羅生門 [Kindle]

著者 : 芥川竜之介

• 2012年9月27日発売

感想・レビュー・書評

[SHO_0113_さんの感想 · 2020年1月11日]

読めば読むほど味が出てくるのが、過去に数々の名作を遺してきた芥川作品の醍醐味ともいえます。

この作品もそれと同じで、今あらためて読み返してみると、学生の頃に読んだ時とはまた違った印象になりました。

学生の頃に読んだ印象は、「老婆が自業自得というものを体現したような作品」という学生らしい感想です。

一方で、今回読んだときは、「他人の悪を裁くことで自分の悪を正当化する。世界中の人間の誰しもが持ち合わせている業のようなものを悟った醜作品」という印象を受けました。

また期間をあけて読むと違った見解が生まれそうで今から楽しみです。

[ahiruさんの感想 · 2020年1月6日]

久しぶりに。
正義の胡乱さ。善であることは難しい。
生きるためには仕方がない、のか？

[ほしーんさんの感想 · 2019年3月18日]

人のえぐみが描かれてて面白かったなあ

[キミシマユウキさんの感想 · 2024年3月22日]

教科書で読んでたはずだけど大人になってから読み直すと味わいが変わりますね。
何度も結びの文が変わっていたらしく最終形態である現在の
｢下人の行方は、誰も知らない｣
が後味的にも完璧。
ちなみに黒澤明の同名映画は同じ芥川原作でも｢藪の中｣の方を映像化してるんやね

[フランチャイズ人格さんの感想 · 2019年8月15日]

今更言うまでもないが、下人の感情の機微の描き方はすごい。

[jixisanさんの感想 · 2019年3月10日]

いつ以来読み返したんでしょうか。あらすじはもういいですよね、これだけの有名作品ですし・・・

全体から漂う陰鬱な雰囲気と人間の心情の移り変わり。非常にミステリアス。そして最初に読んだときも感じたなんともいえない恐怖感。

これだけ短い作品で、日本のミステリーホラーの全てが凝縮されてる。やっぱり語り継がれる作品は違う・・・

[無真子さんの感想 · 2018年11月28日]

生々しい腐りかけの果実のようなグロテスクな描写とミステリアスな展開に引き込まれてしまった。これを読み、己に何らかの得はないが、まるでドイツの湿っぽい映画のような後味の悪さが有り、見事だと感じた。
まるで砂利を食わされるような小説、気持ちの悪さが癖になる

[カルタゴさんの感想 · 2013年3月27日]

中高生の頃以来の再読。
当時より善悪を突き放して読めた。

開き直った後の方が男がいきいきしてるのがなんとも皮肉。

[midryさんの感想 · 2020年12月5日]

感情の表現がわかりやすい芥川龍之介の本は昔から読みやすく思っていました。今読み返しても世界に入り込めますね。

[shさんの感想 · 2020年3月11日]

あまやどり、気味の悪いばばあ、羅生門
鼻おもしろかった気がする