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- / ISBN・EAN: 4988135807069
感想・レビュー・書評
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ツタヤレンタル。登山家が山に登るように、初老の作家グスタフは美少年に心を奪われて彼の姿を追い求める。
50年以上前の映画なのに、ホテルのあちこちに紫陽花が飾られていて、それは日本の庭で見かける紫陽花とは違った美しさを放っていて驚く。ダリアや石楠花のように品があって紫陽花に見惚れた。あと鼻眼鏡!とティーセット、深緑のソムリエエプロンなどの小物が素敵。
感染症がグスタフのささやかな幸せを容赦なく奪ってゆく様がなんとも悲しい。だけど恋する人の姿を見つめながら最期を迎える、それはそれで幸せなんじゃなかろうか…と50代の私は教授目線で見て、そう思ってしまうのだった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
芸術とは調和であるとの信念を持つ老音楽家が静養のために訪れたベニスにて、まさに美の化身というべき美少年にであい、彼に恋い焦がれて心労の中に死んでゆく。
美とは作り上げるものか、それ自身で産まれ出るものか。その命題の答えを、同じ作り手である監督はどこに置いたのだろうか。人の作為が及ばないものもあるという戒めを持っていれば、主人公もああいう終わり方はしなかったと思うのだが。劇中には伝染病の描写もあるが、せめて彼が肉体の病ではなく、美に取り付かれた故、死に至ったものと思いたい。 -
1971年公開、
イタリア、フランス、アメリカ合作映画
ルキノ・ヴィスコンティ監督
官能的なイタリア映画。 -
大昔に見たが、内容全忘れ。原作未読
ベニス観光映画かと思ったら、かなりディスっている
美少年に惹かれる音学家(マーラーがモデルとのこと)
母親役はシルバーナ・マンガーナ
淡々と進む話、長い
1時間半でもいい内容
美少年役の人の伝記映画がこのほど公開された
私は未見
※その後見る「世界で一番美しい少年」 -
題名はよく知っているけど…という物語の一つ。
どうしてベニスで死ぬのかと思ったら…結論はかけませんが,そういう話でしたか。
イタリアの国旗が,あの紋章の入ったやつで,イタリア王国の頃の話だと言うことは分かる。Wikipediaによると,
1861年4月15日、サルデーニャ王国の国旗は、新たに建国されたイタリア王国の国旗となった。トリコローレの中央にサヴォイア家の紋章を取り付けたこの旗は、1946年6月に王政が廃されるまでの85年間、イタリアの国旗であった。
とあるように,この紋章が入ったヤツがあれば,そのお話は,1861-1946のイタリアが舞台であることの証明となる。
さて,ドラマの内容は好青年に心引かれる芸術家の話。今ではこういう話も,まあ,見てもいいかと思うけれども,ずっと前にこういう話を書いたトーマス・マンさんがすごいな。というか,日本でも昔から男色系の話はないことはないか。
《NHKプレミアムシネマの解説を転載》
イタリアの巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督が、ノーベル賞作家トーマス・マンの小説を映画化。
マーラーの交響曲第3番、そして第5番、 全編を彩る甘美な旋律も忘れがたい名作。作曲家のアッシェンバッハは、静養のためベニスを訪れ、ホテルに同宿するポーランド貴族の少年タッジオの美しさに心を奪われる。理想の美を追い求め、自らの命を削っていくアッシェンバッハ。その苦悩と歓喜を、ヴィスコンティ監督ならではの美学で描く。 -
TVにて
映像と音楽.それにつきる.
砂時計に例える人生の終盤.