さよなら、シリアルキラー 〈さよなら、シリアルキラー〉 (創元推理文庫) [Kindle]
- 東京創元社 (2015年5月15日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (375ページ)
感想・レビュー・書評
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7年前に買ったまま、積読状態だった本。
以前に読んだ「自由研究には向かない殺人」
と同じように、海外ドラマを観ている感覚で
ドキドキハラハラしながら読んだ。
主人公ジャスパー“ジャズ”は
連続殺人鬼ビリーの息子で、
過去に父親から殺人者としての教育を受けていて。
それが元で夢にうなされたり、苦悩しながらも
町で起きた殺人事件を解決しようと
奮闘しつつ謎に迫っていく。
血友病の親友ハウイーと、
心を許せるガールフレンド、コニー。
どちらのキャラクターも魅力的で
彼らに危険が迫っている部分では
思わず声が出てしまった。
普通?の人でも親との関係の中で
わかりあえなかったり、反発したり、
親のようにはなりたくない、
絶対にならない、と思ったり
そう思う時期があったりするのに
その親が世間から恐れられている
連続殺人鬼だったら、、と思うと
ジャズの苦悩がほんの少しだけ
わかるような気がする。
そして自分の気持ちや感情を
信じられないと思う部分も
ほんの少しだけ共感できた。
“誰もが何かにあやつられている。
配偶者に。親に。上司に。友人に。
自分自身の衝動に。
それが暗いものであれ明るいものであれ。”
この本には2巻、3巻があるので
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少年少女向けの小説ということだが、いい大人になっても大事なことが書かれている本。面白い。
というか大人になってからも、この主人公の葛藤を思い出さなければ、と感じる。なぜなら大人であるから。
ちなみに電子じゃなくて紙で読みました -
さよなら、シリアルキラー (創元推理文庫) 三部作と知って「ああ、次買ってないっっ」と絶望wするくらい面白かった。勿論3冊買って全部読んですっげー面白かった。父親がシリアルキラー。その父親に英才教育をされた息子がそれを阻止しようとする物語です。しゅんばらしい。
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バリー・ライガ初読。田舎町ロボズ・ノッドに住む3桁超えの連続殺人鬼ビリーの息子で高校三年生のジャズが主人公。ガールフレンドのコニー、親友のハウイーと共に連続殺人鬼ものまね師を追う。高校生向きだが、大人でも楽しめる。原題は“I Hunt Killers”。主人公が連続殺人鬼の息子という設定が、高校生が連続殺人犯を追うという無理のある設定をカバーしている。ただ、ジャック・カーリーの『100番目の男』から始まるカーソン・ライダーのシリーズで兄が連続殺人鬼で、事件解決に刑務所にいる連続殺人鬼の助けを借りるという設定のパクリといえばそのままパクリ。