嫌われる勇気 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 名作ながら以前あまり理解できなかったこともあって、2年弱ぶりに読んでみた。前のレビューを読み返すと 同じことを思うこともあるけど、前よりは理解度が増していて、少し成長したなと思った。笑
    アドラー心理学の醍醐味である”目的論”〈=人間の行動は自分の目的によって決定される〉の考え方は、これからの人生に取り入れていきたいと思った。というか、フロイトの説く”原因論”〈=人間の行動は過去の要因によって決定される〉の考え方に自分が当てはまることがあれば、1つずつその考え方を排除していかなければいけないと思った。前は特に、”トラウマは存在しない”というところにすごく引っ掛かったけど、再読してみると 今回は目的論に納得して、かなり理解ができるようになっていた。

    今回1番腑に落ちたのは、人はなにかと”みんな””いつも””すべて”といった言葉を使いがちで、物事の一部分だけを見て、全体を判断するとのこと。その具体例として、”10人の人がいるとしたら、そのうち1人はどんなことがあってもあなたを批判する。そのうちの2人は、互いに全てを受け入れられる親友になれる。残りの7人はどちらでもない人々だ”というユダヤ教の教えがあり、人生の調和を欠いた人は、その1/10の批判する人1人だけを見て、世界を判断してしまうらしい。
    私は時々この傾向があるなと思った。いつも本当にみんながそんな風に悪く思ってるの?と考える癖をつけて 気を付けようと思った!

    2度目なのにびっくりするくらい殆ど内容を覚えていなかったので、ある意味本は何回でも楽しめるなと思った✌︎笑

  • 2014年の初読以来、久しぶりに読んだのだけど目からウロコが落ちまくった。

    というか、最初に読んだときはわかったつもりでわかっていなかったな。
    自分にとって都合の良い風に理解していた気がする。

    こんなにも線を引きまくった本は初めてかも。

    いくつか抜粋すると、、、


    「すべての悩みは対人関係の悩みである」

    「健全な劣等感とは、他者との比較のなかで生まれるのではなく、『理想の自分』との比較から生まれるものです。」

    「他者の期待を満たすように生きること、そして自分の人生を他人任せにすること。これは、自分に嘘をつき、周囲の人々に対しても嘘をつき続ける生き方なのです。」

    などなど。


    特に衝撃を受けたのが、タイトルにも使われているこの部分。

    「自由とは、他者から嫌われることである」


    常識へのアンチテーゼ、という表現もあったけど、とにかく価値観をひっくり返されるところばかり。


    再読してここまで驚いた本は初めてだ。
    そして、まだまだ理解したとは言い難い。
    これから何度も読み返すことになるだろう。

  • 全ての転勤族の妻の皆さまに読んでもらいたい一冊!

    新しい地域・コミュニティに入っていく時の不安や、人間関係やキャリアなど引っ越しによりリセットされることも多い流浪の人生に対する不満を感じた時に立ち戻るバイブルとなりそう。

  • 哲人と青年の対話形式で進みながらアドラーの思想を学べ、心理学の知識がない私でも読みやすかった。"あなたの不幸はあなた自身が選んだもの"
    私はこの話題はとても胸に刺さった。私は「こういう自分になりたい。」「自分のこの生き方を変えたい。」と目的を持っても過去のある出来事が原因で変えることはできないなどと悩んだ。しかし、この考え方は間違っていた。「新しい自分に変わることへの不安より、今のままの自分でいることのほうが楽でいい」と心のどこかで考え、逃げていたのだ。"不安だが一歩踏み出す勇気" "幸せになる勇気"が足りていなかった。
    また、"自由に生きるとは他者の課題を切り捨て、自分の課題に生きること" 自由についても考えさせられた。本当の自由とは何なのか。"感情、欲求に縛られず、自らの“善意志”に従って行動することこそが“自由”また、自分の生き方を貫くには他者からの評価を気にせず、他者から嫌われることを恐れない。これはいまの自分にとって一番の課題だと思う。特に他者からの評価を気にしないことはとても難しい。
    私は、「人は誰でもこの瞬間から幸せになれる」という哲人に対し、強い劣等感を持ち生きることに苦しむ青年の反論は共感することが多かった。
    今すぐに、哲人の考えを実践するのは不安ですが、これから少しずつでも自分の考え方、生き方を変えていきたい。

  • 買うだけ買ったものの気が進まず積読してあったのを消化。本編の最初の5ページ、いや2ページでも読んでおくんだった。

    アドラー心理学をベースに、古代ギリシャ哲学を掛け合わせた思考を、悩ましいテーマを題材に、青年と哲人の対話篇の形式で繰り広げる。アドラー心理学の思考形式は、他いくつかの書籍で触れていたことと、対話篇の形式もあり、スルスル読めた。

    最後あたりの以下二箇所がグッときた。

    「世界とは 、他の誰かが変えてくれるものではなく 、ただ 「わたし 」によってしか変わりえない」。

    「誰かが始めなければならない 。他の人が協力的でないとしても 、それはあなたには関係ない 。わたしの助言はこうだ 。あなたが始めるべきだ 。他の人が協力的であるかどうかなど考えることなく 」。

  • アドラー心理学について、哲学者と青年の対話形式で解説した本。
    人は、目的に従って感情を作り出していること、他者と自分の課題を切り離し、他者に踏み込み過ぎず、また他者からの評価にとらわれないこと、自分が共同体に貢献している意識を持つこと、など、哲学者が青年に語っていきます。
    よく青年が激昂するのと、対話形式だからか、個人的には読みづらかったですが、そんな心の持ち方もあるんだな、と新鮮ではありました。

  • 人生を幸福に生きるための考え方を、アドラーという哲学者の思想に沿って順序立てながら説いていく本。
    一見しただけでは理解に苦しむ内容も、対話形式により読者の不満を丁寧に拾って紐解いてくれる。とは言いつつやっぱり腑に落ちない所もしばしば。アドラーの考え方や価値観は斬新な視点からの鋭い洞察が多く、一読の価値あり。何度も咀嚼したい本。

  • 自己啓発本はこれだけでいい

  • 自分が今まで漠然と考えていたことを、言葉にしてくれた箇所がいくつかあった。
    完璧にこの本に書かれているような考え方になるには時間がかかるだろうけど、こういう考え方もできるよねって知ることが出来れば、きっと少しでも心が軽くなるだろうから、今回知ることが出来て良かった。

  • 【再読】
    一度目は、20代半ば独身の時に。子どもが6歳になって、二回目を読みました。
    自分の人生に一番影響を与えた本、かもしれないと思っている。
    一度目、二度目それぞれ違う気付きがあったのが凄いことだ。
    娘が大きくなったら、この本を読むことを薦めようと思っている。
    それぐらい良書です。

    ★答えとは、誰かに教えてもらうものではなく、自らの手で導き出していくべきものです。他者から与えられた答えはしょせん対症療法にすぎず、なんの価値もありません。
    ★もしも幸せを実感できずにいるのであれば、「このまま」でいいはずがない。立ち止まることなく、一歩前に踏み出さないといけません。
    ★「大切なのはなにが与えられているのかではなく、与えられたものをどう使うかである。」
    ★人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである。
    ★【人生のタスク】
    行動面の目標 ①自立すること ②社会と調和して暮らせること
    心理面の目標 ①わたしには能力がある、という意識 ②人々はわたしの仲間である、という意識
    ★愛のタスク 人は「この人と一緒にいると、とても自由に振る舞える」と思えたとき、愛を実感することができます。劣等感を抱くでもなく、優越性を誇示する必要にも駆られず、平穏な、きわめて自然な状態でいられる。ほんとうの愛とは、そういうことです。
    ★他者もまた「あなたの期待を満たすために生きているのではない」
    ★人は感謝の言葉を聞いたとき、自らが他者に貢献できたことを知ります。
    ★「いま、ここ」にスポットライトを当てるというのは、いまできることを真剣かつ丁寧にやっていくことです。「いま、ここ」を生きる。

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著者プロフィール

1956年生まれ。共著書に『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)、訳書にプラトン『ティマイオス/クリティアス』(白澤社)ほか。

「2020年 『自然と精神/出会いと決断』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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