感じで満足です。
ラストは現代日本では受け入れがたいものかもしれないけれど、学生時代に研究の一環で観た同時代の映画「チート」(セシル・B・デミル監督作品)も同じようなラストだったので、まぁこの時代なんてこんなものよねと受け入れておくことにしました。
ちなみにミュージカル版もすごい良かった。ウィーンオリジナルキャストのサントラが欲しいのだけど、日本のAmazonでは扱っていないんだよねぇ・・・。