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- / ISBN・EAN: 4560285900182
感想・レビュー・書評
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狂気のノーマに飲み込まれた。人間としてとても面白かった。一歩ひいたところから冷めた目で語るジョーがいい仕事していて正解。ノーマ自身が語るよりも、第三者が見ているからこその真実が浮かび上がる。最後まで本当に目が離せなくて面白かった。
(20131123)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ビリー・ワイルダー監督、1950年の作品。
ギリスが最初から最後まで語るという造りが面白い。
死体が鯨のようにあげられた、などの台詞がブラックユーモアというか、なんというか。ビリー・ワイルダーらしい。 -
ノーマに夢を、マックスに憐れみを。
ラストシーンは皮肉ながら、グッとくるね。 -
「愛しているのよ。嫌わないで。」
世間に忘れ去られた往年の大女優と名もない若手脚本家。すれ違う彼女と彼のプライド、孤独、仕事への情熱、愛憎。
老若男女問わずに楽しめるザッツエンターテイメント!
アカデミー脚本賞をとっただけあって、物語の展開、登場人物の性格付け、言葉の使い方が秀逸。もちろん、俳優の技量、セット、映像細部にも行き届いて・・・映画への愛が感じられる名作。 -
主観と客観のズレの極大化は、
現実を直視する性質を壊し、
夢遊病へと誘う。
若年期に大衆からもてはやされたプライドは、
年をとり廃れた後も消えず、
世界は自分中心に回っていると思い込み。
そんな人の周りには「やさしい」人なんているはずもなく。
対比として、人間のあるべき姿ってなんだろうって考えさせられた。
また、この作品の中で正しい愛だったのは、
ジョーとベティだけ。
貧乏なジョーは、ベティを幸せに出来ないから、
うそを言って、二度と会わないことを決めた。
好きな人のために、好きな人をあきらめたという意味で、
カサブランカと通じるものがある。
他方、マックスとデズモンドの間にあるもの、デズモンドがジョーに抱いたものは、
愛でもなんでもなく、
ただ一緒にいたいとか、、自己アイデンティティの保持とか。
きわめて自己中心的。 -
狂気とかそういうのを描いた映画ってあんまし面白くない、ものが多い。これは違うと思う。誰でも「自分ってスゴいかも!」って思う瞬間がある。それがあまりにも長く続いちゃったらこうなるしかないのかもね。