- Amazon.co.jp ・電子書籍 (302ページ)
感想・レビュー・書評
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様々な人の死
すこし重たいテーマを考えるよいきっかけになる
ただ すこし美化されてすぎているようにも詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何も知らずに読み始めましたが、なんとこれは!
できればみんなに読んでもらいたい。
短編の7編すべてが、それぞれにとても心のきれいな人々が…最後の3編は、涙をどれだけ流したか… -
全編に優しく静かな音楽が流れてるかのような心暖まる作品。
昨年、私は近々会えると思ってた知人を突然亡くしただけにストーリーがよけいにこたえました。
でも、遺された者の再生ストーリーに勇気をもらいまた歩き出せそうです。 -
重松さんの小説は、とにかく泣ける。その泣ける理由が、悲しさや激しいストーリー展開ではなく、心の「温かさを求めている部分」の琴線に優しく触れてくれるから、というのは特徴的だと思う。文体も、ストーリーも。
今回の小説もまさにそうだった。
歳を重ねる毎に、著者が得意とする?「子ども目線」から自分が離れてしまいしばらく疎遠になっていたが、この本は大人の視点で語られている文脈も多く、まさに「今の自分」に響く部分が沢山あった。
大切な親が余命宣告された時の家族の心境や葛藤。その過程で生まれる記憶との向き合いと、それがなければ起こらなかったであろう昔の友人との再会などの過程を、あたかもその場にいるかのような表現で体感することができる。
生きている人、一人一人の日常に「物語」があり、その人間味をじんわりと感じさせてくれる名著でした。 -
一番好きな書籍。
何度も読んでいる唯一の小説。
死について扱っている本。生を考えさせられる本。 -
身近な人の死との向き合い方について描かれた作品だった。本でも内容でもなく作品だった。そして背中が痛くなったらすぐに病院へかかろうと思った。
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うん、泣ける。泣いた。
最初は微妙かな、なんて思って読んでいたのに、気がついたら…。
いつか「その日」に向かい合わなければいけないし、向かい合ってもらわないといけない。
本書にもある通り、「その日」のことを、「その日」に向かって、考えることが答えでもあるのだろう。
でも、まだまだ先にしたいな。 -
家族の死をテーマにした連作短編集。ひとが死んでしまうことの意味を問う場面もあるが、終末医療に携わる看護師の言葉が心に残っている。