ラスト、コーション [DVD]

監督 : アン・リー 
出演 : トニー・レオン  タン・ウェイ  ワン・リーホン 
  • Victor Entertainment,Inc.(V)(D)
3.76
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本棚登録 : 386
感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4580226562422

感想・レビュー・書評

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  • いやあもう。これぞ映画にしかない強烈体験。冷めた感情、湧き上がる情熱が交互に訪れて、最後はカオスに。

    賛否両論のセックスシーンはかなり激しめ。だけどエロくないの。なぜか哀しい。ギリギリの状態で、いつも死と隣り合わせな2人が、唯一生きているって感じられる瞬間なんだろうなあと。

    ただ、女スパイがなぜあそこまで密命に抵抗することなく従うのかがちょっと描写不足。それがもっとあったら、完璧な映画だと思います。

  • 過激な性描写が話題となったベネチア金獅子賞受賞作。日本占領下の1942年とその3年後の上海を舞台に抗日活動家の女スパイとターゲットの男の恋愛を描いた重厚な一作。ヘヴィーすぎて何度も見れるような映画じゃないけど、そのパンチ力は強烈で鮮明な余韻を残す。

    ヒロインの女スパイを演じたタン・ウェイが素晴らしい。演劇集団のリーダー・クアンに密かに思いを寄せる純朴で聡明な少女チアチーが、女優としてチャイナドレスに着替え化粧をすると妖艶なマイ夫人に変身する。背は高いけれど地味で童顔なチアチーが洗練されたマイ夫人に化けるけれど、カップについた口紅も拭えないようにどこか垢抜けない、不安げな姿が実に魅力的。男が夢中になってしまうのわかるわー。

    対するトニー・レオン演じる日本軍の手下となって働くイー。自らの立場のためなら同胞を殺すことも厭わない冷酷な男。しかし、自分が常に抗日分子から命を狙われていることも自覚しており、用心深く猜疑心が強く誰も信用ができない。そんな孤独な男を的確な演技で表現。前半は出番が少ないけれど、後半ではいつものイケメン度はやや抑え気味に、その演技力をいかんなく発揮。日本料理店でマイ夫人の歌に聴き入る姿、宝石店でマイ夫人を見つめる優しい瞳からの逃げ足の速さったら。誰も信用できず職務であれば平気で無慈悲な判断を下すけど、そんな自分にも未来がないことはわかっているのね。

    正義の革命家気取りで中身は空っぽのクズ野郎クアンやその仲間たち、どこまでも鈍感なイー夫人、周りの人間の描写も物語に説得力を持たせている。

    戦争さえなければ、聡明なチアチーはイギリスに行けたし、イーが同胞を売るようなまねをすることもなく、クアンが承認欲求をこじらせて仲間を巻き込み革命ごっこをすることもなかっただろう、と思うととてつもなく悲しい物語。★3にタン・ウェイ&トニー・レオンの熱演でもう一つ★追加。合計★4で。

  • 色気がたまらない

  • 学生がこんな風にスパイになって,しかもミイラ取りがミイラになるような事態.案外こんな風に簡単にスパイは作られるのかとも思う.それより特筆すべきは映像の美しさ,街の雰囲気,香りが素晴らしかった.そして,セックスの激しさにも驚かされた.

  • トニー・レオンが出ているので見てみました。2007公開当時45歳。
    「インファナル・アフェア」から5年、1940年代日本占領下の上海の特務機関員という役柄のせいか、かなり実の行った人物、という風貌風情を醸し出しています。

    特務機関員・イーを暗殺しようとする抗日女スパイ・ワンはイーに近づき何度も体を合わすうち、暗殺相手という以上の感情を持つ。それが愛なのか思慕なのか、そこら辺はわからない。ただ、何日か会えないと会いたい、体を重ねたいという関係になっていく。イーもきっと体だけではなかったのか、高価な宝石の指輪をワンに贈ったりもする。・・がしかし。

    このからみの部分がなにか四十八手という感じなのだが、このソフトでない感じでスパイと暗殺相手、という尋常でない設定の男女の愛?を描いたつもりなのか? 原作を読んでみたいと思った。日本軍がこう描かれるか、と相手国から描かれる日本はやはり違和感がある。

    原作は1920生まれの女性作家・張愛玲(アイリーン・チャン)の短編「色、戒」。原題は小説と同じ。色の戒め、まさに内容を現している。


    2007中国 2008.2日本公開
    2018.6.22レンタル

  • ヴェネツィア国際映画祭をはじめ海外の映画祭では高評価されました。原題は「色・戒」 艶めかしいタイトルですが、ストーリー的にもそうでした。

    舞台は第2次世界大戦中の香港と上海。日本の占領下に置かれてました。抗日活動を取り締まる特務機関員。その暗殺を目論む女スパイの物語。

    女スパイは男の元に潜り込む事に成功するが、やがて男に惹かれてしまう。

    男は死と直面した任務の為か若い女の体に溺れてた。女は孤独なまで苦悩して任務に挑む男に段々と心も体も惹かれて行ってしまう。男の方は完全には溺れてはいなかった。
    かなり、濃厚な絡みのシーンがあります。それがなければ内容的には見ごたえのない。内容的にも薄い気もします。これも、ある意味 反日映画になるのかも。

    メインとして日本人は登場してませんが、ガサツで野蛮に描かれてます。

    当時、このように思われていたという事は少なくはなかった。直接的な反日抗日映画ではないですが、そういったものも感じました。

    トニー・レオンとタン・ウェイの濃厚な絡みもあります。それが一番のメインでありテーマです。

    タン・ウェイ 日本の女優の誰かに似てます。腋毛を生やしての絡み。当時はそれが普通だったのかもしれませんが、「黒木香か」と呟きそうになった。

  • あまり大声で言うのは憚られそうだけど、大好きな映画のひとつ。
    主演がトニー・レオンだったからというのが理由のほとんどだけども。こういう複雑な役というか、感情を押し殺す、みたいな役が本当にハマる。
    その誰にも打ち明けられないものを愛人とのセックスでぶちまけてる感じ。

    なかなか長くて、途中の学生のシーンはちょっと記憶が曖昧。
    トニー・レオンとタン・ウェイが料亭みたいなところに二人きりでいて、タン・ウェイが綺麗な声で歌うシーンが好き。
    あと、ラスト。信じられないくらいかっこいいトニー・レオン。
    やっぱり大好き。

  • 最後の最後がスッキリとしないこの違和感をどうにかしてほしかったです。

  • ケーブルテレビ。

    トニーレオンだからなんとか観れたけどなぁ。ちょと学生のノリがあまりにも、ね。

  • B。トニーレオン!

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