永遠の0 DVD通常版

監督 : 山崎 貴 
出演 : 岡田准一  三浦春馬  井上真央 
  • アミューズソフトエンタテインメント
3.74
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本棚登録 : 1115
感想 : 217
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4527427657830

感想・レビュー・書評

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  • 年末にゆっくりと改めて視聴。
    実は小説を先に読んでいたので、映画はあまりきちんと見てなかったような気がして、再視聴しました。
    名優さん達の思いが伝わってくる作品だと思う。
    きっと作品の出演依頼が来た時から、それぞれの俳優さんたちが向かい合ってくれたんだろうなぁと。背負ってこられた。これまで生きた時代への思い、物語を紡ぐということ、メッセージがありました。いろんな賛否など意見はあるかもしれませんが、平和を求め続けなければいけないなぁと思いました。残念ながら亡くなられた俳優さんもいらっしゃいますが、その時にこの作品に向かい合って作り上げてくれたことに感謝。


    追記 
    この映画を見ていたら、母がまたつぶやいてました。
    「制空隊または直掩隊か詳しくは聞いてなかったけど、私のおじさんも特攻関係で飛んでたらしい。特攻隊の人たちを護衛するお仕事としか聞いてないけど。生きて帰ってきてくれたけど、誰も聞けないし、本人も話はしたがらなかったから。
    それにやっぱり戦後苦しんでたみたいだったから。」
    全く知らなかったです。
    その方が亡くなってしばらく経つからこそ、今だから母も話した雰囲気でした。
    戦時中の事を語り部としてつないでくれる人の思いと、その証言の重み感じる作品となりました。
    母は、この映画が公開された時、映画館に見に行ったりしましたが、そういった話はしてませんでしたが。
    追記をここに書くかどうか迷いましたが。
    でも、きっと母が何か思うことがあったから、つぶやいたのかなと思ったので。

    親戚の方は、戻って来てくれたけれど、幸せな生き方はできなかったようです。
    戦争は本当にしてはいけない。
    年の瀬で何か思うことがあるからでしょうか。
    私たち孫の世代はその方の戦争中の事は知らないですし、親戚で集まっても、そういった話はしないのが暗黙のルールだったそうです。
    あの時代の人たちは、きっと心の中で苦しみながら、必死になって生きてくれてたんですね。
    みんな思いを抱えながら復興して、日本をここまでつなげてくれてるんだなぁ。と思いました。

  • 特攻の話なので、観る前から展開は予想できているのに、不覚にも何度も泣きそうになってしまった作品。

    26歳の司法浪人・健太郎は、祖母・松乃の葬儀の席で、これまで祖父と思っていた男性とは別に、血縁上の実の祖父・宮部久藏の存在を知る。

    健太郎は、久藏のかつての戦友を尋ね歩いて久藏のことを調べようとするけども、耳にするのは零戦パイロットとして海軍一の腕を持ちながらも、乱戦となれば逃げて「海軍一の臆病者」と嘲られていた姿。

    しかし、健太郎は、生きて家族のもとに帰ることに執着していることを憚らずに公言し、強く家族を愛していた久藏の言葉に救われたという、久藏の部下の一人だった老人・井崎に出会う。

    けれど、久藏は、結局は特攻隊に志願して、健太郎と同じ26歳でその命を散らしている。
    一体、久藏の信念を変える何があったのか。

    久藏の人生を更に辿る中で明らかになる、あれ程生還することに執着していたのに、悪化する戦局の中で、同僚や自分よりも若い部下たちが無残に死んでいく過酷な環境に、心を痛め、苦しんでいた久藏の姿。

    特攻として死地に赴く久藏の姿を目の当たりにしながら、60年近くもの間、ずっと胸に秘めていたのは、健太郎にとって意外な人物で…。

    岡田准一さんの、基本的には静かだけど、時に激昂したり、苦悶したり、病んだり、最後には壮絶な決意をする、様々な表情と演技が、よかったです。

    橋爪功さんをはじめとするベテラン俳優さんたちの、淡々と過去を語る姿も。

    まさに、たった一人で死に対峙する久藏の最期の表情の謎は明かされないままで、それが却って、強い印象を残します。

    展開軸としては、戦争ものというより、シンプルに家族愛の物語なのですが、結局は特攻という道を選んだ主人公の誰にも明かさなかった不可解な心理を、無理に解き明かさずに不可解なままで残した演出が、色々と考えたり胸に迫る要素となっており、個人的にはよかったと思った作品です。

  • ジャーナリスト志望の佐伯慶子(吹石一恵)とその弟・佐伯健太郎(三浦春馬) が、特攻隊員として沖縄で亡くなった祖父・宮部久蔵(岡田准一)の軌跡をたどるために元特攻隊員たちを訪ねるが、殆どの人に「生きて還ることに執着した腰抜けだと」言われる。では、なぜ宮部は特攻に志願したのか。やがて二人は、宮部の最期を知る人物に辿り着く…。

    山崎貴監督お得意のVFX技術を駆使した空中戦や海戦は迫力満点ですし、戦闘機、戦艦、空母も細かく作られていて観応えは抜群です。
    しかし、脚本は微妙。「武田(三浦貴大)が佐伯慶子の彼氏を罵倒するシーン」や「日本刀をぶら下げて松乃(井上真央)を助ける景浦(新井浩文)のエピソード」など、原作では肝だと思っていた部分がカット、あるいは微妙なエピソードに改変されていますし、原作にはない最後の不敵な笑みは個人的に不要で、アレンジの仕方に不満が残ります。
    エンディングのサザンは悪くないと思いますが、それまでの余韻が打ち消された感じで残念です。

  • さらさらと観られてしまう。VFXは予想以上に良かった。

  • あのシーンはここに繋がるのか~っていうパズルみたいな構成が面白かった 多分そういう見方をする話ではない

  • 国の為に命をかけることが美化された時代。
    そんな中、凄腕パイロットの主人公宮部久蔵はだれよりも命を大切にする。
    そんな宮部が最後に特攻を選んだ・・・

    このドラマに出演しながらなぜ三浦春馬は自殺してしまったのか・・・

  • 原作未読。
    自分が祖父だと思っていた人物が実の祖父ではないことを祖母が亡くなった際に知る。そこから始まる本当の祖父探しの道のり。
    最初に聞こえてきたのは「臆病者」という負の言葉。しかし、調べていくうちに命が惜しくて死を避けていたのではないことが分かる。それなのに何故特攻で散ったのか。最後に機体を交換した理由、その相手とは…。
    岡田准一演じる宮部さんは実在の人物そのものではなく、実在した複数のエースパイロットのエピソードを重ねて作り上げた人物と思われる。
    特攻を志願し機体を交換してまでも死を選んだ理由は明確には明かされないが、それがまた良い。
    戦争下という独特の緊張感や孤独感の中でこそ育まれた思いがあり、なんとか奮い立って前に進んできた人たちがあって現在がある。
    宮部を語る橋爪功・田中泯が良い。
    今更ながら新井浩文は良い役者さんだったのになぁと。

  • 中盤から葬式で流れてそうな暗い音楽がずっと流れていて、泣け!泣け!とせっつかれてるようでうんざりする。情緒過多になるのでテンポが悪くなってとにかく重い。その分こちらは眠くなる。この過剰さが日本人のメンタリティには合ってるんだろうか。話はよくできてるので物語におんぶしたサラッとした作りでもよかったと思うのだが。
    百田尚樹原作と言うので、さぞや戦争賛美の話なんだろうと思ったら、反対の反戦の内容なのにびっくり。加川良の「教訓1」を連想したほど。それでも軍人を非人間的なほど偶像化するスタイルはかわらないで、戦争もののいつもの違和感。

  • 右っぽいのかなーと思ってたんだけど、そうでもなかったのね。
    上がバカだと苦労するよね、て話しだった。その中で最善の努力をする人々の物語。サラリーマンの共感を呼ぶ作りのような。
    もはや勝てる見込みはなく、生きて帰れもしないつか、辿り着けるだけの燃料さえろくにないのに敵艦隊に被害を与えて来い!とか無茶苦茶な命令されて、その状況はどうちもできないわけで。
    そんなことになる前に、今から声をあげていかねばならんのやなあ、と思った。
    ところで春馬くんが合コンの席で仏頂面で特攻についてまくし立てるシーンはなにw
    そもそも行くなw

  • テレビドラマを先に観たのは失敗。

    原作は未読だけど、ドラマの方が時間が長い分、丁寧と言うか詳しかったと言うか、見ごたえがあったから・・・

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