幕末あどれさん (幻冬舎時代小説文庫) [Kindle]

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  • 幻冬舎
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感想・レビュー・書評

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  • 尊皇攘夷やら志士やら勇ましい世界ではない幕末もの。面白かった。

  • 幕末を生きた2人の若者の話。

    内容は全然知らずに、「あどれさん」という柔らかい言葉に惹かれて読みはじめたこの物語。読み始める前は、なにか面白い楽しい話になるのかと思っていたけれど、幕末の、世の中がどんどん変化していく時代で苦悩する若者2人の視点から描かれた等身大の物語に深く深く心をえぐられました。

    冒険活劇でもヒーローものでもなく、見た目の派手な大河ドラマや捕物帳ドラマではなく、人として、武士として、時代に流され、それでも自分で決断しながら生きた2人の、そしてその2人を取り巻く普通の…そして時代に翻弄された人々の生き様。いろいろなことを考えさせられました。


    電子書籍で購入し、iPhoneでゆっくり読み進めていたので、なんだかじっくり時間をかけてその時代の空気をすってきたような気がしてます。タイムスクープハンターのジャーナリストになったような、そんな感じ。重たい物語でもあるけれど、変に重たく語らずに読めるのが不思議。

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著者プロフィール

1953年京都生まれ。小説家。早稲田大学大学院修士課程修了。松竹株式会社で歌舞伎の企画・制作に携わる。97年『東洲しゃらくさし』でデビュー。『仲蔵狂乱』で時代小説大賞、『吉原手引草』で直木賞受賞。

「2018年 『作家と楽しむ古典 好色一代男 曾根崎心中 菅原伝授手習鑑 仮名手本忠臣蔵 春色梅児誉美』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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