悪人 スタンダード・エディション [DVD]

監督 : 李相日 
出演 : 妻夫木 聡  深津絵里  岡田将生  満島ひかり  樹木希林  柄本 明 
  • 東宝
3.62
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感想 : 588
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988104065643

感想・レビュー・書評

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  • 2018/10/19

  • みんなホントいいお芝居をしている。善人ズラと悪人としての本音とが交錯している人物造形もいい。親に見せる顔、友に見せる顔、恋しい人に見せる顔、そのすべてが違い、またジキルとハイド、あるいはその中間の顔を見せる。これぞ人間。ということが、ビンビン伝わってくる怪作。

  • ストーリーとしてはうまくまとまってたと思う。ラストが微妙だったかな。。

  • 2010年の映画。


    原作者の吉田修一さんの作品は昨年「怒り」を見ましたが

    両方ともに出演している妻夫木さんの演技がやはり光りますね。

    悪人では主役、衝動で人を殺めてしまう役どころで

    相当難しかったと思います。



    人を殺めてしまった主人公だけど

    それに寄り添う深津絵里さん演じる出会い系サイトで知り合った女性馬込さん。

    彼女の視点と同じようにどうしても妻夫木さん演じる清水を「悪人」とは思えない葛藤。



    ラストに被害者の家族だけではなく、周りの人たちを不幸にし、

    被害者の父親の深い悲しみを知った時に

    やっぱり彼は・・・・「悪人」と自分を納得させるようなひと言に

    見ている人たちの大きな共感と悲しみがあったと思います。



    出てくる人の中に、他にもある「悪」

    それを真剣に考えさせられる映画です。

  • PG12作品。
    間が長すぎるので1.5倍速で観る。
    運命の人って簡単に出会えちゃうんだなというくらい軽い内容に思えてしまった。
    うーん…。出会い系で出会って速攻ホテル行ってやってバイバイするような男にそこまで惚れる?
    謝ってくれたとはいえ…。
    2人の愛情も、家族の関係や感情とかもなんだかお手軽な内容だなと思ってしまった。

  • 悪人とは?誰のことなのか?

    言われてるほど重い映画じゃなくてスッと観れたかなぁ。

  • 深津さん方言お上手

  • 主役がきれいだった。
    原作を読んだとき、芸人のヒロシともたいまさこで脳内再生してただけにそのギャップがすごかった。
    深津さん素敵。

  • 殺人の被害者の家族と、加害者の家族、そして加害者と愛する人。それぞれが皆苦しみ、悲しみ、答えのない迷路をさ迷い続ける。

    このような社会問題の切り口からは共感できる映画であったが、「悪人」という強いメッセージ性のあるタイトルに耐えうる内容ではなかった。真犯人は実際には心の優しい青年で、周囲の人々が本当は心の汚い悪人たちだ、ということは言いたいのだろうが、無理やり感が強すぎて、どうもすっきりしなかった。

    また、真犯人も殺す前に暴力を振るったと思いきや一瞬優しさを見せたりするなど、精神的に少しおかしくなっている様子もあり、より一層革新的な部分がぼけてしまっている感じだった。

    正直妻夫木の演技もそこまでぐっとくるものは感じなかった。ただその他の人々は全員素晴らしい。満島ひかりも初めて見たが、現在演技派として名を馳せているのも納得。

    「…その人の幸せな様子を思うだけで、自分まで嬉しくなってくるような人…今の世の中、大切な人おらん人間が多すぎる。自分には失うものはないと思い込んで、それで強くなった気になっとる…」

    柄本明の台詞と、それと同時に流れる、大切な人を思う人々のシーンは、その中の樹木希林も含めて、本編のハイライトだろう。

  • 実際に観たのは数年前。地上波でやっていた。それからレンタルをして何度かくりかえし観て、映画としても作品としてもとてもすきだ、と思ったものの一つ。

    映画としていえば。起承転結がはっきりとしている、エンターティンメントとして視聴者が“面白い”と思えて飽きずに観られる、とにかく演出が巧い。映画としてはほんとうによく作られたものだと思う。

    作品として。私はこの作品がすきで、観るたびに胸がぎゅっと締めつけられる。どうしようもなさを感じる。
    はじめて観た時から引き込まれたのは、満島ひかりの絶叫だったり、深津絵里のうつくしさだったり、妻夫木聡のいじらしさだったり、樹木希林の切実さだったり。登場人物の全員が全員、「悪人」という作品の中の“登場人物”を演じきっていて、素晴らしい。誰の視点でも観ることができる。そして誰の視点で観ても、つらい。

    あの時もし、が、それぞれの登場人物の胸に湧き上がっている。
    あの時もし、出会い系に登録しなければ。あの時もし、家を出て寮生活を送らなければ。
    あの時もし、娘を引き留めていたら。
    あの時もし、メールを受信しなかったら。
    あの時もし、母親が自分を棄てなければ。
    あの時もし、ドライヴに浮かれなければ。
    あの時もし、あの時もし、あの時もし。キリがない。

    どうしようもないな、と思う。何度観ても、どうしようもないな、と。

    初めて観た時よりすこし大人になって、これまでとはまた違った観方ができるようになった。気がする。

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