シャイロックの子供たち [Kindle]

著者 :
  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • おもしろかったけど最後はモヤっとした終わり方で不完全燃焼。

  • 面白かったし、巧かった。でも「えっ、これで終わり」という感じも……。

  • 半沢直樹シリーズ2冊に続き、池井戸潤の銀行モノをもう一つ読む。
    ちなみにKindleでリリースされている池井戸作品はこの3作品のみ。

    時代設定としてはポストバブルの時代。舞台となる東京第一銀行は
    この後に産業中央銀行と合併し、東京中央銀行となるところらしい。
    合併先の産中銀には、そろそろ半沢が就職したころ、か?

    いわゆる連作短編の体をなしているが、ひとつなぎの長編として
    読むべき。各章で主人公はどんどん変わっていくのだが、最後に
    は見事に全てがリンクする。登場人物も多種多様で、最終的には
    あまりにも意外な人が主人公になってびっくり。
    ミステリーとして読んでも、かなりの手応えを感じると思う。

    ただ、半沢シリーズに比較するとこの作品の世界観は非常に暗い。
    銀行に勤めたいと思った事などただの一度も無いのだけど、コレを
    読むとその気持ちが更に増す。現役の銀行員がこれを読んだら、
    どういう感想を持つのかなぁ?そのへん、ちょっと興味深いかも。

    タイトルの「シャイロック」は、シェイクスピアの「ヴェニスの商人」
    に出てくる金貸し。決して初代キング・オブ・パンクラスのあの人で
    は無いのでご注意を。

  • 池井戸さんのお仕事系小説の面白さは絶品。
    気づいたらほぼぶっ通しで読んでしまう面白さ。
    伏線を引きすぎず、もったいぶらない書きっぷりがとてもいい。

  • とある銀行支店で起きる事件を短編を絡めながら描いていく小説。筆者の初期の作品という点で、納得できる内容。硬直した会社組織にありそうな人間関係を描きつつ、謎解き要素を含めたあたりが面白い。
    読者としては最後にすべての謎が明らかになってほしいのだが、それが隠されたまま終結してしまう。小説としてはきっとこの形の方が良いのだと思うけれど、やっぱり全貌を知りたかったと思うのです。

  • スリリングで盛り上がった割には、最後があっさりしすぎていて、満足度今一歩。

  • ベストセラー1位 - カテゴリ 経済・社会小説

    シャイロック【Shylock】 シェークスピアの「ヴェニスの商人」に登場する強欲な金貸し。

    「半沢直樹」シリーズのドラマ化で大ブレイクした著者が、「ぼくの小説の書き方を決定づけた記念碑的な一冊」と語る本作。とある銀行の支店で起きた現金紛失事件。女子行員に疑いがかかるが、別の男が失踪!? “叩き上げ”の誇り、格差のある社内恋愛、家族への思い、上がらない成績……事件の裏に透ける行員たちの人間的葛藤。銀行という組織を通して、普通に働き、普通に暮らすことの幸福と困難さを鮮烈に描いた傑作群像劇。

  • シャイロック:シェークスピアの「ベニスの商人」に登場する強欲なユダヤ人高利貸し。

  • 池井戸作品はほとんど読んでいるが、なぜか読んでいなかった作品。

    銀行の一支店を舞台にした短編集かと思いきや、実は銀行の不正を暴く長編ミステリ小説。
    物語は二転三転して意外な結末を迎える。

    池井戸潤って、こんなスタイルの作品も書くのですね。

    小説とは言え、こんなコンプライアンスもへったくれもない企業はないだろう。
    そう思っていたが、これはビッグ〇ーターだ。

  • いろいろな視点から展開して面白い
    池井戸作品だからか もっともっとと欲しがってしまう笑
    銀行って、、、、まあいいや。

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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