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- / ISBN・EAN: 4988135835000
感想・レビュー・書評
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2010年日本公開。なんだか嫌な気分になります。でも、少し希望を感じたいという結末。長年にわたり人種隔離政策をとってきた南アフリカが舞台というのも、面白い。登場する人間たちが全部と言っていいほどエゴイスティックで暴力的なのには嫌気がさします。エイリアンの姿形に最初は違和感と若干の不気味さを感じさせます。しかし、エイリアンの一人に唯一善意や良心を感じます。全体の作品の作り方が、ドキュメンタリータッチで面白いなあと感じました。
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説明
これはピーター・ジャクソンとニール・ブロムカンプ監督が贈る、21世紀の〈リアル〉
あるものはエイリアンによる侵略を恐れ、あるものは技術の革新的な発展がもたらされると期待したが、宇宙船はヨハネスブルグ上空に浮かんだまま、動こうとしない。
しびれを切らした南アフリカ政府は偵察隊を派遣。船内で彼らを待ち受けていたのは、弱り果てたエイリアンの群れだった。
彼らは故障した宇宙船に乗った難民に過ぎなかったのだ。
それから28年後、難民として生活するエイリアンと人間が暮らす共同居住区“第9地区”はスラムと化していた。
超国家機関MNUはエイリアンの強制移住を決定し、ヴィカスという男を現場責任者に指名する。
彼は立ち退きの通達をして回るうち、知らずに人類とエイリアンの歴史を変える大事件の引き金を引いてしまう―。
最初の部分がドキュメンタリー的で えっ?これは何?面白いんかな?って心配になって 一旦再生止めて検索してしまったわ
ちょっとコメディなん?とも思った
エイリアンの姿が想像してたのと違う、ホントセリフにも出てたけど エビ!子供のエビエイリアンもいて 人間と普通に会話もしてる
何言ってるか全くわからんけど…
おまけに名前もついてるエイリアンもいて、その名前はクリストファー!
ヴィカスの身体は エイリアンが持っていたなぞの液体の影響で突然変異を起こし、徐々にエイリアンの身体に変化していく
ラストの方は 子持ちエイリアンのクリストファーを応援していたわ
故郷の星に無事に帰ってーーー!って…
そして、ラストのシーン、完全にエイリアンに変化したヴィカスが造花を作りながらクリストファーを待ち続けている姿がなんとも寂しげというか…
人間って本当になんて身勝手なんでしょう… -
2009年アメリカ
シャルト・コプリー、ジェイソン・コープ、ヴァネッサ・ハイウッド
やられた~~~~
マジやられた、面白かった~~~
開始5分、ドキュメンタリー風の導入がなんか気に入らなくって、もしかしておもんない映画なの?どうしよう、どうしよう、って思ってたら、、はまっちゃいましたわ。
特にイケメンでも渋くもない主人公、、これがまた性格も悪いっちゅうか、エイリアンの胎児を始末するときに「ポップコーンみたいにはじけちゃって~~」とかってもう卑劣な感じ、、
エイリアンはエイリアンで気持ち悪いし、大体宇宙船に乗ってやってくんのに何でこんなにアホなんよ、、って感じだし。
でも、、それが後半に裏切られて面白い。
エイリアンの子役が出てくるところがいいんですよね。。。
エイリアンに感情移入しちゃうんですよね。最後はエイリアンの味方になっちゃってて、、
クリストファー、、頑張るんだ!!
なんて思ってましたから。
後半のやりすぎでは?ってほどの怒涛のアクションも面白かったし、、
いいですね、、意味ない映画では久しぶりのヒット♪
意味ないって言いながらも舞台が南アってとこには意味があってアパルトヘイト政策が反映された作りになってます。
エイリアンの住む第9地区は上空から見るとツォツィを思い出させます。 -
ただのSFとだけでは片付けられない、アクション、友情、人種問題、いろいろ織り込まれてる。物語は終始ドキュメンタリー風に進んでいくから、観終わってしばらくしても現実に起こったことのように感じちゃった。でもまあ、“エビ”はいなくても、メタ的に考えるとそういう状況はあるんだよなと。
普通に考えたら感情移入すべきなのは人間のヴィカスなのにあまりにクズすぎるし、他に出てくる主な人間っていったらクーバスだけど奴も奴で…。エイリアンが一番いい奴というのが皮肉。人間より身体能力めっちゃ高いのに銃を向けられるとすぐびびるところとか、すんごい無礼なことたくさんされてるのに、保証がないとはいえ3年後に必ず助けに来るとヴィカスに約束してくれるところとか(しかも彼なら本当に来てくれそう)、異種とはいえ、そういういい奴もいるよね。ちょっと考えさせられる話。 -
宇宙人を「エビ!」なんて呼ぶ人のほうが、なんか嫌だった。。。
「エビちゃん」と呼びたくなってしまうくらい、
エイリアンはいい奴!! -
南アメリカ、ヨハネスバーグ上空に巨大な宇宙船が君臨。おお、これはアーサー・C・クラークの世界ではないか?と思いきや、そこから降りたバルタン星人みたいな二足歩行の宇宙人が、多数、強制隔離されている。政府はさらに「よい地区である第9地区」に移動させようとしている。政府側には黒人もいるのだが、宇宙人を「エビ」と称し、動物ならぬ「甲殻類」扱い。これは、SFの形を借りた、強烈なアパルトヘイト批判の映画だなと思った。
はるかかなたから宇宙船を操る頭脳をもちながら、何故劣悪な環境に甘んじているのか? 疑問なのだが、これは白人からみると、異形の黒人を低い知能の人種とみなすことへの疑問符なのかも。実は黒人は内なる知性があるのだ、という。
SF的にはつっこみどころがたくさんあるかもしれないが、アパルトヘイトへの批判、という点では響くものがあった。
監督のニーフ・プロムガンプは1979年ヨハネスブルグ生まれ。18歳でハンブルグに移住。白人。
2009 南アフリカ、アメリカ、ニュージーランド
2021.6.14アマゾンプライム無料 -
ニール・ブロムカンプ監督、2009年、アメリカ他。
ある日突然、ヨハネスブルクの上空に巨大宇宙船が現れる。しかしコンタクトだの攻撃だのといったアクションはなく、逆にじれた地球人が宇宙船への侵入を試みたところ、中で発見されたのはエイリアンの「難民」であった。彼らは地上の隔離区域「第9地区」に移され、被差別対象となって約30年が過ぎた・・・
と、そこから始まる異色な地球外生命体とのコンタクトものだが、それ以上のものは感じられず、ひたすら気色悪い映画である。つまりエイリアンが人間と結構似ていたり(でもエビにも似ている)、なまじ意思疎通ができるだけに、なるほど差別の構図も生まれるわなという気色の悪さである。
同国のケープタウンではアパルトヘイト時代に「第6地区」なる強制移住政策があったそうで、映画もそれを下敷きにしているという(ただし政治性は意図していない、とも)。
微妙な設定である。
話運びが、TVかなんかのドキュメンタリー仕立てであり(主人公の行方を追う番組?)、展開が早すぎるのもおっさん的には難。
そもそも、エイリアンたちはなぜそこに現れたのか?
キーマンのエイリアンが「3年後に必ず戻る」と言い残して宇宙船で去り(続編を意識してるんだろうなぁー)、かれこれ8年が経っているわけだが、その答えは果たしてあるのか?