武士道セブンティーン (文春文庫) [Kindle]

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  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • 武士道シリーズ二作目。
    青春小説としてももちろん面白い。
    ただこの小説の肝は武道とスポーツの違いということだと思う。
    特に剣道経験者は思うことが多いと思う。
    剣道のジレンマをよく表現出来ていると思います。
    久しぶりに道場に行ってみようか思った。

  • シリーズ二作目
    引き続き面白かった~
    次も楽しみ

  • 武者の生業は戦うこと。武士の生業は、戦いを収めることだ。

    剣道は、誰も殺さんですむように、誰一人傷つけんですむように、そういう社会を築いていくために、生まれてきた技たい。

  • 第二作も勢いで読んでしまった。こちらは純粋に青春ものとして楽しめる。ライバルとの友情と、武士道とは何か、ということをひたすら考えることが中心になっている。通常の青春ものと違うのは、恋愛とう要素が皆無であること。それほど日本人には武士道とは魅力的なのだろうか、と思わせてしまうような作品だ。

  • 武士道シリーズ2作目。『武士道シックスティーン』の最後より少し前から始まる物語。
    高校2年生になり、先輩・後輩の両方がいる中で、団体選としての剣道を考えていく香織の成長を感じた。その姿に、中高の部活を重ねてしまった。一年生と二年生だと視点が大きく変わってくるのだよね・・・。
    また、「武士道」と「スポーツ」の違いについても果敢に問い続けた作品。早苗とともに読者として思い悩みながら、武士道である剣道とは何かを見いだしていけたかな。

  •  何度もうるっとして、地下鉄内で読んでいて、そんな自分に驚く。香織と早苗は、別々の地(神奈川と福岡)で、武士道の認識を深めてゆく。ともに、成長していく姿が美しい。実際の剣道は、見ていてもその速さや技についていくことができない。それを乗り越えさせて面白くわかった気にさせてくれる。著者は、『ジウ』や姫川シリーズでもいえる、シリーズ化がうまい。高校生活最後の一年がたのしみ。

  • 誉田哲也・武士道シリーズの第二弾。
    二人の主人公のうちの一人、甲本早苗が転校、九州の強豪校の剣道部
    へ移籍する。そこでの剣道に疑問を感じ・・・、という内容の続編。

    「剣道」という競技を、武道と取るか、それともスポーツと取る
    か、というある種悩ましい問題に真っ向から取り組んだ意欲作。
    前作の終盤で武士道に目覚めた磯山香織が、実力・精神共に
    飛躍的な成長を遂げているのが微笑ましいし、もう一方の甲本早苗の
    剣道にもその血が脈々と流れていることがキッチリ確認出来るのが良い。
    もちろんひたすら熱く、それでいてゾクゾク来る緊張感も随所で感じる。
    いわゆる青春小説としてはかなり完璧な仕上がりかと。

    ・・・しかし、スポーツ化が全くダメかと言うとそれもまた違う気も
    する(^^;)。特に格闘技系の競技の場合、ポイントの取り合いとか技の
    華麗さに手に汗握る場合も多いからなぁ・・・。そのへん、個人的にも
    葛藤するな、やっぱり。

    残るは一冊。最後にどんな爽やかさを味合わせてくれるか、
    楽しみにしています!

  • シックスティーンの最後から話は少しさかのぼる。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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