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- / ISBN・EAN: 4988135835000
感想・レビュー・書評
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ヨハネスブルクのエビのお話。…変な映画であった。
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宇宙船が地球に飛来。宇宙人がやってきたと思ったら、宇宙船内の被支配者層だけだった。で、地球では難民扱い。20年ほど経ったら居住区はスラム化し、邪魔者扱い。ただ、彼らのもつ技術力(主に武器)は欲しい。そこで居住区を移動させることに…。
そんな背景をもった話。場所が南アフリカというのが何とも新鮮。
かつて南アフリカで行なわれていたアパルトヘイト(人種隔離政策)を題材にしているらしい。ん~、そう言われてみればそうなのだなぁと感じる。
見どころはやはりVFXなんでしょうかね。
個人的には、宇宙人達の情報をもっと掘り下げて欲しかった。収録されている未公開映像には宇宙人の生態があったが、この手のことも本編に入れるべきだったような気がする。
食事から排泄、それに関わるインフラ。信仰など。素材が素材だけに見た感じがスラム、というだけでは勿体なかったような気がする。
人語を解し、独自の技術力も持っている。でも、社会的な構成はどのようになっていたのか、そういったところもほとんど描かれていない。
ただ、こういったところについて、そこまで詳細に設定しなかったのは続編等で明らかにされるからなのかもしれないと邪推してしまう。
物語の後半からラストにかけては、そんなフラグが立っているような気がしたからである。
続編観たいなあ。 -
SFの力を実感した映画。
この映画のテーマの一つは差別する側の意識。
特に無自覚におこなってしまう差別である。
そして、差別する側から差別される側へスムーズに移行し、自然に差別される側に感情移入しつつ、差別される不快な感覚を体験してしまう。
この体験こそ、映画の持つ力だと思う。
そして、この話がエイリアンだからこそ、より普遍性を持ち、理解できない他者を理解できないと気づくこともできる。
というのも、もしこのような題材を黒人と白人のような現実をそのまま描くようなやり方で描いていたら、自分の余計な先入観や良心で、わかった気になっていただろう。
しかし、相互理解の第一歩はまず、わからないのだと気づくことから始まる。
私はあのエイリアンがなんなのか結局わからなかった。例えば、生態系、本当に侵略の意図はないのか?、なぜ抵抗しないのか?何を大切に考えているのか?などなど。
それ故に映画を見ながら理解しようとした。
この映画では二つの体験ができた。それは差別される不快さと得体の知れない他者を理解しようとする姿勢である。 -
よくある社会風刺物だけど、説教くさくなくおもしろく見ることが出来る。
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エリジウムの感想メモネタバレ
第9地区の監督による初めて?予算をかけて制作された映画。
白っぽい土埃舞うスラムを、上空から舐めるように撮る画面は既視感あり。貧富の二分化と階層の固定化、富裕層による貧民への搾取など、テーマはオーソドックスでややもすると陳腐になりかねないが、説教くさくならずに映画ならではのハラハラ感を保てているのは稀有。マットデイモンの幼馴染の女とその白血病の娘の要素はやや安っぽい。ジョディフォスターとロボットメーカー社長にももう少し深みが欲しいところ。
観て損はないし、SFにしては安易なCGぽさがないので入り込める。しかし第9地区とほぼ同じクオリティのあらすじ、キャラ設定を「大作」に仕立て上げてしまったことでに滑稽に感じる。
あらすじ
貧民の主人公マットデイモンが仕事中に被爆、余命五日
→富裕層の暮らす宇宙ステーションでの治療を目指す
→エリジウム住人の脳内をスキャンしてくることを条件に脳内チップと筋力増強スーツを埋め込まれる。エリジウムに斡旋してもらう約束を取り付ける
→標的は仕事中の事故を見殺しにしたロボット会社社長
→実は社長はエリジウムの政治家ジョディフォスターによるクーデター計画の一端を担っていた
→ジョディフォスターと彼女の雇った工作員(後に寝返り自らクーデターを起こそうとする)、斡旋業者(主人公悪友)が主人公の脳内チップを巡り攻防を拡げる。 -
エリジウムを監督したニール・ブロムカンプの作品です。いやぁ、発想が斬新です。舞台が南アフリカなのも意味があるようです。
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冒頭はドキュメント風になっていて、自然と映画の世界観に入り込めた。
最初はエビ(エイリアン)がゴキブリに見えてしまって、あまり好めませんでしたが、終盤にかけてくにつれていつのまにか惹かれてしまいました(笑)
続編に期待です。 -
SF脳に】なっているときに見たから面白かった。アクションも格好良かったけど、前半の落ち着いた感じのSFが好き。社会への皮肉というか、人間は、社会はずっと変わらないなっていう。
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終始グロい。だが、アクション、ストーリーにおいて魅力十分。
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典型的な宇宙人映画ではなかったところは面白かった