本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (492ページ)
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
2017/10/06
-
「冬のフロスト」(R・D・ウイングフィールド:芹澤 恵 訳)を読んだ。たて続けにフロストばかり読んだけど、飽きることがなかった。シリーズを通して沈鬱な事件が多いけど、それを補って余りあるフロストのキャラクターの立ちっぷりである。とりあえず今現在出てるフロストは全部読んでしまった。
-
覚悟はしていたが、最初に上下巻の価格を確認した時は、思わず目をむいた。マレット署長が未決の中から超過勤務請求書を見つけた時ほどではないにしても..。肝心の中身はまさに折り紙付きで、さきごろ発表された「文庫翻訳ミステリー・ベスト10」でもぶっちぎりの一位とのこと。原作は14年も前の作品で、翻訳は前作から5年も経っているにもかかわらず、この根強い人気はどうだ? 何でも国産をありがたがるこの国民も、ユーモアだけはイギリスからの輸入と決めているらしい。
禁煙派の読者もこの時ばかりはフロストの吐く紫煙に浸り、差別に敏感な読者もその感度を緩めるようだ。それにしてもなぜ出版社がここまで人気のあるシリーズにあやかり、二匹目のドジョウを狙わないのか首を傾げたくなる。陰鬱な北欧物も、倍返しにあやかった金融物もいいが、実はベタに下品なオヤジギャグの需要も侮れないのでは?
全4件中 1 - 4件を表示