松ヶ根乱射事件 [DVD]

監督 : 山下敦弘 
出演 : 新井浩文  山中崇  川越美和  木村祐一  三浦友和  キムラ緑子 
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感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988021128063

感想・レビュー・書評

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  • 主演新井浩文、今残念な意味で話題の俳優。作品は別物にすべきという意見もあるが、今後、この映画を観るとしたらレンタルでしかないだろう。注目していた役者の1人だった。俳優というより役者が似合う。彼の目に魅力を感じた。魂の抜けた目つき。その目が凶器の人物や間の抜けた人物やのんびりとした人物に変わってしまう。他の方のレビューで死んだ魚の目と書いてあったが上手いこと言う。

    共演の女優川越美和は元アイドル。アイドル時代は詳しくは知らないがこの映画から間もなくして芸能界を去った。不慮の死で遺作となってしまった。当時この事が話題となったのかは分からないが彼女のキャリアとして遺作と取り上げられる事も無くなってしまうのだろう。

    兄役の山中崇 テレビドラマで脇役としてよく見かける。キャリアのある俳優だなと感じた。新井同様に脇で光る。でも、かれは俳優って感じがする。

    木村祐一は演技が上手い下手とは別の次元で役柄そのものがキム兄のイメージそのものだった。

    作品に関して良い悪いとハッキリと評価が分かれている。派手さはなく地味な映画。その中で監督の山下篤弘らしさが出ている。山下ファンには受けるのかもしれない。良い悪いの評価とは別に馴染む馴染まないがあるかと思う。私には馴染まなかった。

  • 川越美和が美しく儚い。

  • 何も起きない田舎での閉塞感と少し変わった出来事。新井浩文やっぱりいいなぁ。

  • 201703
    ジャケットからしてファーゴ
    ところどころファーゴっぽさを感じつつ

    全体では邦画ならではの雰囲気があって良かった

  • まっとうそうなクズかバカなクズか……?
    2、3周ぐるっとまわって、まーだいたいこの町は平和だな と思った映画

    新井浩文と山中崇が双子っていう設定がいいなー

    中途半端な田舎感とチープさが、たまらなく山下敦弘だなと思う(よくわからないけど)

  • 「天然コケッコー」に引き続き、山下敦弘監督作品ということで観てみました。

    「マイ・バック・ページ」や「天然コケッコー」に比べると、山下敦弘監督っぽい作品のような気もしたんですけど、でも、考えてたら、山下敦弘監督っぽさがどんなものなのかよくわかんなくなってきました・・・。

    で、作品の話に戻りますが、個人的にはいまいちでした。

    でも、観ててひとつ思ったのが、この映画、山下敦弘監督流の「ツインピークス」的な作品なのかなあと。

    ひとつの町を舞台に、奇妙な事件が起きる、みたいな。

    深読みかもしれないですけど・・・。

    あと、JTの分煙のCMに出てる役者さんが出てますね。

    この役者さんが、主要メンバーとして作品に出てるの、初めて観たかも・・・。

  • 嫌いじゃないし、見終わった時にそこまでひくことも無かったので、そういう映画だったという感想。

  • 八つ墓村的な無差別大量殺人が起きるのかと思ったけど、
    たくさんのどうしようもない人間たちの群像劇だった。
    ラストの乱射はなかなか良かった。

  • 轢き逃げはするまいと思った

  • 犯罪に巻き込まれるって、日常的にありえる話だろうな。という、感じ。普通に見えてても狂ってるって状況、そこらへんにありそうだし、そういうのに慣れちゃうこともありえるんだろうね。

  • 1990年 田舎。
    (バブルのときなのであるが、
    田舎はその影響を受けていない。)

    松ヶ根町・・・に 自動車ひき逃げ事故 がおこったことから
    徐々に広がっていく 事件の波紋。
    それは、松ヶ根町をゆりうごかすような事件になっていく。

    道端で 女の死体が発見された。
    連絡を受けた 警察官 光太郎(新井浩文)は、
    駆けつけてみるが・・・女性は裸にされ横たわっていた。
    ところが、その女性死んだと思われていたが・・・
    ちょっと動いた。生きていたのだ・・。

    その女性(川越美和)は翌日意識が回復し 
    ひき逃げされたが、本人は多くを語らない。
    その女には ヤクザの連れ(木村祐一)がいた。
    この二人、何か分けありで、街に来ている。

    女とヤクザは 食堂で飯を食べていたら・・・
    女は そこで飯を食べている男に見覚えがあった。
    その男に はねられたのである。
    その男は 光太郎の兄 
    家の手伝いをしている光(山中崇)であった。

    光は 女の連れのヤクザに絡まれ・・・おどかされ、
    古い家を 二人にあてがい 食事や金の面倒を見ることに・・
    金塊を光が持って歩いていることが噂に

    光・光太郎の父親豊道(三浦友和)は
    家を出たままになっている。
    このとぼけた雰囲気といい・・力が抜けているというか
    人間くささがよく出ている・・。

    床屋には、ちょっと 知恵遅れの娘がいて
    母親は、それを食い物にしている・・・
    どんどんと恥部が暴きだされていく。
    父親は 床屋に居候している。
    その娘が妊娠したのだ。

    警察官 光太郎は 退屈で飽き飽きしていた田舎の町が
    少しづつ怪しげな事件に巻き込まれていくことに・・・
    父親や兄が、関連していることに・・・・

    そして、最後に 乱射事件が・・・

  • 悲劇なのか喜劇なのかさえよくわからない。その、境目を追求した映画。悲劇というと、どこか人間の力を超えた運命の采配にただ呆然とするしかないという感じがあるが、本作で生じる事件はどれも、ダメ人間たちが引き起こしたもの。ストーリーの流れからいって、もっと凄惨な場面が待ち受けているのかと思いきや・・・ともかく、何とも形容しがたい後味の残る作品。

    あと、本作の演技賞は、他人から見れば憎めないダメ父親でありながら身内から見れば憎たらしいダメ父親を演じた三浦友和。

  • バン!バン!バン!

  • (2006年作品)

  • 田舎の狂った閉塞感満載。
    主人公の警察官が身の回りのトラブルをどんどん持ち込まれて(それ以前から情緒不安定っぽい感じだったけど)壊れていくまでを描いている。「乱射」のオチがあの感じっていうのはすごくいいです。

  • 笑えるところがありシリアスな話なのに面白かった。乱射はもっと激しいと思ったが。母親が子供を売春してるなんて最悪だと思った。双子の兄はふだん何してるんだろう?ひいた女性と男の相手ができるなんて暇人だ。

  • タイトルからして壮絶な事件が起こると思わせるが、最後まで何も起こらない。しかしラストにBOREDOMSのモレシコが流れ最強のカタルシスが生まれます。これは傑作!

  • 冒頭の「実話を・・・」のテロップからの開始や
    雪の中の死体の風情などは
    監督が好きだと言っていたコーエン兄弟の
    「ファーゴ」へのオマージュだとうかがえる。

    物語はゆっくりと絞り上げるように閉塞していく。
    破綻していくもの、意外にも着地するもの・・・。

    キム兄がコワイ。
    キム兄の女がコワイ。
    どうしようもないようで一番肝が据わっている三浦の父さん。
    どうしようもない双子兄。
    ちゃんとしてるからオカシクなっちゃう双子弟。

    いくつもの伏線を放りっぱなしで終わってしまったようでいて
    それはとても作為的な切り方なのではないかと

    ラストのくだり・・・
    キム兄たちが平然と表札まで出して暮らしているのは・・・
    双子兄のあの「役所の水道課」と「派出所の前での奇行」の後始末は・・・

    実は絶妙にこの続きを考えさせるところで
    サッと切り上げるところがどうにもたまらない。

    それはもしかしたら「良い結末を思いつかなかった」のかもしれないし(笑)
    終わりを限定させないことでの深さをねらったのかもしれない。
    とにかく脚本の向井、山下の絞りに絞った跡がうかがえる。

    ・・・あぁたまらない。
    やっぱり山下映画は愛おしい。

    こんな映画は山下・向井コンビだから作れるのだろうなぁ。

    最近は出世して大作を任されることが多いが
    ファンとしてはオリジナル脚本で彼にしか撮れない映画を
    見せていただきたい。

  • 閉塞感が凄い。
    全編を通していまいち乗り切れない感じがあるが、それが狙いなのか。

    ラストのあっけなさが好き

  • それぞれに起こる、小さな“事件”。

    ほとんどの事件は、こうやって認識されることもなく、ひっそりと収束していくんだろう。

    そういう意味では佳作。

  • 何か起こりそうで、何も起こらないようで、それでも何かが起こっている。
    ブラックユーモア。ラストシーンがすべてを集約。

  • 観ていて非常にフラストレーションがたまる映画でした。
    いや、そこが肝でもあるんですけど。
    でも、ボンクラな私としては皆殺しにでもしてやりたい衝動に駆られてしまって。
    最後の最後での、あのあっけなさとかもすごい好きなんですけどね。
    結局なんも解決してねーじゃん!このままじゃまた爆発するだろうなぁ、なーんて笑えないブラックユーモア満載の映画でした。
    このイライラを星ひとつ分として加算しておきましょう!

  • くっそー。
    冒頭の「実話をもとにした話」というテロップとタイトルにすっかり騙されたな(笑)。
    タイトルの「乱射事件」から想像される、画面が血の海と化すシーンはいつくるのかとドキドキしながら観てしまったよ。

    山下監督の作品の中でもかなり「毒」のある作品。
    こんなネタで笑いとって大丈夫なのか?と少々心配になるくらいのブラック加減でした。
    特に気になったのは、女性の扱われ方。
    ブラック・コメディなんだからと言われればそれまでなんだけど、これを観た女性の中には不快に感じる人もいるだろうな。
    それでもやっぱり、ところどころで爆笑させていただきましたが。

    (2006年 日本)

  • ダメ人間ばっかの映画。

    ポンポン特になんか事件がおこってウワーっ!てものではないので
    期待しちゃだめな気がする・・・

    気付いたら終わってたってなってエンドロール。

  • 2回目。あれ、こんなおもしろかったっけ?
    新井浩文って妙に目を惹く。ラストのBOREDOMSがまた良し。

  • 山下監督なので期待してたのに・・・・

  • ヤングさんのおすすめ。
    聖夜に観る映画ではなさそうだけど…

    【観た】
    ラストよかった。ダメなやつしか出てこないっていうのがいいね。

  • 内容わすれてもうた!
    三浦友和さん、この映画から
    出てはったのですねー。

  • 単調に進むので、前半は見づらかった。
    後半、諸々が噛み合わなくり、少しずつズレていきはじめてから、一気に引き込まれた。
    松々根のあれこれややこしい問題が主人公こうちゃんにどっと集約されていくラストが良い。

    終始「田舎恐い」と思って見ていた。
    町の人みんなが顔見知りな狭い世界。
    明るく朗らかに健全なだけならよいけれど、そこで生活するのもやっぱり人間なわけで。
    汚さも内包するよなそりゃ。
    町全体で汚い所を見て見ぬふりというか、お互い様やから勘弁ね、みたいな。
    三浦友和演じるダメ親父の言う「みんな知ってんだよ」がまさに。恐ろしい。

    松々根の警官こうちゃんは、事件にただでさえ関わらざるをえない立場やのに、家族がまたそれに深く関わっているわ、家族関係どころか恋人との仲もややこしくなるわ、
    …もう…面っ倒臭くて面倒臭くて仕方ないやろなーと、見てるそばから思った。

    一見些細なことが色々と重なって積もり積もって、町人全員、自分すらも、ねずみのように薄汚く卑しい厄介者。

    おもしろかった。
    もっかいちゃんと見たいな。
    二時間見るの大変やけどこの映画。

  • タイトル→人格崩壊→ラストシーン

    だまされた。ラストシーン秀逸

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