ハリー・ポッターと死の秘宝 ハリー・ポッタ (Harry Potter) [Kindle]
- Pottermore Publishing (2015年12月8日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (1116ページ)
感想・レビュー・書評
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ハリーポッターの映画がテレビ放送される度、
子供たちに「ハリーポッターの本どこですかー!」と元気よく聞かれる。いつもは見向きもされない、93の書架が大賑わい。
ボリュームがあるので小学生で読み切る子は少数派なんだけど、秘密の部屋まで一気に読んだ、ある女の子がキラキラした目で私に言ってきた。
「私が人生で読んだ本の中で1番面白かった!」
その言葉が可愛くて可愛くて、
よし!私もシリーズ全部読むぞ!!となったのでした。
電子書籍のおかげで、この一週間、間をあけずに読み切ることができて、いい1週間だったなあ。楽しかった。
児童書として小学生におすすめできるのは「アズカバン」までかな、というのが感想。
それ以降は上下巻の分冊だし、あまりに暗くて話も複雑になるので読む子を選ぶかな。
その点で星ひとつマイナス。
さて、最終巻の感想。
なにはともあれ大円団!なんだけど、
まあちょっとしり切れとんぼだよね。
前半が長ったらしかった割に。
ネビルが成長して頼もしかったのと、
クリーチャーや愛しのドビー、つまり屋敷しもべ妖精たちが頑張ったこと、
パーシーが戻ってきたところ、
スネイプの最後の言葉。
書き出すと止まらないんだけど、
とにかく涙なくしては読み切れなかった。
(屋敷しもべ妖精、という翻訳は許していない。屋敷しもべ妖精って、センスがなさすぎる。ハウスエルフ、じゃだめだった?)
スネイプ先生はそういう立ち位置だろうな、とまあ数々の伏線をもとに考えてはいたけど、いざ突きつけられると、スネイプ先生!がんばったよ!と言いたくなる。
ホグワーツを出た3人が最後に向かところがホグワーツ、というところがまた泣かせるし面白いし、
最後の最後、ホグワーツの決戦は必見。
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ついに完結してしまった。
最後まで引きつける物語の面白さ。主要登場人物の事情の描写。
色々と知って、感情移入も激しく。もはや、知り合いじゃないかと勘違いするレベル(笑)
これまでに読んだことのある物語の中では1番夢中になれた。
人命のインフレ具合には閉口したが、本当によい物語だった。
2021/07/01読了 -
先にDVD見てしまったけど、詳しい内容がやっと分かった。
なんといってもスネイプだな。
切ない。悲しい。
ルーピン達のことも悲しかった。 -
魔法のお話だからと勝手に子ども向けのものと思い込んでいた。大きな間違いだった。
老若男女問わず、しっかりハラハラドキドキ
魔法の世界にどっぷり浸かってしまった。
シビアな内容が多いので、子どもの頃にこの作品を読んでいたら、受け止めきれなかっただろう
長く愛される作品は、いつ読んでもずっと色褪せないよなぁ
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泣いたー。映画ではスネイプのくだりで感極まるんたけど、原作だとそこは意外にもあっさりで、むしろハリーが自分の死を受け入れる云々の方に比重が置かれている。そこが最大の勝利のポイントであるし主人公の犠牲はハイライトなので当然な点で、映画よりもいい。ヴォルデモートとの対戦は小説ならではで、動きの見れない小説だからこそ語りでの勝負になってる。映画ではビジュアルで表現していたけど納得や理解という点で小説の方が当然いい。ここで泣いた。ダンブルドアとのキングス・クロス駅での邂逅も丁寧で良かった。
映画版は前後編なこともあり比較すると特に前編はそのままきちんと映画化しているんだけど、後編は上記の理由から小説の方がわかりやすく感動できる。ただ仕方がないことなのかなと。言葉での説明を排除して原作の結果を矢継ぎ早に見せている。原作の映像化版といわれる所以かなと。映画だけだと物足りない部分がかなり補完された。 -
としまえん跡にできたワーナーブラザーズスタジオツアーに行ってからハリポタ熱が再燃し2週間かけて読み終えた。
昔は分厚いハードカバーで読んだのに、今はKindleですぐ次巻に進めるなんて私も長生きしたんだな。
かがくのちからってすげー!と噛み締めながら、でもあのハードカバーの大きくなった字もまた捨てがたい。
やっぱりシリウスのところで大号泣するのは大人になって、実際何人もの遺体を現実で見た今でも変わらない。
昔と感じ方が変わったのはハリーもロンもハーマイオニーも主人公!って感じじゃなくて割と普通に人間くさいというかよくぷりぷり怒ってたんだなってところ。
ちゃんとみんな子供だったんだな。
みんなが子供してたって分かるくらい自分は歳をとったんだな。
また10年後とかに読んだら新たな発見ができるような人生を送っていきたいなー -
舞台を観劇するために駆け足で読み終えたけどハリーポッターっておもしろいんだなあと再認識。「死の秘宝」後半はかなり駆け足になった感じは否めない気がする。あと説明されて理解した部分もたくさんあるけどもっと掘り下げてほしかったなと思う部分もありちょっと物足りなさはある。別の人間のそのときの状況を語る短編とかあったら読みたかったかも。小ネタがまだたくさんあるのでじっくり知りたい気持ちもある、けど語らなくてもいいのかもとも思う。
ここに至るまでに張られてきた膨大な伏線が回収されたのは鮮やかだったと思いました。成長したあとの彼らがしあわせそうでよかった。