未来型国家エストニアの挑戦 電子政府がひらく世界 (NextPublishing) [Kindle]
- インプレスR&D (2016年1月29日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (174ページ)
感想・レビュー・書評
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コロナ後にe投票とか解禁されることを祈るばかり。。。できない理由ばかり考えるのはやめような。。。(自戒も込めて)
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なんとなくしか、知らなかったブロックチェーンだったが、エストニアがどのようにして、この技術を扱って国民が利用しているのかを知ることができた。
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行政の電子処理の標準化が進まない日本とエストニアの違いが際立つ。日本では指摘される情報漏えいやセキュリティについて実際に運用した結果を紹介している。日本人はあまりにも警戒しすぎなのかもしれない。石橋を叩いて壊す、か。
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行政サービスから投票まで、徹底して電子化しているエストニア。
理想的ともいえるその社会で提供されている実際のサービスの紹介、そこに辿り着くまでの道のり、そして課題についてまとめられている。
行政サービスの内容について淡々と説明するパートなどは読み物としては退屈というのが正直なところだが、非常に興味深い内容だった。
我が国のマイナンバー制度はどう転ぶか。 -
旧ソ連邦だったエストニアがなぜ電子政府化を成し遂げ、高効率国家になったのか。スカイプを生み出し、また現在も多くの起業家を輩出する土壌はなぜできたのか。そういった謎に本書は答えてくれます。
そして、日本が抱える問題点にも言及があります。さまざまな要素が絡み合っていると言えますが、要約すれば「必要性」の違いがエストニアと日本の現状を分け隔てているのです。
日本は、今のところまだ人は足りているようですが(実際には人手不足が顕在化してはいるけど)今後、積極的に移民を受け入れない限りは生産人口は大幅に減ることは確実です。そうなった時に今のように無駄を許容できるほどの余裕はなくなります。その前に無駄を排除して、効率のよい行政、政治、経済のシステムを構築する必要があります。
その先生になるのが、エストニアだということです。文章がやや単調なので1点マイナスとしました。 -
日本のマイナンバーってなんなんだろうと思う。
ITに明るい人と政策を推し進められ人がタッグを組んで推進しないと、本当に日本やばい。 -
非常にスピード感を持って電子立国を成し遂げたエストニアの今までと現在・将来、そして日本のICT戦略に対する提言的なものまでを網羅した一冊。
エストニアと言うと、バルト三国でひとくくりにして「エストニア・ラトビア・リトアニア」で覚えた記憶が鮮烈なのですが、今はこれだけの電子化が進んでいるというのはうらやましい限り。現状の描写は非常に具体的でイメージがつかみやすかったです。
終盤はスタートアップ企業支援について書かれていて、9分25秒で会社が設立できる国、というのは確かに凄い。ヨーロッパで最も人口当たりのスタートアップ企業の数が多いというのも肯けます。それでもアメリカとシンガポールには勝てないのか…と思ったけれど、文中にもあったとおり、この2国をブランド的な意味合いで自発的に所在地として選ぶ企業は確かに多いだろうから、エストニアってやっぱり凄い。
様々な支援プログラムだけでなく、高校にもよるようですが、アントレプレナーシップの選択科目があったという辺りも先見の明感が。。
読み通すと日本はこれだけ進んでいけるだろうか、という危惧が生まれてきます。高齢化の先進国ということは、高齢化で失ったパワーをITで埋めていく先進国になれるということ。パワーを作り出す行政が求められているんだと思います。
なお、本としては第3章~第4章のあたりは少々外形的な記述になっていたのが残念。仕様だけでなく、それがいかに凄いのか、導入にどのような苦労があったのかという定性的な記載があればなお良かったのではないかと感じました。 -
Skypeも元々はエストニアの会社で、隠れスタートアップ大国だったり、電子国家として圧倒的に進んでいたりと深掘りする程魅せられるエストニアの国内事情を網羅している本書。エストニアという国を知れば、マイナンバー制度への見方もがらりと変わることうけあいです。
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すぐにはむりかも知れないけど、日本もこの方向に進んで欲しいと思います。
細かい所は別にして、方向性を決めることが大事なんじゃないかなと思いますし、それが未来を作ることかなと。