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感想・レビュー・書評
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★4.2(3.67)2015年10月発行。耳したがう、おうちに帰ろう、紙芝居、ゆるキャラ、夫、帰る。、ハローワーク、私の中の彼女、跡継ぎ、の全部で8篇の短編小説集。いずれもテーマは退職・・・。大手銀行の銀行員で支店長まで勤めあげて著者だから書ける内容。今更ながら、銀行員は大変な時代だったなぁと。いずれにしても、最後はハッピーエンドというか、それなりにスカッとした気分にさせてくれる小説ですね。もう少し、この著者の小説を読んでみたいと思いました。
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退職後の人生、自分はどうするんだろう。と、考えてみるが、なんにも思いつかない。カネを求めるのか、ユメを追うのか、家族との距離はどうするのか。
この短編集に登場する男たちは長い銀行員生活を終え、その後の人生についてそれぞれの結論を出す。紙芝居屋や豆腐屋、海外協力など。が、その結論が正しいのかは判明せず。
それにしても、人生は長いと改めて感じる。まだまだ彼らの人生は終わらない。もはや「余生」という言葉は、「定年後」とは異なるのだ。
そして、大事なのは家族の理解と協力だ。どの男たちも家族に助けられて、これからの人生を生きていく。 -
著者は銀行出身なんですね。身につまされます。
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(元)銀行員が主人公の短編集。
ほのぼのとする話,厳しい話,ほっこりする話。 -
短編集だが、読み終われば、幸せな風が通り過ぎたような、満足感があった。
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短編のエピソード集。
まだ定年退職を考える年ではないけど、
家族や収入、年金などいまにはない悩みがでてくるんだろうと思う。
それぞれの話に主人公の仕事への誇りや、定年後の生活、培ってきたプライド、それに伴う紆余曲折があって面白い。
銀行員の話が多かったので、もっと幅広いジャンルの職業話があってもよかった。