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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (519ページ)
感想・レビュー・書評
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タイトルのゆるさと表紙の感じからもっとライトなものを想像していたのだけど、予想をはるかに超えて充実した内容。
本の前半部を占めるのが各教派についての解説で、ローマ・カトリックや正教会、ルーテル教会なの古くからの教派から、モルモン教やエホバの証人などのキリスト教系新宗教まで、幅広く取り扱っている。単に教義の違いにとどまらず、儀式や組織形態、信者の傾向までしっかりと記述されているのがいい。
決して大部な本ではないけれど、かなりの量の情報が詰め込まれていて密度は高い。相当な量の文献収集をしているし、自らも様々な取材をしているだろうことがわかる。かなり力を入れて書き上げた労作という印象。
あと、「翻訳者や作家へのアドバイス」という項目もあり、訳語で気をつけるべきことや基本的な文献や図書館などが紹介されているというのも行き届いた感があっていい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
キリスト教の教会に多大な関心を寄せる著者による、中立的で客観的なキリスト教についての事典。キリスト教圏の文学や伝記を読む際に知っておきたかったことをまとめた、という著者の意図の通りの本になっている。対訳や翻訳のアドバイスも載っている。図表やイラストが多いので、paperwhiteだと少し読みにくかった。この本を足がかりに、いろいろ調べてみたいと思った。
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