論理が伝わる 世界標準の「書く技術」 (ブルーバックス) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ※最近、昔読んだ本の記録を整理しています。この本は、久しぶりにリアルタイムで読んだ本です(笑)。ちなみに、電子書籍で読みました。

     パラグラフという言葉は以前から知っていましたが、漠然と段落と同じようなものとしてとらえていました。しかし、この本では、明確に「段落や階層とは異なります。」と紹介されています(p.26)。そして、「論理的でわかりやすい文章は、パラグラフという文章単位で構成します。」(同p.26)とあります。

     53歳で、パラグラフに出会う。衝撃的です。なんで日本の学校はパラグラフを教えないのでしょうか。英語よりこっちの方が大事なのではないでしょうか。

     この本が素晴らしいのは、この本自体もパラグラフを活用して書かれているということです。理論に実践が伴っているわけです。ただ、著者も書いていますが、確かに論理的で分かりやすい文章なんだと思いますが、どうしても説明が冗長に感じてしまいます。そのあたりは、「パラグラフを使うと、文章が伝わりやすくなり、速読ができるようになります。」(同p.26)ということなんだそうです。パラグラフの先頭部分、本書では太字になっていますが、そこを読んでいくだけで、全体が理解できるようになっています。確かに、速読をするときに、全部読むのでないとすれば、大事なことがどこに書いてあるかが一目瞭然でなければいけません。そういうこともしっかり考えられているわけです。

     本当かどうか私には分かりませんが、この書き方が世界標準なんだそうです。日本は、ガラパゴスですから、標準じゃないことが多いですね。これからは学校でも、こういう書き方を教えるべきだと感じました。

     コラムの中に、「能動態か受動態かは意識しない」(p.173)というのがありました。厳密ではありませんが、私も受動態よりは能動態を遣った方がいいように思い込んでいました。昔はそう言われていましたが、今は変わったそうです。こちらも気を付けたいと思います。

  • 「電子出版、独立作家の執筆・出版手法-日本独立作家同盟 第一回セミナー〈藤井太洋 講演録〉 日本独立作家同盟セミナー講演録」を読んで、ピッチを書くことの重要性が説かれていて、その流れから、小説じゃない文章の書き方を読みたくなり、そういえば、この本買って読んでいないということを思い出した。

    パラグラフ・ライティングは、英語のライティング技術として習ったことはあるものの、日本語で意識して練習したことはなかった。確かに、これに沿ってすると分かりやすい文章になりそうだ。

    語り口が断定的すぎて鼻につく嫌いはあるけれど。数学文章作法とはだいぶ違う・・。

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著者プロフィール

1961年生まれ。東京大学工学部卒業。NECにて、18年間LSIの設計に従事するかたわら、ライティングやプレゼンテーションの指導を始める。2005年に有限会社ロジカルスキル研究所を設立。現在、企業研修として、日本語および英語のライティングや論理的思考法、ディベート、プレゼンテーションなどを指導している。『論理が伝わる 世界標準の「書く技術」』『論理が伝わる 世界標準の「プレゼン術」』(講談社ブルーバックス)、『書く技術・伝える技術』(あさ出版)など著書多数。

「2015年 『論理が伝わる 世界標準の「議論の技術」 Win-Winへと導く5つの技法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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