夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 不思議ちゃんのことを好きになるチキンな先輩の話。
    不思議ちゃん視点と先輩視点の二つから物語が綴られていく。
    最終的に恋愛が成就したのかは、明言こそはされないものの明白。

    全体を通して、可愛い話だった。
    悪役は出てこず、また、全員が全員とどこかで繋がっており、読んでいて心が温まった。中でも私は先輩が好きな子のために古本を獲得しようと戦うシーンが本当に好きだ。報われるともわからず、なんでもいいから不思議ちゃんと仲良くなるチャンスを拾いに行きたいという先輩の姿勢には男のカッコ良さがあった。なお、そのチャンスは外堀を埋めるだけにとどまるのだが・・・まぁそこもチキンで応援したくなる。

    これは絶対映画もとんでもなく面白いと思った。作品自体の記憶が薄れてきた時に映画版を見てもう一度感動したい。

  • 友達が大好きな本、ということで読んでみたが、中々の癖の強さ…学園祭まで頑張ったけど、後半しんどくなってきてしまって挫折。学園祭のわちゃわちゃ感はわりと好き。世界観が超独特だったので想像しきれなかったはたまた想像するのに疲れてしまったか。アニメーションの方が面白そうな気がするので、今度映画にトライしてみようと思う。

  • クリスマスが近づいて恋愛小説が読みたくなった浅はかな私が選んだのはあ!みなさんご存知「夜は短し歩けよ乙女」です、なんてかわいい作品なんだろうねぇ。森見さんの作品は、訳の分からん四字熟語がたくさん出てくるので辞書を片手に読み進めます、語彙力増えます、嬉しいね!笑京都大学付近が舞台なので、京都に遊びに行った時に巡った景色を思い起こしながら読むのが楽しくて楽しくて!アニメの存在を先に知っていたので、先輩の声がどうしても星野源で脳内再生されるんだよなぁ 男と女が集うとその関係性が恋愛一択になるのが許せない性分だったけど、こういうおもしろおかしい小説読むと楽しくなっちゃう。

  • 癖がすごい…。
    ギャグとファンタジーを詰め込んだ本。
    中盤から飽きてちょっと読むの大変だった。

  • たぶん好きな人は好き。想像力に欠けた人間なので昔からファンタジー得意じゃないから刺さらなかった、、もっと本の幅広げたい(;;)

  • 京都の大学に通う「先輩」は、同じサークルに所属する後輩の「彼女」に恋するも中々想いを告げることができず、偶然を装い街で出会うことを続けている。大学時代の男子の屈折した気持ちがうまく表現されていて、当時を思い出してキュンキュンと胸がいっぱいになった。
    2006年刊行。2007年第20回山本周五郎賞受賞作品。

  • すれ違いラブコメ、といえば聞こえがいいが、不器用な先輩が鈍感な乙女のために東奔西走するサマは針の筵で後方伸身2回宙返り3回ひねりをするかの如く胸の柔らかい部分をリズムよく痛めつける。
    森見登美彦ワールドは好き嫌いが分かれるが、私は大好き、いや、文章への憧れという点では三千世界の猫を集めて足りないほど愛している。

    この本の構造はどこかドラえもん的であり、ご都合主義の詰め合わせのような内容ではあるが、人生は思わぬところで思った通りになるという点では実にリアリティがある内容であった。

    京都まで電車で一本で行ける場所に住んでいたのに、そんなには京都に行かなかった事を今は後悔している。いや、この本を読まなかった事を後悔している。
    いつか京大の学祭、いや、寮祭を見に行く。

  • 独特の世界観だし各キャラは人間的に問題あるはずなのにそれが魅力となって引き込まれる、ノスタルジーと笑いが相まって最高。

  • ふぁんたじー

  • 4章からなる恋愛ファンタジー

    「黒髪の乙女」と呼ばれる女性に、密かに思いを寄せる「先輩」 飲屋街や古本市、大学祭と彼女を追いかけ続ける先輩と知らずうちに思いを寄せられる彼女は、個性溢れる曲者達と出会い縁らしい?ものを結んでいく。

    お気に入りは、第2章『深海魚たち』古本市の神様

    第1章の「おともだちパンチ」で笑ってしまった。

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著者プロフィール

1979年、奈良県生まれ。京都大学大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を受賞。同作品は、本屋大賞2位にも選ばれる。著書に『きつねのはなし』『有頂天家族』など。

「2022年 『四畳半タイムマシンブルース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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