無人島に生きる十六人 [Kindle]

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  • 2012年9月13日発売
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感想・レビュー・書評

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  • これもう絶版なのでしょうか。
    ものすごくいい本です。
    今にも通じる素晴らしい生きるヒントがたくさん。
    とても楽しくて元気をもらえて、なおかつ勉強になる実話を元にしたお話です。
    子供にもいつか読んでほしいので本棚に残します。

  • 簡体字版2018年1月発行

  • 作者が商船学校の先生から聞いたという体験談を書いた小説。

    いや、もうこんなに爽やかな遭難小説は初めて読んだ。
    遭難した16人がみな前向きで、争いもなく…いやむしろ結束して挙句遭難中なのに勉学すらも疎かにしないという、なにその古き良き日本人の美徳。
    まるで修身小説(そんなジャンルがあるのかは知らないけど)のようだった。
    いや、むしろおとぎ話。
    読み易くて、分かりやすいので、小学生や中学生にもオススメかと。

  • 嘘のような本当のお話。
    4ヶ月と期限がわかっていれば、まだ心の持ちようもあるのかもしれないけど、そうじゃない中、彼らは沈むことなく生きるためにただただ規則正しく生きてきた。
    それは本当に凄い。
    仮に4ヶ月じゃなくてもっと長い期間だとしても彼らならきっと生き延びただろうなと感じる。

  • 読み始めるとぐいぐい引き込まれる。
    もう駄目なんじゃないかというほどの危機も、前向きの姿勢でできることをとにかくやるという姿勢は見習わなければならない。
    時代背景は違うとはいえ、それを感じさせないくらい内容に没頭させられる。人間が大自然に放り込まれたときに如何に生存するか、という試練を課せられたときは、ある程度不自由な時代に自然に揉まれながら生きていた当時の人の方が生き延びれるのだろう。現在もし無人島に一人、いな16人で泳ぎ着いたとして、「スマホがつながらない、もうだめだ」となって観念してしまっても不思議ではない。

  • 1899年(明治32年)5月20日、日本の帆船龍睡丸が時化に遭い、パールアンドハーミーズ環礁で座礁・難破した。乗組員16名は近くの無人島に上陸し、3カ月以上生活した後、全員生還した。
    という実話をもとに書かれたお話。
    自分はそれを知らずに読み始めたので、死ぬ人がでてくるのでは?とか誰にも救出されなかったオチでは?とかヒヤヒヤしながら読んだので、最後救出されたときにはとても安心した。やっぱりハッピーエンドはいい。
    そして、明治の「日本人」として〜〜とか使命感を持って生きた時代の遭難生活だからこそ、うまく行ったのかなあ、というのが伝わる。
    今の価値観では当たり前の、個人の幸せ、個々の考えを大切にする、ということがない。皆が全体の利益になるように動き、船長の命令に従う。
    相手の方が楽しているとか、自分はこんな仕事したくない、とかの主張がでてきたら、全員が生き残れなかっただろう。
    平和な今だからこそ、個人の幸せの追求は正しいし、それを満喫できることは幸せだな、と思う。

  • 古き良き…とは。こういうことを言う。

  • 悲惨な出来事の描写とか、こじれる人間関係とかは書かれて無く、読んでいて不快な気持ちになることは無い。内容もとても面白く、また読み返すと思う。

  • 少々出来杉くんなのではないか、と思わないでもないけども。この船員たちが、聖書の登場人物かのような、いや聖書にもなんか悪いやついるよねきっと、に対してもう良い人ばかりで、なんだかなぁ、という面はあるのよ。
    それでも妙にリアルというか、地道に飯のことを考えて工夫したり、亀の牧場やら網を頑張って作ったり、冒険というより指南書みたいな趣。これはこれで楽しいのよね。
    しかしせっかく寄付でどうにかした船を速攻で難破させたり、この短期間で2回も船をぶっ壊し、生活能力は高いけど、航海技術はイマイチではないのか、そこらへんはどうなん?なんてな。
    と言うわけで、やっぱ無人島暮らしは、虫がいない南国で決まり。

  • Kindle読み上げで読了。こういうジャンルが読み歩き(?)に適しているのかも。
    実話なので仕方ないけど、物語としては最後にもう一捻りあるとさらに面白かったのかなー…という印象。
    あと、無人島での統率力が素晴らしいのはよくわかる。でも、だからこそ紆余曲折が欲しかったー。贅沢(笑)。

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