ミステリー「トリック」の作り方—「常識反転法」によるトリックの発想方法 [Kindle]
- あやえも研究所 (2014年2月14日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (106ページ)
感想・レビュー・書評
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『#ミステリー「トリック」の作り方』
ほぼ日書評 Day782
"本当の"ミステリー作家がどうしているのかは知らないが、ミステリーに不可欠の「トリック」をたまたま思い付くのではなく、理詰めで産み出すための方法論を解説する。
前半のプロセスを順を追って見ていこう。
世界観を決める(吹雪のスキー場、台風で外界と隔絶された洋館とか、よくあるパターンである)。
その世界観の中で一般的な、常識をリストアップする(吹雪の中では、見通しが効かない等」。
その常識に反する状況(常識的に考えてあり得ない状況)を発想する(吹雪の中でも先が見通せる特殊なライトとか)。
そのあり得ない状況を可能にする仕掛け(=トリックの原理)を考える。
普通にここまで読むと、正直、かなり無理がありそうに思うのだが、後半、その無理をクリアする方法が語られる。
皆まで語るとネタバレになるので、キーワードとしては、意図的に読者を撹乱しミスリードさせる。さらに、まあそういうこともあるかも、と思わせるような伏線を仕掛ける…くらいにしておこう。
Kindle Unlimited、軽く読めるので、新しい発想を得るにはオススメ。
https://amzn.asia/d/38l7gI2詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
トリックの着想について勉強になった
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「常識反転法」(常識とされていることをわざと反転し、反転させるにはどうするか、どのような仕組みが必要かという考え方)によるミステリーの書き方。
実例としてトリックを作っているためわかりやすい。
ただし、あくまでトリックの作り方がメインのため、探偵のキャラ作りなどは含まれていない。