サーチ・インサイド・ユアセルフ ― 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法 [Kindle]
- 英治出版 (2016年5月17日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (346ページ)
感想・レビュー・書評
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Googleでやっている瞑想セミナーの本。瞑想のやり方とやる意味について書かれている。Googleのエンジニアが書いているだけあって、瞑想の効果を科学的な知見から述べているのが良い。
瞑想の本質が何かよく分かっていなかったが、本書を実践しながら読むことで何となく分かった気がする。『ファスト&スロー』で言うところの「システム2」を鍛えるトレーニング、それが瞑想である。瞑想によって得られる効果は多々あるが、その根底には強く持続力の高まったシステム2があるというわけだ。
本書は様々な段階・目的に応じた瞑想のエクササイズが掲載されている。その多くは一人でできるし、1回にかかる時間は数分〜十数分だ。なので内容を深く理解したいなら実践しながら読むことを勧める。実際、やってみたからこそ瞑想の意味に気がつけたところはある。なのでスキマ時間に読むのではなく、休日などに腰を据えて読むべき本だと言えるだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本語版の翻訳が発売されたのは2016年5月、私がこれを買ったのは9月、読み終えて自身の読書ノートに書いたのは翌月10月4日と記録されています。
そして現在は2019年2月。
つまりこの2年半この本に書かれていることを実践していれば「仕事と人生が飛躍している」はずなのですが、25%本当、と言えるくらいのインパクトがありました、本当に。
今私が何をしている人間なのか、についてはこの記事の最後、または別記事でエントリーしたいとは思いますが、この一冊は本当にこの時に読めてよかった一冊でした。
今となってはまぁマインドフルネスという言葉をちらほら聞くようになりましたが3年前にはあまり聞きなれた言葉ではありませんでした。
もちろんヨガなどを早くから生活に取り入れていた方には当たり前の概念だったのだろうと思いますが、普通の20代男性(当時。いつの間にか30代になりました。)には落ち着きの悪い言葉ですし、今も積極的に自分から発信しようと思う言葉ではありません。
でも、やっぱり返す返すもこの概念に出会わせてくれたこの一冊には感謝しかありません。
本の拝啓や中身についてご紹介しますが、今や泣く子も黙るGoogle社の元エンジニアで人材育成部門に移った著者が開発したEQ(Emotional Intelligence)プログラムを紹介した本です。
著者のすごさ、熱さ(一部の熱狂性含む)には単に職員のEQを向上させることで業績を上げようということにとどまらず、個人の幸福度を高め、究極的には世界平和に貢献することをゴールに掲げていることがあげられると思います。
現代のあわただしい生活の中で私たちは知らぬうちに心がスノードームをかき回したようにノイズにまみれており、本当に見たいものをクリアに見れる状況に自分を置くことさえも難しくなっていると著者は主張しており、ではどのようにしてそのノイズを落ち着かせることができるのか、クリアに周りが見えるようになった世界とはどのような状況なのか、ということを非常に読みやすい文章で説明してくれます。
また翻訳者である柴田裕之氏もサピエンス全史などの翻訳をされた方で翻訳本にありがちなややこしさ、まどろっこしさを排した訳文に仕上げてくださっているところもこの本の良さでしょう。
ざっくりといえば瞑想(meditation)の方法について解説した本なのですが、周辺のエピソードはさすがにGoogleで実践されてきた著者、単にヨガ・瞑想推奨本という類とは一線を画し、実際のビジネス場面でどのように導入され、貢献してきたのか、というストーリーとともに語られています。
中身については実際に手を取って読んでいただきたいので詳述しませんが、この本に書かれた方法を実践することであなたの生活がより平和にあふれたものになること、あわよくば人の平和にも寄与する生き方に近づくことを期待してご紹介させていただきました。 -
マインドフルネスをベースとして、どのようにして情動的知能(EQ)を高めていくのか、同名のGoogle社におけるトレーニングプログラムを開発した著者による解説書。
改めて読み返してみて、注意力のコントロールの練習であるマインドフルネス瞑想がいかに広範囲に効果をもたらすのか、すごさを感じた。
注意力のトレーニングにより、メタ認知が鍛えられ、鍛えられたメタ認知がEQの土台となる。
やっぱりおもしろいなぁ。 -
マインドフルネスというとスピリチュアルなイメージがあったがグーグルの社員が書いていて現実
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Googleで実践されているマインドフルネスの実践方法。
さすがにGoogleというべきかEQのような情動的な能力も社内の啓発プログラムにいれている。
成果を上げるためには「自己認識」が最も重要ということだろう。
折に触れて読み返したい一冊 -
読み終えることが始まりである本。
実践あるのみ。瞑想をITの会社がなぜ推奨するのか、それが科学的にどう効果があるのかを語ってくれている本。
さまざまな具体例を交えて紹介してくれているので、シーンを想像しながら重要性を学ぶことができた。
マインドフルネスであることが、自己に、社会的に、どれだけプラスであるかが伝わったし、そうあることで、人生をより冷静に、ポジティブに、上手く生きられるように思う。 -
読んでみたい、未購入
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マインドフルネスと瞑想の重要性を説いた内容であるが、全体的に少し冗長に感じる。事例も豊富で説得力もあるので、マインドフルネスに興味がある方は是非とも読んで欲しい。
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瞑想のメリットについてたくさん書いてあったが、やや読みにくかった。瞑想のやり方については特段新しいと感じた事は無かった。2分で良いからやってみるというのが印象に残った。