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感想・レビュー・書評
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菊池寛はね、もっともっと読まれていいと思うんだ。
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悪人になって人殺しを続け、最終的には憎い女を殺すか殺されるか・・・・・どっちかだと思いきや、まさかの穴掘りのお話だった。執念深く、罪深く、懺悔の意味を込めて揺るぎない信念があれば、人の心は動かせるんだなぁ。ほんとうに面白かった。
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昔読んだことのある短編だと、途中で思い出した。短いながら物語がまとまっている。犯した罪を悔いる意識のありようが生々しく描かれ、仏教との出会い、仏教による悩める者に対する救済がわかりやすい。
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土曜日の午後10時20分~
朗読「菊池寛作品集」
(「恩讐の彼方に」新潮文庫 1994年) 【作】菊池寛【朗読】青木裕子
文章の美しさといい人物描写の確かさと良い、素晴らしすぎる。菊池寛がこんなに優れた作家だったとは知らなかった。私が知らない事ってたくさんある。これからもたくさんびっくりするだろう。それが嬉しい。
こんな風に朗読できるようになりたいな。 -
シンプルで分かりやすかった。三人称だけれど人物の心情が端的に書かれているのでありのままに読んでも伝わってきた。
「青の洞門」を僧侶主導で掘ったという史実はあるがそこに至るまでと開通までにかかった年数や人手はフィクションらしい。「青の洞門」という呼称が作中で使われないのは、出版された当時に浸透してなかったという理由もあるのではないか。 -
すごく面白かった……面白かったという言葉よりも、引き込まれた、のほうが近いかもしれない。
短い話のなかに、人間の心理の変化がみっちりと詰まっていたように感じた。
読み終わって色々と考えてしまった。(恨みを抱いているものがあったとして、それに対して、物語終盤の実之助のようにできるだろうか、いやきっと自分は疑ってしまうからダメだ……とか)
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読みやすくいい話