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- / ISBN・EAN: 4988135805768
感想・レビュー・書評
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うーん、思ったよりインパクトは感じられなかった。
人間性については考えさせられるけど。
もっと若い時なら違ったかもしれないけど、今の自分には心に響くものがないなぁ。
あ、ナッドサット(人工言語)はちょっと面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
独りで生きてた(つもりの)頃は共感を、守るものに気付いてからは嫌悪を感じた映画。人の本質の一面をえぐりとって見せ付けてる映画です。
どれだけ最高の言葉、服、音楽、思想、スタイル、体制で飾っても、人類の本質は野蛮な猿なのだぞ!と言われてる感じです。
作品はスタイリッシュで非現実的ですが、個々人の人間性が記号化され、結果人類普遍のテーマに昇華されてるようです。
"人は殺し合う猿から進化できるのか?"という2001と同じテーマかも。
(作中のレコードショップで2001とマジカルミステリーツアーのジャケ見付ました!)
破壊欲、性欲、征服欲を満たすため殺しあえる動物がヒトです。
種が自滅しないよう"考えて"ルールを決め社会形成したのが人間です。
それは本能とギャップがある、和を乱す者は退場させられる社会です。
残忍な暴力シーンに感じるものがあったとすれば、自分の本能を見せ付けられたからかも知れません。
暴力する側される側、戦争と平和、人類繁栄と人口爆発、本音と建前……。あ~、考えてたら夜も寝られない。
ひとつ確かなことは人類の本質は野蛮な猿だということ。
……振り出しに戻ってしまった。
宇宙から見たら人も地球も、取るに足らない存在なんだけどなぁ。
〔080322鑑賞〕 -
この映画、とても好きだという人も多いので見てみたけど、私はダメだった…あまりの暴力シーンやまぶたを固定されるシーンに、見ていて気分が悪くなってしまった。けど、主人公が使うよくわからない言葉(スラング)、音楽の使用法(ひどいシーンに流れる美しいクラシック、主人公が歌う「雨に唄えば」)、あとは独特なファッションやカラフルでおしゃれなインテリアが、よかった。
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すごくよくできた喜劇だと思う。吐き気さえ我慢できれば。
公開当時、英国ではこの映画のマネをした犯罪が続発したとかで、なんたる恐ろしいことかと思い、万一我が国の青少年が観たらどのような悪影響が及ぼされるのであろうかと気になって観てみた。(ちなみに、我が家の青少年が隠し持っていた、『封印された問題作』なるあやしげな本のトップバッターをこの映画は飾っていた。)
しかし、じっさいのところ、個々人のポテンシャルの問題なのかなあ、としか思えなかった。私自身、中学で三島由紀夫、高校で村上龍にはまったけど、べつに右翼にもならなかったし、ドラッグや乱交パーティーに興味を持つこともなかった。我ながらいい感じにセンサーを自動調節していたのであろう。だけど、映画は視覚と聴覚にも訴えるし、男の子はまた感覚が違うだろうし。まあ、もしこの映画を観て真似をしたくなった子がいたら、とりあえず、コピー用紙の端で指を切っても、多少風邪をこじらせても、虫歯が悪化しても、痛いとか辛いとか弱音を吐かない覚悟をまずつけろ、と言いたい。
要するに、答えはよくわからないのですが、単純に面白かったからよしとしようと思う。
個人的には、俳優さんたちがお腹の底から朗々といい声出して演じてるところが大好きだ。とくに浮浪者役の人。 -
これは映画であり、1つの芸術作品でもある。
酒・ドラック・リンチ・レイプ、そんな毎日に明け暮れる少年アレックスとその仲間たちの青春と外れた道からの更生を描いた衝撃の作品です。
劇中に流れるクラッシック音楽、様々なシーンでの色彩、劇中のアンティークやファッション、音楽に沿って行われる行為、どれをとってもまさに芸術です!
キューブリックの世界観が詰め込まれた世界の映画史に残る名作です!
ドラック入りのミルクを飲んでみたいものです・・・w -
音楽と話の進むテンポが秀逸
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む、難しい。悪行の数々をはたらけば必ずそれ相応の報いを受けるとかその程度の教訓しか受け止められなかった。
長いし、全体的に暗いけど、アレックスという悪がああいう形であれひとまず駆逐されること、そのやり方が非人道的だから救おうという流れになったこと、このふたつがこちらとしても救いになって最後まで観ていられたのかも。あとサイケデリックで暗い音楽。ちょっと嫌だけどクセになる感じ。
もう観ない、と思ったけど、どうだろう。いつかまた観たくなるかもしれない。めんどくさい映画。 -
渋谷のド派手なラブホテルで時計仕掛けのオレンジを鑑賞できてとても楽しかったけど暴力に暴力が重なり確かに性欲は半減しましたし道徳的選択の判断を失うの怖いしバランス感覚をもって生きようと思いました
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I know!私はこの作品が嫌いだ。hateしている。
もの凄い嫌な音を大音響で耳元で流され続けているような映画。
近未来的なイギリスで描かれる暴力ドラッグsexと、その暴力少年アレックスを善人に矯正すべく行われる非人道的な実験をめぐるあれこれ。
サイケな色調、ベートーヴェン。
暴力が強烈。
文化的には、70年代に観たら強烈だったのかもしれない感がすごくする。
今日のサブカルと音楽に慣れた身としては、う~むむしろちょっとビートルズ的にレトロ古臭い。
作家の妻が座ってたソファのデザインだけは、今でも通用しそう。
無法の限りを尽くして、社会からも家族からも見放された瞬間、というのが本当に恐ろしいと思った。
では、私は見放されない為に誠実なのか?
死ねば解放れるのか?
誠実ぶっても救われないし、人生って意外と終わらない。
でも、私にはこの毒は飲めない。 -
映像、音楽、セリフ、ファッション、インテリア...。 どれをとっても素晴らしい作品! でも、あのシーンで「Singing in the rain」を歌うなんて...。かなりショックでした(笑)