ものすごくうるさくて、ありえないほど近い Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)

監督 : スティーブン・ダルドリー 
出演 : トム・ハンクス  サンドラ・ブロック  トーマス・ホーン  マックス・フォン・シドー  バイオラ・デイビス  ジョン・グッドマン  ジェフリー・ライト  ゾーイ・コールドウェル 
  • ワーナー・ホーム・ビデオ
4.03
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  • (296)
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  • (27)
  • (3)
本棚登録 : 1245
感想 : 267
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135923851

感想・レビュー・書評

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  • 大勢の人たちが大切なものを失った
    911はいまだに忘れられない出来事だと
    この映画を観て再認識したんだけど
    まぁまぁまぁまぁタイトル通りとにかく「うるさい」

    身軽に、と言いながら重装備で片手にタンバリン
    このタンバリンのうるささは異常
    もちろんそこがポイントなのは百も承知
    でも無理・・・

    歩けばタンバリンでうるさいし
    しゃべれば弾丸トークでうるさいし
    バスルームに閉じこもれば水がポタポタ落ちてるし
    オスカーの葛藤、心の叫び、そして鍵
    鍵の秘密を探し出すことで抜けだそうとする道

    できればもう少し違う方向で・・・

    終始オスカーにはイライラしてしまったけれど
    アビーには「キスする?」と言ったり
    アビーの元夫ブラック氏には「ハグする?」と言ったり
    可愛らしい一面も

    わたしはおじいちゃんと父の関係を
    もっと深く知りたかった
    だっておじいちゃん、とても良い人だもの
    「無を考えろ」と橋を渡る為のメモとか

    父からのメッセージを発見し
    ブランコにのるオスカーはすでに大人で
    もうタンバリンも持っていなくて
    母にあてたコラージュ(これが素晴らしい出来)は
    紐をひくと父がビルに戻っていく仕組み

    こうやって人は悲しみを乗り越え
    少しずつ前に進んでいくのね


    【ものすごくうるさくて、ありえないほど近い 予告編】
    http://www.youtube.com/watch?v=jwGDOnnQwkk

  • どこかで「ぐわっと」盛りあがったとか泣かされたというわけではないけど、
    静かに泣けた映画でした。
    泣いたシーンっていうのは明確にあるにはあるんですけど。

    偶然見つけた鍵なんかにメッセージが込められてるとは考えにくいのに、
    そして「お父さんとの8分間」を延ばしたいはずなのに、
    必死で鍵穴を探すオスカーが切なかったです。



    ちなみに泣いたシーンは、
    オスカーが最後のブラックさんに今まで言えなかったことを打ち明けるシーン。
    あと9・11以降増えた「苦手なもの」をまくしたてるシーンもつらかったです。

  • ※ネタバレあり

    僕は普段映画を観たら良くも悪くもすぐにある程度まとまった感想を抱く方なのだが、この映画は数日空けてもなお自分の中で落とし所に迷うようなところがあった。観てすぐはとても深いところまで考えられている映画のように思えたのだけど、冷静になって考えてみると映画に描かれていないことまでこちらが(勝手に)想像しすぎて過剰に評価してしまっているだけでただの凡庸な映画のようにも思えてくる。それでどうにも判断に困ってしまった。正直言って今もよく判断がつかないところもある。

    僕が判断に困ったことは別の話としても、やはりかなり多面的な要素を持つ映画であるのはたしかだろう。この映画をどの角度から観るのか。そこから何を受け取るのかは、人によってかなり変わるように思う。「親子の絆の話」「トラウマを乗り越える話」「"情報"と"体験"についての話」など、様々な見方があるし、どれが正解というのでもないと思う。

    そんな中で、僕はこの映画を「少年が"他者"という存在を知る物語」として観た。
    9.11で最も身近な人を失ったことで、そのトラウマから世界がとても恐ろしいところなのだと認識せざるを得なかった少年が、それでも父親の思い出を追いかけながら世界と触れ合う中で、自分の目の届かないところに存在していた「他者の物語」の存在を知っていくという物語だ。かなり明確に、そういった語り口を意識して作られていると感じた。

    この映画には重要な役割を担う他人として、主人公であるオスカーの母親や、間借り人、そして鍵の持ち主であるブラックさんなどが登場する。オスカーの認識の外側にあった彼らの物語は、ある時点で意外な形をとって次々にオスカー少年に知らされることになる。

    一番顕著なのは物語の核でもある鍵の持ち主であるブラックさんの話だろう。映画の終盤で、オスカーが自分の物語だと思っていた鍵の謎は実はブラックさんと彼の父親の物語が根元にあり、自分がその物語に内包されていたことを知りショックを受ける。

    また別の話では、恐怖心と戦いながら誰の助けも借りずにニューヨーク中を回っていたはずのオスカーの物語が、実は同時に母親の物語も裏で同時に進行しており自分の物語が彼女によって支えられていたことを知る。

    さらに別の話では、間借り人が「私の物語は私のものだ」と言って過去を語らずに口を閉ざしてしまうシーンがある。印象的なシーンだが、ここで、オスカーは他人がそれぞれ胸の内に物語を抱えていることを知ることになる。

    そうした「他者の物語」という存在を知ることで、同時にオスカーは自分の認識の外側にも大きく世界が広がっているということを知っていったように思えた。

    だから「鍵穴を探す旅」という自分の物語の終結にあたって、オスカーがそれまでに出会ってきた人々に手紙をしたためるという最後にはとても感動した。自分の主観しか持たず、自分の中に閉じ籠もって想像力を膨らませる癖のあったオスカーが、それまで関係してきた人達に対して自分の物語の顛末を伝えることで、自分の物語を他者と共有しようとするからだ。

    アスペルガー症を疑われるほどに主観的だった彼が他人と物語を共有しようとするのは、冒険を通して知った「他者の物語」の存在があったからなのではないかと思えた。

  • この映画を泣けたとか、感動したって人は多いと思うけど、
    自分は全く感動できないし、心底腹立たしいシーンの連続で
    序盤からはらわた煮えくり返りまくりだった。

    父親の代わりに母親が死ねばよかったなどどほざく
    シーンは、このクソガキ殺してやろうかと思ったよ。

    こんなのがなんでアカデミーにノミネートされたのかさっぱり
    分からない。9.11が絡めばなんでもいいのか?

  • これは9.11から父親を失って、一年たった少年の心の軌跡をたどった映画です。

    愛する人を突然なくす、どうしても震災の事を思ってしまいます。

    少年(オスカー)は少しアスペルガー症候群をわずらっているのですが

    お父さんがこころを込めて育てます。

    そして9月11日

    なんで死んでしまったのかわからないよ

    どこにいったの?

    ここにいたじゃない

    怒ったらいいのないたらいいの?

    僕にテコンドーを教えてくれたのはお父さん

    人と接するのが苦手な僕に名刺をつくってくれたお父さん

    僕がブランコにのれなくても笑ってくれた

    また笑ってよ

    僕の手を離さないで

    声が肩をすくめる姿がまぶたにやきついてる

    僕がいけなかったの?

    ママはとても遠い人になってしまった。

    そんな自分の殻に閉じこもり。軽い自傷行為を続ける状況の中、

    少年がお父さんの遺品の中に鍵をみつけて、宛名にブラックとあった
    そして
    NY中のブラックという人を探す。

    おばあちゃんの間借り人のしゃべれないお祖父さんが一緒に付いてくることに 、この人との関係がとてもいい

    人と接するのが苦手だし、地下鉄だってまだ怖い
    でもお父さんへの何かがわかるなら、と勇気を振り絞る

    いろんなブラックさんという人にあい、

    それぞれ何かを抱え欠けている人達と出会いながら、

    少年が人の深い感情を理解し、変化していく。

    そして彼を取り巻く人々が痛みを分け合おうという姿が素晴らしい

    人は人とつながっていくことで、何かを取り戻すのかもしれない
    じわじわと深く染み込んできます

  • 亡くなったお父さんの部屋で見つけた謎の鍵の正体をつきとめるべくNYを走り回るオスカーと一緒にハラハラドキドキ。
    謎解きの途中に出てくる人たちが優しくて。
    そういうあたたかい人たちのお陰で、きっと人は成長するんだろうなあと思う。

  • 9.11で父を亡くした少年が、父の遺した鍵が何をあける鍵なのかを調べ回る話。

    怖くて、つらくて、それでももがいて、戦う主人公の少年の気持ちが滑り込んできて、ボロボロ泣いた。
    苦手なものは多いけどとっても利発で、うまく伝えられないけどとっても優しくて、っていう人間らしさにもすごく惹かれた。
    自分の中の3.11の記憶も蘇った。

    台詞のひとつひとつがきちんとしていた。「台詞」ではなく、人間の心から出る言葉でできてた。
    あと、主人公の少年と間借り人の演技が本当に、素晴らしかった。

    色々な捉え方はできるけど変にまとめたくない。
    ただの「9.11で傷ついた少年が再生していく物語」ってことにしたら勿体ない。
    とにかく、これを観て感じた気持ちを大切にしたいなと思った。
    映画館で観れてよかった。

  • これは名作。サントラブロックとトムハンクスという名俳優が霞むくらいに主役の少年の演技が最高。出てくる人誰もが少し傷ついているのもいい。父親との愛の物語でありながら、母親との愛の物語である。ありえないほどうるさく、おそろしい世界と少年との距離が縮まってゆく様子が美しく描かれている。
    衝撃だったのは、私がこの映画をどこかで前に見たことあるのにその事実を忘れていたこと…同じ感動を再びありがとう…。

  • "ものすごくうるさくて、ありえないほど近い"ってのは親のことなのね。

  • 後半でグッともっていかれる。
    おかあさんのあたたかさ。

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