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- / ISBN・EAN: 4988105054783
感想・レビュー・書評
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ビートルズ・ネタが満載だったのは、観ていて面白かったです。
「ジョージは、作曲の才能が無いと思ってたけど、"Here Comes The Sun"を作ったんだ」というセリフもありましたね。(その前にも"While My Guitar〜"とか名曲は沢山有るけど)
あと、アビィ・ロードのジャケットみたいに、隣人達と横断歩道を歩いているシーンとか。
娘の名前からして、"Lucy In The Sky With Diamonds"だもんなぁ。
で、それはそうと、ストーリー自体は、強引な部分もあったと思うんですが、最近の私は、涙腺が脆くなっているんでしょうか、泣いてしまいました。
強引だと思ったのは、ルーシーがあまりにもしっかりし過ぎているところ、隣人等を含め、良い人が多すぎるというか、サムの味方が沢山いるところ等々・・。
そもそも、サムが子供を作る(性行為を行う)のだろうか・・・というのも引っかかった。
それと一番の問題は、あまりにも「サム(善玉)VS検事等、法廷での敵(悪玉)」みたいな図式がしっかりとしすぎていた上に、サムが今後、ルーシーを育てる上での具体的な大問題が起きてる場面が無かったことでしょうか。
これにも関連して、この映画が感動出来るのは、やっぱり、子育てで一番難しい(と思われる)思春期が、どうなったか、を描いていないからだと思う。
勿論、あの映画の終わり方を観ると、"あぁ、良かったね〜(涙)これからも親子で幸せに・・"と思うんだけど、ルーシーだって、これから夢、恋愛、勉強・・・とにかく色んなことで色んな経験をすると思う。
反抗期だってあるだろうし、挫折だってあるだろう。
そんな時に、果たしてサムは、対応出来るのかなぁ・・と思いました。
勿論、サムは、誠実に向き合うだろうけど、ルーシーだって、ほうっておいて欲しいと思うことだってあるだろうし、父親よりも好きな人が出来ないとも限らない。そんな時、どうなるのかな〜と。
それと、最初の方で、ルーシーが、「私のお母さんはいないの?」といったようなことを訊いた時、サムが「ジョンもポールも早くにお母さんを亡くした」と応える部分がありますが、そのジョン・レノンが、ソロになってから"Mother"という曲を書いたのも、ヨーコのことを"お母さん"と呼んで、ずっと母性を求めていたのもまた事実。
隣人達だって、ずっと助け合う余裕があるかどうかは分からない。
でも、映画に、そこまでリアリティを求めてもしょうがないかも。(映画の目的にもよるけど)
むしろ、あくまでも、「人として、まず愛情が大事なんだ」というこの一点、伝えたいことを、この一点に絞っているから観た直後に感動出来るのかもしれませんね。
なんて言えばいいのかな〜、この映画は、「"親子の愛情"の素晴らしさを、描くんだ!」っていう明確な雰囲気が分かるから、話としては分かりやすいし、共感しやすいのかもしれない。
確かに、ストーリーで強引な部分もあったけど、それは、(少なくとも観ている間は)ビートルズの素敵な音楽等の効果もあって、そこまで気にしないでいられたし。(でも、もし「この映画は実話をもとに作られた」とか書かれてたら拒否反応があったかも)
個人的には、リタが泣いて、サムが抱きしめるシーンが一番好きですね。
誰しもが、挫折や孤独、葛藤を抱えている。
そういう怖くて堪らない時には、ただ抱きしめればいいんだ、ということをサムが本能的に知っているようだったから。
・・・ところで、隣人のピアニストのおばあさんは、結局、実の父親に対する恐怖(?)を乗り越えられたのだろ〜か?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子役の子がかわいすぎる。
あとビートルズ(ジョン・レノンか)の名曲の使われ方が好き。
お話としては現実を考えたら色々深く思ってしまうんですが、
それでもやっぱり泣けるいい映画だと思います。 -
涙がとまらない。
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名作ですよねーー人生は明るい。裏切らない。人は暖かい。もし生まれ変わって英語圏の人になるなら、あたしも娘にルーシーって名前をつけたい。(2001 アメリカ)