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- / ISBN・EAN: 4988102688738
感想・レビュー・書評
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関係性を恐れ性愛だけを信じてきた老いゆく男。美貌と完璧な肢体を持つ若い女。男はやがて女を束縛し、だか女の人生のど真ん中には踏み込めない。老いだけが死を内包していると勘違いしがちだがそうではない。相手が欠けても愛せるか。そのこころまで。
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日本人はこういったラヴストーリーはそんなに好きではないであろう内容の前半。美貌の学生と関係を持つために接近するエロ教授というのかな?あくまで肉体関係のつもりだったのが、もう離れるのが怖いぐらい愛してしまう。
大人の男の余裕はなくなり、束縛の気持ちが強くなってしまうんですよね。
でも、結婚というまでには進む勇気もなく、別れがいつか来ると思うと怖くなってしまう。う~ん、見た目はダンディーな分なんか可哀そうになってきますね
そして、別れが訪れる。
そこからは一転、ラブストーリーではなく、死という暗いものが覆ってくる。友人の死があり、愛する女性から電話が来て会うのが嬉しくもあり怖さもあり待っていると、聞かされたのは病気だということ。
友を亡くしたとき、彼は一人ぼっちになった気がしたのでは?だからこそ病気のことを知らされたときに、彼女に対する悲しみもあったけれど、孤独の恐怖もあったのではないのかな?それがあの涙のような気がします。
悲しいかな孤独を感じた時初めて、仲の悪い息子と少し近づけたのでは。
そして、本当の愛にも気付いたのかな?でも別れを怖がった時にはもう気付いていたのかも。
結局彼女は助かったのかな?助かったと思いたいが
エンディングのテロップの浜辺で歩く2人の姿が消えた時に、この先に明るい未来はないのかな、音楽も悲しすぎるし・・・ -
初老の大学教授と美しい教え子との恋。。。。。と書いてしまえば、よくある単純な恋愛映画と誤解されそうですが、経験豊かな初老の男が、若い女性と激しい恋をすることで、ひとを愛することの大切さを知る。その過程が細やかな心理描写で映像化されています。
人生は矛盾と後悔ばかり。愛だって、美しいばかりではありません。それでも、傷つくことを恐れていてはいけないのですね。ひとは独りでは生きていけないのですから・・・・・。 -
ぺネロぺが見たくて借りてみました
最後の方になって
ちょっといろいろ山盛り過ぎ感を感じたため★2つ
デニス・ホッパーがいい味だしてるなーと思いました -
あたしオジサマが好きなので
こういう恋愛はありだなと思って見てました。
老いていく男性と病魔に侵されてる女性。あなたはこのラストをどう見ますか?
って予告編で言ってたけど。
その前から、二人の思いの切なさとか
年の差は関係ないと思っても立ちはだかる問題とか
切なくて苦しくて・・・・
やっぱり考えちゃうからね。
いろいろと、そんな問題よりもあたしとちゃんと向き合ってとも
思うんだけど。切なかった。
あと、ペネロペさん美しすぎます。 -
I feel older than you
今は私のほうが年上みたい
2009.10.01. -
2009年8月13日(木)、鑑賞。
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30歳の年の差を越えた愛って・・・いろんな意味で陰なイメージがあってあえてギリギリまで観にいくのをやめていた映画。
案の定映画館の年齢層はけっこうな高さでした。
ベンキングスレー演じる教授の、深い佇まいと、豊かな知識力。年齢を超えた生命力が初老を演じさせるにはあまりにかっこよすぎる。
印象に残っているのはベン・キングスレー扮する初老の大学教授の最初の講義の内容。
「芸術に触れる度に成長している自分を感じる」
誇り高く生きることを邪魔をするようなプライドならいらない。
どの道、傷つかずにはいられないのだから。
生きるか、死ぬか、というより、今生きていることを今自覚して生きることの大切さ。
ベン・キングスレー扮する初老の大学教授の最初の講義がいい。芸術にふれる度に成長している自分を感じる、という講義に胸を深く付かれた。
共演のデニス・ホッパーといい、パトリシア・クラークソンといい、演技者がとってもいい。 中でもヒロインの女学生を演じるペネロペの美しさは逸脱だ。
この作品で彼女は惜しげもなくヌードを披露したが、乳房もうつぶせに寝る彼女の腰からお尻にかかるラインもまさしく芸術だ。
芸術にふれ心を振るせたいと心から願っていた、初老の教授にとって彼女の存在はまさしく女神だろう。
若く、そして美しい彼女の姿を芸術だと褒め称える彼の姿に、フェミニストは嫌悪感を抱くかもしれない。
でもこの物語はその芸術は永遠ではないことも示唆しつつも、生と死をどう捉えていくかという人間の最大のテーマを投げかけている。
男は死を目前とすると不安にさいなまれ、おびえ始めるけど、女は死を目前とすると生命力を増すのだろうか。
最後、かつて愛したカタチではなく目の前に現れたコンスエラのに涙を流すディビットに、「まるであなたより私がずっと年上のようだわ。」とやさしくなだめる彼女の凛とした姿に私は本当の美しさを感じた。
少し年齢が行かないと、この老いへの恐怖とかしっくりこないのかもしれないけれど、死と老いを目前に控えた人間の哀愁を切なく描いていて、だからこそつむぎ出される台詞にエスプリを感じた。
とはいえエロティックさや人間のどうしようもない性を描きながらもなぜだかとても上品な作品で、映像の美しさもみどころのあるものでした。
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★東京国際映画祭★
大人な恋
この一言に尽きるかも。。
なんか大人すぎて
深すぎて。
ペネロペクルスはとりあえずキレイすぎ。
あんなにも美しい生徒がおったら
とりあえず誘いたくもなるわ。
差があるってこんなにも大変なんだなー。
教授と生徒
そして「歳の差」
実は最後に秘密が分かる。
病気はいくら心があってもどうにもならない
それが悔しい。