ブルーもしくはブルー (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
3.58
  • (8)
  • (17)
  • (16)
  • (1)
  • (3)
本棚登録 : 203
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (158ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2人の男から求愛されて人生を選んだはずの蒼子。ある時、もう一方の道を選んだもうひとりの自分と出会い、1か月の間入れ替わることに…

  • おもしろかったー!
    一日で一気読み。予想がつかない展開で、ページを繰る手が止まらなかった。
    誰しも思う「もしもあの時別の道を選んでいたら…」というお話。広告代理店勤務のエリート佐々木と、板前見習いで福岡に帰省してしまう河見という2人の男性から同時期にプロポーズされた蒼子。悩んだ末、佐々木と結婚した蒼子は、裕福な生活をしながらも心は満たされない日々を過ごしている。そんな中、飛行機のトラブルで降り立った福岡で、河見の妻として生きる蒼子Bと出会う。
    別の人生を歩むもう一人の自分に出会う物語。「お互い、ないものねだりだったねー」と気づいて終わるかと思いきや、怒涛の展開に…

  • ああ、結婚相手に、どっちを選んでも良いところもあれば悪いところもあり、一方が圧倒的に良いとは言えない 
    というストーリか・・・・

    片方が圧倒的に良いような物語でも良さそうだけど

  • 名前は聞いたことあった本。
    コロナで熱のなかちょうどいいかなと思って読んだ。
    自分のドッペルゲンガーが居たら、蒼子みたいに人生の途中で別れたとしたら、いつだろうと考えたり。どんな選択でも幸せになれるし、不幸にもなれる気がする。

  • こんなこと現実に起きたら怖いです。。笑
    ありえない話だけど、そんな人生もあるのかな?とは誰もが思うこと。スラスラ読めました。

  • 位置づけはホラーだが、この物語を恋愛と捉えるのもホラーと捉えるのも、人それぞれ変わってくるのではないかと思った。

    もし別の選択をしたらどうなっていたのかな?と思うことは誰にもあると思うけれど、今ある生活を充実させることが大切なのだと思った。人の生活は羨ましく見えるときがある。 でも自分の生活の良さを探さなきゃいけないのだ。ないものねだりしていったてしょうがない。
    自分の存在ってものすごく曖昧なもので、自分に似た誰かは自分を脅かす存在で殺意を沸き起こすものなのだと気付いた。

  • 「怖い話」というレビューで書いていた方を
    見かけました。
    どんな風に怖いのだろう?と思いながら読みましたが
    確かに怖い!
    「あの時に違う決断をしていたら・・・」と
    誰もが想像する違う人生について
    とってもリアルに書いてありました。
    久々に引き込まれた話でした。

  • 先が見えない展開で、続きが気になり、一気に読みました。
    もしもの分岐点で自分が二人に別れてたら・・・というのをやってくれる小説です。

    ファンタジーなんてふわふわした言葉では片づけられない生々しくも泥ついた感情をたっぷりと味わいました。

    主人公の嫌な女っぷりがリアルですが、自分にも少なからずこういうところはあるのかもしれない・・・などと考えるとまた怖い話に思えてきます。
    女性の幸せというのは男性ありきではないと頭ではわかっていても、愛してほしいと望んでしまうのが女の性なのでしょうか。そして愛されるとそれがわずらわしくて自由が欲しくなってしまうのか。

    この終わらないゲームを終わらせるには、どうなればよかったんだろう?なんてことを考えてしまいました。
    読んだのが風邪のときだったので、やたらに気だるさが残ってしまった…(笑)
    不思議な読後感でした。

  • ダメな男が3人とダメな女が2人と、ダメな感じで皆がもう皆ダメな感じでもうダメダメなんだけども、自分のようなダメ人間にはもう共感というか、あーもーダメだこりゃ、的なわけなのに、ぐいぐい読み進めずにはいられない。

  • なんという胸糞…。どうして結婚ってこんな悲観的に書かれるものなんだろうか。一途ってそんなに難しいものなのか…。 展開は最悪、クライマックスの引き込みは中々、というところですか。

  • 表紙はKindleバージョンの方。多分古いのね。いつも思うんだけど、登場する女性が年齢の割に、精神的に疲れていて、やること趣味言動が老けている。 私も主人公目線で、主人公の肩を持って一気読み。もう一人も幸せになるといいなと思う。

  • SFっぽいのかと思いきや後半は昼ドラ。ちょっと惜しい。

全15件中 1 - 15件を表示

著者プロフィール

1987年に『プレミアム・プールの日々』で少女小説家としてデビュー。1992年「パイナップルの彼方」を皮切りに一般の小説へと方向性をシフト。1999年『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞受賞。2001年『プラナリア』で第24回直木賞を受賞。

「2023年 『私たちの金曜日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山本文緒の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×