白ゆき姫殺人事件 [DVD]

監督 : 中村義洋 
出演 : 井上真央  綾野剛  蓮佛美沙子  菜々緒  貫地谷しほり  金子ノブアキ  小野恵令奈  谷村美月  染谷将太  生瀬勝久 
  • 松竹
3.30
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感想 : 262
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105069510

感想・レビュー・書評

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  • 原作未読。
    しぐれ谷国立公園内で、数十ヵ所刺された上、燃やされた女性の遺体が発見される。
    テレビ局で契約ディレクターをしている赤星は、知人から事件の被害者と、加害者と思われる人物に関する情報を聞き、ワイドショーのネタにすべく取材を始めるが・・・。

    <以下、ネタバレ。>

    いくら匿名とはいえ、嘘か本当かも分からない不確かな情報を、知人から聞きつつ、リアルタイムでネット上に垂れ流すとかもうねw
    しかも、放送内容に誤りがあっても、当人は謝罪に行かされる位だし?
    まぁ、ネットで実名を晒され、叩かれてはいますけども。
    それに、自分がネタにしていた本人に会っても、その人だと気付かないとか終わってるw
    赤星にはドン引きですよ、っていうのと。
    そして、犯人はお前かっ!!(驚愕)
    でも、白ゆき姫の正体は悪魔でしたね。
    それよりも、不可抗力とはいえ、好きなアーティストを突き飛ばして怪我させてしまったのが城野で、という真相が一番衝撃だったかも、という所ですかね。

  • 自分が思っていた以上に面白かった。
    現代の世の中を象徴してたかも。
    人間はテレビやネットの情報に踊らされるんだなぁ

  • スカパーの放送を録画してみました。

    見終わったあと、本を読んだときはどんな感想を抱いたのかなーとブクログの感想を見直したら、「ながら見」をしていて、「よーわからんけど名作!!」という評価をしていました。筆者・湊かなえ氏が題材にしようとしたこと、その表現方法に感嘆した。マスメディアや、それを構成するいち表現者への皮肉。

    公に発表されるものが「正しい」こととは限らない。

    そんな風にかなり満足した原作本をどう映像化するのか?に注目して観たわけですが、これまた大変素晴らしい作品でした。

    本として素晴らしい描写があったとして、それをそのまま映像にしたとしても必ずしも素晴らしくなるとは限らない。

    この作品は映像作品として白ゆき姫殺人事件の題材を表現しています。

    でもただ映像作品として優れているだけでなくこの作品がすごいな~と思ったのは、これは原作でも湊かなえ氏が意識していることだと思いますが、人が語ること、書き記すことを大切に描いていること。

    人が何かを語るとき、何かを書き記すときというのは、「誰かに伝えるため」なんだよな~と改めて思いました(日記でさえ、未来の自分だったり、いつか誰かに見られることを想定しているでしょう)。

    ただ、語ること、書き記すこと、は起こった事実をすべて忠実に含めることはできないし、主観も入るし、演出も入るし、意図が隠される。

    さらっと読む(観る)ならばただのミステリーなのですが、もっと深いテーマが、問題が提起されていると思いました。


    俳優さんたちに目を向けると、、(ここからけっこうネタバレ気にせず語ります)

    綾野剛さんはもうはまり役すぎて、もう適役すぎて逆に言うことなし。

    奈々緒さんははまり役なんですけど、サイレーーンのときのカラ役とかぶってませんかね(映画のほうが先だったと思うけれど)。美女の悪役って感じが。そして主人公になぜか固執する感じが。なんで執着するんだろう。。その突き詰めても結局理由なんかない執着ってのが一番のホラーだよな。

    でもなによりもすごいな~と思ったのは井上真央さんの演技でした。
    花より男子で牧野つくしを演じていたときは、貧乏なダサい女子って言っても、なんだかんだ可愛かったし、演技で評価されたと記憶に新しいのは八日目の蝉のときですけどよくわからなかった。
    でもこの白ゆき姫の井上真央はほんとにすごかった。ほんとにこういう人いるよな~っていう演技が。普段はまともに生活していて仕事もまともにしているけれど、存在感がなくて、ダサくて、言動がおどおどしてて、、、そんな人に殺人容疑でもかかった日にはみんな手のひら返してあることないこと言うんだろうな~っていう存在。
    可愛いだけでも美しいだけでもなく、そういう存在を演じることができる女優さんってすごいです。


    映像を見ていて原作にあったかどうか疑問に思ったシーンが終盤に二つ。

    一つはおばあちゃんのお葬式で実家に戻ってきた城野美姫が自室にひっこんだあと、ろうそくでダイアナと通じるシーン。ダイアナはアンが実家に帰ってきてくれることはわかってただろうけれど、ずっとろうそく点けて待ってたんだろうか・・。

    二つ目は綾野剛演じるディレクター?を城野美姫が轢きかけるシーン。そんな接点あったかしら? そして人を轢きかけたのに、「轢いてませんよね」なんて言うキャラだったのかな、城野美姫は。

    そこらへんは他の方の感想や分析ブログなんかを見て追い追い解決したいと思います。

  • 実際に起こりそう⁈様々な登場人物のダークな部分にイライラしながら見てました。

  • インタビューを中心にテンポよく展開していく。
    その人が語るのは、その人の主観であって本当に正しいとは限らない。
    井上真央良かったです。

  • 井上真央ええやん。

  • 真相がわりとあっけなく判明した感あり。

  • 他人をみるときに、いかに狭くて一方的にしかみていないか。若しくは、それでも成り立ってしまう世界。それを気付かせてくれた映画。特にラストシーンの主役ふたりが邂逅するところは「え~」となってしまった。

  • かなり面白かった。同時期に小説の方も読んでいて、小説の最後のあとがきを中村監督が書いているというのもあって作品についてより深く考えられたように思う。
    小説のあとがきで中村監督がヒントをくれていたので考えられた本作のメインテーマ「人間の視野の狭さ」
    誰しも大局的に物事を考えられる訳ではないし、毎回そんなことやってれば疲れてしまう。情報が溢れる世の中で、世間が与えてくれる情報のレールに乗っかって話を進める気楽さ、それに伴う快楽?(多数の賛同等)がある。物事の切り取り方によって情報は変わるし、受取手によっても変わる、伝え手の意思がそのまますべて伝わるわけではない。
    このことを前提に考えれば、自分の発する情報が誰かに見聞きされることを「想像する」ことができないとものすごい事態になってしまう。
    綾野剛演じる映像制作会社社員(原作は週刊誌ライター)は目の前5センチしか見えない人間であり、全く他者を想定できていない。自分の発する情報に賛同する人間に対して反応しそれはさらに加速してしまう。「想像できないこと」による被害の加害者であり最後には被害者になってしまう。
    このような状況をより深刻にしているのがインターネットの存在。誰でも見れる場所であるが、見られていることに対する感覚が非常に薄くなる世界。誰かと簡単につながれるがその希薄さが致命的な世界。
    そんな中、監督があとがきで書いていた原作にはない映画の最後のシーンの重みがずしんときました。
    ロウソクの炎でお互いの意思を表示する。ただそこに居るよということしか分からないが、そこに居ることが分かるという圧倒的なリアリティがある。その重みにすごく感動をしました。
    映画の中では小説には出てこない染谷君などが「この提供者の情報本当に真実なのか」というようなことを発言して警笛を鳴らしていたりして、小説よりも情報の主観性?個人性?を露骨に危険視していたりして分かりやすいメッセージ性なのかなとも思いました。

  • 原作を読了後、鑑賞。正直な感想、がっかり。
    キャスティングが、イマイチ原作に合っていない気がしたし、役作りというか、いかにもな、わざとらしい演技が、非現実的で萎えた。

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