強権と不安の超大国・ロシア~旧ソ連諸国から見た「光と影」~ (光文社新書) [Kindle]
- 光文社 (2008年2月20日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (294ページ)
感想・レビュー・書評
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ロシアがやっていることが、どうしても理解できないので、色々とロシア関係の書籍を読んじゃってます。
今まで、いろいろなソ連・ロシア関連のニュースは聞いていたはずなのに、全然理解してなかったな、と思いつつ。
この本は2007年ごろに書かれたもののようなので、現在(2022年)とは状況が変わっているところもあるかと思います。もう少し最近に書かれたものも読んでみようと思ってます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
旧ソ連諸国(ロシアを除く)が、ロシアをどう見るか、どう付き合っているのか、現地で何年も取材をした著者が描いた本。
ソ連としてナチスとの戦ったことを、ファシストを嫌悪しているらしい旧ソ連諸国はどう思っているのだろう、と思いながら読み進めたが、例えばバルト三国は「ナチスの悪行から解放したのはソ連だと認めつつも、それに替わった共産党もまた残虐なことを行った」という視点ではないか、というもの。博物館を見た著者の感想。なるほど興味深い。
著者が実際に国境を越えたときの様子、生活や人と話す中で感じたロシアの言論統制と監視など、著者自身の体験も興味をかりたてたれた。
本書が刊行されたのは2008年、それから14年経ち(この感想を書いている2022年現在)、世界情勢は大きく変った。とくにウクライナへのロシアの侵攻の開始は歴史の転換点になりうる大事件だ。
けれど、だからといって本書の内容は色あせない。旧ソ連がロシアをどう見るか、何故ロシアに見方する国があるのか、本書にはそのヒントがたくさん書かれている。
(ただ、やはり現在情勢を見るとウクライナの情報が読みたいが、本書がウクライナに触れた箇所はかなり少ない。著者が長くいたアゼルバイジャンに関する情報が多い) -
ウクライナ紛争が勃発し、改めてロシアという国の思考について参考になればと思い読んでみた。
「旧ソ連諸国から見たロシアという国から、ロシアの実像が見える」と言う触れ込みだったが内容が散漫としており目的が達成されてないように感じた。
ただ、いかんせん15年近い前の本なのでその点は割り引かざるを得ないかもしれない
内容として著者の個人的経験や、旧ソ連時代のナゴルノ・カラバフ紛争の経緯については知らなかったので、興味深く読めた -
コーサカスの国々のロシアへのとらえ方についてといったところの本。
ステレオタイプのソ連についてという感じもするが、これは著者が著名だからであろう。
普通の人がいけばどうなのか、わからない。