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- / ISBN・EAN: 4959241981547
感想・レビュー・書評
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太平洋戦争が終わって18年、高度経済成長が始まろうとしていた時代の横浜。とある高校で明治に建てられた由緒ある建物を取り壊すべきか、保存すべきかをめぐって小さな紛争が起きていた。その事件を通して16歳の海と17歳の俊が出会い、心を通わせていく。
三鷹の森ジブリ美術館でジブリアニメに改めて感銘を受けて、今まで見ていなかった作品もちゃんと見ようという私的ジブリキャンペーン第一弾。
真っ青な海原とどこまでも広がる空の下、自分の気持ちにまっすぐに生きる若者…爽やかすぎる!純粋な心で前へ突き進む海と俊を揺さぶったのは、二人の出生の秘密だろう。惹かれ合っているのを互いに自覚し始めたさなか、二人は血がつながった兄妹かもしれないという事実が浮かび上がってくる。距離を置こうとする俊と戸惑いを隠せない海。二人が出した答えは、二人らしく気持ちに正直で真っ直ぐなものだった。
ストーリーがシンプルなので、深く考え込むことなく物語を楽しめた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
時代の感じとか、学生会館を再生するとか、初恋とか、出生の秘密とか、ひとつひとつの素材は悪くないのに、観終わった後何をいいたいのかわからない作品だった。
映像はきれいです。 -
前作よりもモチーフが肌に合ったんだろうなと、好印象な映画でした。
ラストのあっさり具合が気になることは気になりますが、それまでの描写が丁寧なので、純粋に楽しめました。
宮崎吾郎さんには、この方向で、ロマンチックな物語を発信し続けてほしいです。 -
戦後の横浜を舞台に繰り広げられる、高校生の青春と初恋の話。
なんだかんだ、ジブリの中では耳をすませばに匹敵するくらいトップクラスに好き。
メルちゃん、風間さん、水沼さんが魅力的すぎます。ほんとかっこいい。最後出生の秘密を確かめにいく時は、ベタだなと思いつつ、やっぱりきゅんきゅんします。 -
たぶんジブリの中でも一番好きかもしんない。
素直で、晴れやかで、柔らかい。
宮崎駿監督の作品も好きなんだけど、いつしか彼の映画に訓示を求めていた自分がいる気がする。そして今はそれを読み解こうとするだけで、もどかしい。なぜなら、迷走する世の中で、彼の解が私の解とは限らないのだもの。
そんな中で、この映画を見た。私はかなり気に入った。ストーリーが好きなんじゃなく、自然な生活感みたいなものが詰まっていて、ぎゅっとしたくなるのだ。別に世の中の難しさが描いてある訳でもない。恋愛讃歌でもない。でも、いつもの自分なら退屈に思うようなひとかけらが、映画に描かれると、いちいち綺麗だった。
お米を升に入れて手ですりきりするところ、マッチで火を付けるコンロ、たまごやきとウインナーのお弁当、メルのカーディガン、買ってくれたコロッケ、アジフライ、押し入れみたいな寝床、新聞を刷るインクとローラーの音、妹と姉が手を振る間隔のアンバランスさ、カルチェラタンのシンプルなステンドグラス、元町と氷川丸とホテルニューグランド、自転車の二人乗り。 -
第二の耳をすませばの誕生です。
伝説の坂道自転車ふたり乗り~下り坂ver~が生まれました!!
せいじくんすきだけど、
風間くんもすきだー。
でも水沼くんも気になるー。
あんなツートップがいたら確実にファンクラブ入ってるよ。
男女関係にやたら騒ぐ男子
カルチェラタンの変人たち
理事長をむかえる大合唱
青春ノスタルジーだなぁ。
恋愛以外の要素はちょっとよわい感じがするけど、
あの雰囲気だけで大満足です。
あやも人生上の重大事が起こってエスケープしたい。 -
海から続く坂道の上に建つ“コクリコ荘”。早くに父を亡くし、留学中の母・良子(風吹ジュン)に代わってその下宿を切り盛りする高校生の海(長澤まさみ)は、ある日、新聞部部長の風間俊(岡田准一)と出会う。彼は、学園が取り壊しを決定した古いクラブハウス“カルチェラタン”を守るため、存続活動に没頭中。風間に憧れる妹の空(白石晴香)と共にカルチェラタンを訪れた海は、風間から新聞作りの手伝いを頼まれ、少しずつ彼との距離を縮めていく。 無鉄砲だが行動力のある風間と、親友で生徒会長の水沼(風間俊介)に影響を受けてカルチェラタン取り壊しを巡る討論会に出席した海は、校舎の大掃除を提案。
一方、コクリコ荘の住民で学園の卒業生の北斗(石田ゆり子)がコクリコ荘を去ることになり、北斗の発案でその送別会に風間と水沼を招待することに。風間に惹かれ始めていた海は、コクリコ荘を案内しながら彼に自らの生い立ちを告白。しかし、海の父とその親友が写った写真を見た風間は衝撃を受ける。 そんな中、女子学生と文化部の男子生徒がタッグを組んだカルチェラタンの大掃除がスタート! 北斗の人脈で存続支持を表明した有力OBの協力もあり校舎は見違えるようにキレイになっていくが、学園側はカルチェラタンの強制撤去を決定してしまう…!!そして、風間は何故か海に対してよそよそしい態度をとるようになっていて…!?
新しい物が良しとされる時流に逆らい、世代を越えて受け継ぎたい想いや父親を亡くしながらも真っ直ぐ生きる海と風間たちの青春群像を、会話の間や行間を生かして、バックに流れる歌や表情などで登場人物の心情を表現する手法(日活青春映画のような)で、手嶋葵の歌もメルの旗を掲げる意味が変わった余韻を残すラストも素晴らしく、真っ直ぐな青春映画に仕上げています。 -
2011年 再視聴
宮崎吾朗監督
カルチェラタン再生と海と俊の出生の話
松崎海 長澤まさみさん
風間俊 岡田准一さん
海の父が出生の話をしないからややこしくなったのだな -
制作年:2011年
監 督:宮崎吾朗
主 演:長澤まさみ、岡田准一、竹下景子、石田ゆり子
時 間:91分
音 声:日:ドルビー2.0chステレオ、日:5.0chDTSデジタルサラウンド
1963年、東京オリンピックの開催を目前に控え高度経済成長が始まろうとしていた時代。
古いものは壊され、新しいものがすばらしいと信じられていた。
16歳の少女・海が通う横浜の高校では、明治時代に建てられた由緒ある校舎の取り壊しを巡って、小さな紛争が起こっていた。
その紛争の中で海は、17歳の少年・俊と出会う。 -
210104 兄妹じゃなかったから、良かった、みたいな簡単な話はどうかと思うが。学生みんながしっかりと文化を残そうという心粋があってよい。これが描けるのはもうジブリ以外にない。絵も含め素晴らしい。映画自体が遺産。